アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕

2018年2月20日 (火) 04:11時点におけるアムナント (トーク | 投稿記録)による版 (2404:7A80:C900:3C00:A181:C6E8:AE2B:4747 (トーク) による版 55650 を取り消し)
セイバーオルタ
真名 アルトリア・ペンドラゴン
外国語表記 Altria Pendragon〔Alter〕
性別 女性
身長 154cm
体重 42kg
スリーサイズ B73/W53/H76
出典 アーサー王伝説
地域 イギリス
属性 秩序・悪
一人称
二人称 お前/貴様/〇〇(呼び捨て)
三人称 お前たち/貴様ら/〇〇(呼び捨て)
声優 川澄綾子
デザイン 武内崇
設定作成 奈須きのこ
イメージカラー
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/stay night
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概要

剣士」のサーヴァント。セイバーオルタナティブとも呼ばれる。

略歴
Fate/stay night』HFルートにて桜のサーヴァントとして士郎の前に立ち塞がる。
Fate/Grand Order』特異点F『炎上汚染都市 冬木』では西暦2004年の冬木で行われた「狂った聖杯戦争」の中で真っ先に行動を再開し、キャスター以外の5騎を撃破、泥に汚染されたシャドウサーヴァントとして使役していた。大聖杯で主人公らと激突する。
亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では西暦1999年の新宿において召喚される。
人物
セイバーが「この世全ての悪」に囚われたことで性質が反転した姿。非常さに徹しきった騎士王の側面。
通常時と姿が大きく変わっており、身に纏った鎧も重装化して漆黒に染まり、肌の色も生気を感じさせない青白いものであり、召喚当初(第一段階)はバイザーで隠されている瞳も碧から金色となった。
内面も無駄のない言動と性格も冷徹となり、属性の性格の部分が反転した事によって、本来の性格とは真逆の「暴君」と化しているが、根底にある騎士王としての目的、理想そのものは変化しておらず、本来の彼女が示すだろう近しい人間への情も僅かに残している。
暴虐なまでの強さを肯定する彼女は世界を救う戦いのためにより強いサーヴァントを求めるマスターの望みに応えるだけでなく、より強い敵、よりおぞましい敵とマスターを戦わせ、腕を磨かせることでマスターを鍛えようとしている。
英霊となって胃文化異文化に触れたアルトリアの新たなアイデンティティともいえる食の嗜好までも変化し、丁寧、精巧、玄妙な味わいの料理をまずいと吐き捨て、大量のジャンクフードをもっきゅもっきゅと喰い漁る。ひどい悪食だが、本人はたいへん満足しているのでこれはこれで幸福と言える。
規格外な魔力炉心を有する彼女にとって、食料とは魔力を補う燃料補給のようなものであることから、手軽に食べられる物を好んでいる。
Fate/hollow ataraxia』では黒のゴスロリ風の私服が追加された。
能力
マスターである黒化した大聖杯と直結していることもあり、出力は通常時を大きく上回る、また意識せずとも膨大な魔力を身に纏っており、防御力が格段に向上している。
元から高かった回復力も更に上がっており、頭か心臓を潰されない限り消滅することはなく、士郎の渾身の一撃で深手を負っても、十分で完全に再生する。
鎧が漆黒に染まり重量が増しているため、通常時よりパワーが増しているが、俊敏さは低下している。
凶暴性を抑えるため、『直感』が低下しており、「暴君」となったことで『カリスマ』も大幅に低下している。また、『騎乗』スキルは失われている。

別クラス / バリエーション

セイバー(クラスカード)

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で登場。冬木の聖杯戦争におけるサーヴァントとは異なり、「クラスカード」と呼ばれるカードを媒介に、ただの「力」として使役される存在。ただし、その力は本来のものより劣化している。

詳細は「クラスカード」を参照。

サンタオルタ

サンタ服に着替えたアルトリア・オルタ。

詳細は「アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕」を参照。

ランサー

聖槍を手にしたことによって肉体と精神が変質したアルトリアのイフが聖杯の呪いを受け黒化した存在。

詳細は「アルトリア・ペンドラゴン〔ランサーオルタ〕」を参照。

ライダー

水着へと着替えクラスチェンジしたアルトリア・オルタ。

詳細は「アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ・ライダー〕」を参照

謎のヒロインX〔オルタ〕

謎のヒロインXのライバルとして登場したヴィラン(悪役)。

他のサーヴァントで多く見られるような本人が黒化(オルタ化)したものと違い、最初から別人として登場している。

詳細は「謎のヒロインX〔オルタ〕」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 間桐桜 A A D A++ C A++ 対魔力:B
騎乗:-
直感:B
魔力放出:A
カリスマ:E
主人公 (Grand Order) A A D A++ C A++ 対魔力:B

宝具

約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1000人
由来:アーサー王の聖剣エクスカリバー。
生前のアーサー王が、一時的に妖精「湖の乙女」から授かった聖剣。
人ではなく星に鍛えられた神造兵装であり、人々の「こうあって欲しい」という願いが地上に蓄えられ、星の内部で結晶・精製された「最強の幻想(ラスト・ファンタズム)」。聖剣というカテゴリーの中で頂点に位置し、「空想の身でありながら最強」とも称される聖剣。
セイバーオルタは自らの魔力を制御せず思うままに聖剣を振るうため、魔力の粒子は光ではなく、光を飲み込む闇となっている。そして宝具自体も同一であるものの、使い手の魔力を光に変換、集束・加速させるという作用の影響で、外見は赤い刻印の入った黒い剣身から黒く染まった極光を放つものへと変貌している。その有様はブリテン島を守るために顕現した魔竜ヴォーティガーンの息に近くなっている。
神造兵装の名に恥じない威力は健在であり、「-Epic of Remnant-Ⅰ」では、新宿に落下してきた隕石をエミヤ〔オルタ〕が粉砕した破片を、まとめて一掃するほどの殲滅力を見せつけた。
「聖剣」と呼ばれながらも黒化の影響を受け入れるのは、この宝具そのものが守り手である湖の乙女にヴィヴィアンとモルガンが並列するのと同じく善悪両面の属性を有するため。
黒く染まった魔力はブリテン島に潜む原始の呪力であり、それをウーサー王から継いだのはアルトリアの姉である妖妃モルガン。この聖剣の名前が変質したのは、最後まで分かり合えなかったモルガンとの唯一の繋がりかもしれない。
『Fate/stay night』ではマスターからの膨大な魔力供給によって、連続して使用することが可能で、この事が彼女が攻撃力において最強クラスのサーヴァントと呼ばれる所以となっている。
『Fate/stay night』では通常時と同じくルビは「エクスカリバー」だが、『Fate/unlimited codes』・『Fate/Grand Order』ではルビが「エクスカリバー・モルガン」となっている。
『Fate/Grand Order』では「敵全体にとても強力な攻撃&自身のNPを少しリチャージ」という効果の宝具。全体攻撃宝具の中では例外的に、同作のアーラシュに次ぐ一段上の威力係数を持っている。

真名:アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕

聖杯の呪いに侵され、非情さに徹しきった騎士王の暴君としての側面。アルトリアは自らの力を律し控えていたが、この状態の彼女はためらう事なく強大な魔力を振るう。
生前、一度も悪の道に落ちなかったアルトリアだが、彼女に迷いや葛藤、自身への怒り、周囲への嘆きが存在した。
この姿はそれらが呪いにより表面化し、彼女の"方針"を反転させたものである。
その目的、理想そのものは変化していないものの、通常のアルトリアは理想のために清らかさを通したが、こちらのアルトリアは理想の為に圧政を良しと考える。
あるいは、アーサー王が求めた”理想の王”とはこういったものだったのかもしれない。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/stay night
HFルートで登場。「この世全ての悪」に囚われ、衛宮士郎の敵となって立ち塞がる。
Fate/hollow ataraxia
セイバーがクセ毛を掴まれたことで反転する、という形で登場。『もっきゅもっきゅ』が初登場。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
黒化英雄の一人として登場。
Fate/Grand Order
ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、特異点F『炎上汚染都市 冬木』クリア後ガチャに追加される。
亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
ストーリーでは特異点Fの最終ボスとして登場。会話などもあり立派なボスキャラとして扱われている。
亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では主人公サイドとして登場。最大戦力として活躍してくれる。
セイバーの基本性能はほぼ本家と一緒。レアリティの差によってステータス総量で水を開けられているが、攻撃力寄りのステータスである上に『約束された勝利の剣』の威力自体も一般的な宝具より高めの倍率がかかっているため、ことダメージ面においては本家セイバーをも上回り得る。

Fate関連作品

フェイト/タイガーころしあむ / フェイト/タイガーころしあむ アッパー
黒桜をあっさりと裏切り、とある目的のために戦う。
Fate/unlimited codes
「闇に染まりし暴君」。セイバーとは異なるモーションと必殺技を持つ。バイザーをしているが、ダメージが一定値を超えると弾け飛ぶ。
カプセルさーばんと
  • コスト:200 / 戦闘力:C / 突破力:C / 移動力:C / 体力:C / 忍耐力:C / リキャスト:A
さーばんとの一匹。体力、火力ともにやや高いが、コストが少々割高で足も遅め。

その他

コハエース
扱いの酷さに耐えかねたセイバーが、やはりアホ毛を引っこ抜いて変身。
ちびちゅき!
料理コンテストの際、いつまで経っても実食審査できないことからキレて変身。
カーニバル・ファンタズム
アーネンエルベでアルバイトしていたセイバーが、ギルガメッシュの横暴な態度にキレて自らアホ毛を引っこ抜く暴挙に。

人物関係

Fate/stay night

間桐桜
マスター。ただしあまり敬意は抱いていない。
衛宮士郎
かつてのマスター。若干思うところがあるようで、敵対していても微妙な感情が見え隠れする。
士郎に対する情は残っており、士郎に対しては「自分の手で殺したくない」という意識からか、何度か見逃している。
ライダー
最終決戦に対峙する因縁の相手。
セイバー
かつての自分。憎んでいるというよりは痛ましく思っている。
『Fate/Grand Order』では自分の別の側面となっている。
ギルガメッシュ
黒化しても相変わらず嫌いな相手。装飾過多で生理的に受け付けない。

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
序章の冬木にて敵対する新米魔術師。呼び名は「貴様」「マスター」。
召喚に応じ正式なマスターとして契約した際には、王としても騎士としてもふるまうことはなく、ただのサーヴァントとして力を貸す。セイバー時は主従というよりは未熟なマスターを鍛え上げる厳格な指導者であり、主人公の心が折れない限り、協力を約束し信頼に応えようとする。
新宿で別人として出会った際には人理修復の功績を讃え、自分のマスターになるよう半ば強引に仮契約を持ちかけた。
他にも冬や夏のイベントにおいて度々主人公と関わっていたこともあり、主人公にとっては本元のセイバーよりもかなり深く印象に刻まれているらしく、「聖剣使い」としては真っ先にセイバーオルタを思い浮かべている。
マシュ・キリエライト
彼女の中にいるギャラハッドについて「危険を楽しむ輩だった」と評している。
彼については色々と思うことがあるらしく、マシュに対して感謝の念を抱いている。
ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕
キャラクエで主人公に対する試練として再現する。
「彼女に特別な感情は無い」と発言してはいるが、同じ悪属性でも考え方も境遇もまるで違う為か明白に棘のある対応をしている。
が、『FGO material』では「面白い同胞」、邪悪なのに素直ではなく根がジャンヌのままな点が「最高にロック」と評価している。人生経験の差からか、突っかかってくる彼女に対して大人の余裕でもって流すなどの対応を取っている。
アルトリアシリーズ
自分がアルトリアの側面である事を理解しているものの、いくらなんでも私の側面多すぎだろう、とひさかに呆れている。
アルテラ
同様に主人公に対する試練として再現。
根本的に他の英霊と異なる存在であると警戒する一方、破壊そのものを目的とする在り方を魔神同然と言い捨てる。
カヴァスⅡ世
『Epic of Remnant』一章の舞台となった新宿で出会った犬。
懐いてくるのを振り切れず、「気が向いたら餌を与えているだけ」と言いつつ生前の飼い犬の名前を付けるなど、実質飼っているような状態である。

生前

モードレッド
嫡子。基本反転していない自分同様にバカ息子という扱いだが、そこそこに手玉にとる強かさを見せている(ジャンクフードのパシリにさせる等)。
一方モードレッド側は「黒い父上かっこいい」と本家とは別のリスペクトを向けているらしく、安っぽい褒め言葉で良いように使われていてもそれをよしとしている。
アグラヴェイン
どこであろうと苦労人の彼を見てはにまりと笑っている。
また人間関係についていろいろ助言を貰っていたらしく頼りにしているが、その内容は問題は解決するが関係は悪化するようなものだったようである。
マーリン
「オトコヤモメは死に勝る苦痛」と彼女に教えたらしい。

その他

桂木千鍵
「アーネンエルベの日常」及び「ちびちゅき!」の2回、彼女の料理を食べてぶっ倒れる。
前者での反応を見る限り、彼女的には味自体はそこまで悪くはなかったらしい。

名台詞

Fate/stay night

「……アーチャーの剣。私の剣を真似ないのですか、シロウ」
「……いや、私には関係のない話だった。関わりがあるのは、貴方が武装したという点のみ。
 それが取るに足らぬ武装だろうと、剣を手にした以上、敵対行為と見なします」
セイバーに対抗する為にアーチャーの双剣を投影した士郎に対して。
仮に「約束された勝利の剣」を投影したとしても魔力不足で使いこなせないという士郎にしてみれば当然の選択なのだが、何か含みがあるような言い方である。
「シロウ。余力を残してどうするのです」
桜を救う為に投影を一回分残した上でどうセイバーを打倒するか。その算段を立てようとする士郎に対して。
桜を助ける為にはセイバーを打倒しなければならず、セイバーさえ打倒すれば凛が必ず桜を助けてくれる。それに気づいた士郎は全力で戦うことを決意する。彼女なりにどうにか事態を収拾しようとしていることが伺える台詞である。
「強くなりましたね………シロウ」
バッドエンドの一つで、士郎との戦いを終えた際のセリフ。
士郎の渾身の一撃により満身創痍の状態となり、彼を称え、自らの敗北を確信していた。だが彼は限界を超え、既に事切れていた……。

Fate/unlimited codes

「君臨こそ王の証だと? 笑わせるな金色。
 徹底した統治、自由なき自由こそ、王の生業。貴様の華やかさこそ余計なものだ」
ギルガメッシュ戦の勝利メッセージ。彼女の王としての性質が良く解るセリフである。
「我が内なる光よ。
 せめて優しい夢の中で眠れ」
ストーリーモード最終戦で、自身から分離して出現したセイバーを倒した際のセリフ。かつての自分を完全に消し去る。

フェイト/タイガーころしあむ

「全く…そのような姿になっても、まだぐずぐずと迷いを捨てきれない。貴女のようなマスターに使役されるこちらの身にもなって欲しいものだ」
自分のシナリオ冒頭で黒桜に対して。本編では桜に対して同情的で収拾をつけようとしていたのに、こちらではいきなりダメ出しして煽っている。
「そう、シロウが欲しいなら欲望のままに、そのアヴェンジャーの力を使って貴女の手の内に閉じ込めてしまえば良い」
「そうすれば、私も毎日マスタードたっぷりの手作りハンバーガーが食べられる」
上の状況に続いて、シロウの家に黒桜と突撃して。前半ではとんでもない事を吹き込んでいるが、後半でいろいろと台無しである。
「そういう貴様も白目をむいてガクンガクン震えていただろう。らめええええとか言って」
影に飲まれたときのことをギルガメッシュに煽られて。淡々と棒読み口調で読み上げられるのがシュールである。当然ギルガメッシュは「言っておらぬわ!」とブチギレた。
「ライダー、貴方がシロウと手を組むとは…。いくら士郎が愚直で愚鈍で利用しやすい男だからと言って……面白くない」
彼女を止める為に士郎と共闘するライダーに対して。士郎を貶してるようでやきもちのようにも思える台詞。
「そうだな……明日はハンバーガー風呂を試してみるか。その次はパフェ風呂だ」
自分のシナリオのエピローグ。使いを手に入れ作らせたプリン風呂を味わいながら次の食べ物を考えていた。

Fate/Grand Order

「ああ。何を語っても見られている。故に案山子(かかし)に徹していた」
第一部序章にて。主人公達と相対するまで誰にも何も語らず、案山子を決め込んでいた。一体、誰に見られていたのか。そして、後に現れた過去と未来を見通す千里眼を持つ人理焼却の黒幕は聖杯を渡して人理を歪ませたサーヴァント達の名を挙げる中、なぜか彼女の存在はなかった。これは何を意味するのか。
第一部終章では七つの特異点、本来の流れの外のサーヴァント達が助太刀に現れたが、彼女とアーチャーキャスターは一番最初にカルデア側と関わったサーヴァントにも関わらずどの座にも現れなかった。また、人理焼却の黒幕が用意した起爆点たる聖杯は第一から第七までの七つのみで冬木のものはカウントされていない。
2004年の特異点、焼け野原となった冬木には、未だ数多の謎が埋もれている。
「聖杯を守り通す気でいたが、己が執着に傾いたあげく敗北してしまった。」
「結局、どう運命が変わろうと、私ひとりでは同じ末路を迎えるという事か。」
第一部序章にて。主人公達に敗北し、吐露する言葉。
並行世界の鉄則である『過程を変えても結末を変えることはできない』という人理定礎に何度も挑み、何度も敗北を重ねてきたかのような口ぶりで述べている。彼女が聖杯を守り通した先に行き着く新たな末路とは…。
「我が名はアルトリア・ペンドラゴン。
 問おう、私と共に歩むか? 歩むか、歩むんだな、よし!」
『亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿』での契約の言葉。第一部序章とは別人であり初対面だが、主人公の功績は知っているらしく、即座に契約を結ぶことになる。
『問おう――』から始まるアルトリアの名台詞であるが……オルタの場合返事を聞くつもりはないらしい。
しかし素直に「喜んで!」と即答すると、顔を赤くして照れる一面もあり、 このやり取りはサンタオルタとトナカイの仮契約の時と同様である。
「何しろこちらは、マスターがついたからな。」
「そう。マスターがついたからな!」
「フ。
 デキる女は違うということだ、突撃女」
『亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿』にてジャンヌ・オルタへの自慢。サンタ・オルタの時と同様に2回自慢する。
何にでも噛みつくカミツキガメにマスターなどつくわけがない、ロクでもないマスターだと言い返されるが、そのマスターは世界の救世主である。
ジャンヌ・オルタへは度々挑発し、自慢するだけあって、アルトリアにとってもマスターの評価は高いものであることがわかる。
「おまえと一緒にするな。私は悪を許容するが、それは秩序が前提だ。」
同上。「反転オルタ化している以上、悪徳は美徳に等しい」というジャンヌ・オルタへの反論。
黒に染まってもなおアルトリアの行動目標が曲がってはいないことがわかる言葉。
「浅薄な考えではあるが。
 同時に、深く押し悩んだ末の道でもある」
自身の聖槍を『塔』として形成し、選んだ人間以外全て消し去るつもりだった獅子王について。
その行為を浅薄と酷評しながらも、聖槍に取り込まれるまでは同じ自分の側面でもあったためか、そこに辿りつくまでの苦悩を推し量っている。
「フ。
 王とは往々おうおうにして横暴おうぼうなものだ。」
「……。
 ……。」
「聞かなかったことにしろ。」
「横暴だ!」と犬以下の扱いを訴える主人公に対して。
王によるダジャレだったが……。気づかれなかったのか、もしくは反応がイマイチだったのか。恥ずかしそうに黙り込んだ後、強引に話題を切り上げた。
「ダメだ。大騎士王からは逃げられない。」
アーラシュ式の飛翔から逃げようとする主人公に対して。
大魔王からは逃げられないという台詞のパロディと思われ、大ボスからは逃げられないRPGのお約束。バイクといい現代に馴染みすぎである。
「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め! 『 約束された勝利の剣 エクスカリバー・モルガン』!」
宝具発動。漆黒に染まった星の聖剣から放つのは、光を呑み込む闇の奔流。
「好きなものは、強い者だ。身体でも心でも構わない」
「嫌いなものは、弱い者だ。身体はともかく、心が弱い者は見ていて辛い」
マイルームでの会話。なお、普段のアルトリアも「聖剣覚醒」においてこれと似たやり取りを行っている。つまり性質が変わろうと根底は同じであることが分かる。
「もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……はっ!? い、いつからそこにいた貴様! 何? おかわり? あと1ダース追加だと!?
 んぅ……よい、無礼を許す。そこに座るがよい。特別に其方をわが主と認めてやろうではないか」
絆LV5でのマイルーム会話。音を立てて食事に勤しむ姿をお代わりを持ってきた主人公に見られて。
「もっきゅもっきゅ」や、その後の頬を染めて恥ずかしがったり照れたりする姿にKOされるマスター多数。
「……………………そうか。貴様がそう言うのなら、私も手を抜けないな」
キャラクエスト「オルタの系譜」にて。
大聖杯の中にレイシフトしろという、オルタの無茶な言葉を鵜呑みにしたことについてマスターは「まぁ、セイバーの頼みだし」と返した。
屈託のない強い信頼を受けて、オルタにしては珍しく言葉に詰まっている貴重なシーン。表情には変化がないため心中は察することができないが……?
「それは貴様がそう信じているだけの話だ。だがサーヴァントはマスターに従うもの。貴様がそう信じているかぎりは、私も自分を決めつける愚は犯すまい」
上記の後ジャンヌ・オルタを倒した際、悪に落ちた者同士の共感を口にしたが、マスターに「今のジャンヌとキミは違う」と言われた。
セイバーオルタ自身はある種の達観した答えを持っていたとしても、マスターの信頼を否定したりはせず、できるなかで応えようとしてくれる。
「英霊アルテラ。偉大なる征服者よ。おまえは大きく矛盾している。
 民の欲を満たすために万里を征服した王がいた。己の欲を満たすために万里を支配した王がいた。
 このように、王の在り方は様々だ。それぞれが異なる思想と、正しい目的を持つ。
 だが―――おまえは違う。おまえは征服者でありながら破壊者だ。
 征服の過程で破壊を呼ぶ王もいただろう。だが征服の後に破壊を呼ぶ王はいない。
 それは人の世を統べる王ではない。人の世界を否定する魔神にすぎない」
キャラクエ「似て非なるもの」にて、アルテラと対峙して。
征服王や英雄王のように、王道は王それぞれ。だが、それはあくまで「何かを得る」もの。
破壊、終わりしかもたらさないアルテラの在り方は「王道」ではなく、「魔神」のそれだと矛盾を指摘する。
「………………」
「……………………おのれ、なんと巡りの悪い……。」
期間限定のバレンタインイベントにて。マスターと"偶然"出会い、食後の散歩中だと語った後の沈黙。
鈍感なマスターに業を煮やし、自分から余りもの チョコレートの話題を振る。たかだか十箱目で力つきた、無駄にはできないと言うが「食べ終わった後は記憶から消しておけ」とのことなので追及は厳禁である。
なおハンバーガー型のチョコレートに添えられたメッセージには「最強のサーヴァントが最強のマスターを奪いにきた」と書かれている。
「よし、そうと決まれば海に向かう! 〇〇(主人公)よ、供をするがいい!」
「……などと言ってみるテスト。ふふ、多少ではあるが、私も夏の暑さに浮かれて―――」
期間限定クエスト『デッドヒート・サマーレース!』にて。
レースゲーム開催の告知を見て「我々は軍隊だ」「夏休みなどない」と広告を破り捨てたが、多忙なマスターだけは例外であり自分が同行することは問題ないという結論。
ネットスラングを使いながら主人公を誘う予行演習をするあたり多少どころではない。
「そこまで人の心が分からぬ私ではない。」
同上イベントにて。「君だけを応援したい」などという主人公の偽物の甘い言葉を受けて、それ以上言わなくても気持ちは理解している、と顔を赤くしての発言。
しかし、このキーワードに過剰反応した間の悪い詩人が悪びれもなく割り込んできた所で良い雰囲気は台無しとなった。
なおトリスタンの口から、このオルタとなったアルトリアは「機嫌の悪い方の王」という認識であることが明かされた。
「だが……私は享楽に耽る事はできない。オルタだからな」
同上イベント、レースへの参加について。一見、オルタは遊ぶわけにはいかないという、根は真面目なアルトリアらしい自己ルールであるが……。
その結果が水着メイドへのクラスチェンジ(オルタ曰く別人扱い)なのだから、水着になるための建前としか思えない理屈である。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

「私がたおれても第2、第3のセイバーが…!!」
アニメ一期の第5話エンドカードより。経験値によるおなじみのセイバーネタ。彼女の背後には青、白、ライオン、Xの面々が……。思わずイリヤと美遊もコハエース体型で「キャメロットにおかえりください!」と叫んだ。
セイバー戦で盛り上がりを見せる本編からの落差に「エンドカードが全てを持って行ってしまった」という感想を抱いた視聴者多数。
経験値氏はこのエンドカードについて「プリヤアニメ化唯一の汚点」と自虐している。なら何故描いたのだEXPよ。

メモ

  • 「約束された勝利の剣」に回数制限が無くなった為に単純な攻撃力なら全サーヴァント中最強とされており、バーサーカーギルガメッシュと同じく公式で最強のサーヴァントの一人に挙げられている。
    • 上記の理由から『Fate/complete material III』では「バーサーカーとなったヘラクレスと正面から斬り合っても圧倒できる」と説明されているが、1度攻撃を食らえば「十二の試練」によって耐性ができる事については触れられておらず、物議を醸している。
      • 後に奈須きのこ氏は十二の試練の耐性について「耐性は無効化ではなく防御力+100アップ」「同じ攻撃に対して防御力が3倍に上昇して効かなくする」という旨を語っている。オルタの攻撃力が(耐性があろうとも)問答無用でバーサーカーを圧倒すると仮定すれば、一応矛盾はなくなる。
  • Fate/unlimited codes』では、彼女の聖杯超必殺技版「約束された勝利の剣」は「エクスカリバー・モルガン」という技名がつけられている。なお、通常の超必殺技版「約束された勝利の剣」は「エクスカリバー」のまま。
    • SEGAのオンラインゲーム「ファンタシースターオンライン2」にて、Fateシリーズコラボ(2015年1月)の際に彼女の剣が武器迷彩として実装され、その名称は「*エクスカリバーモルガン」とされた。すでに通常時のエクスカリバーも存在したための便宜を図る仕様であることは想像に難くないが、まさかの公式外公称となった。
    • そして『Fate/Grand Order』でも同名になり、更に使用時に「モルガン」付きで発声しているため、完全な正式名称となった。
  • 「セイバー総選挙」の順位は5位。水着は腰にスカートのついた黒のホルターネックワンピース。気怠げな表情でソーダ味のアイスを口にくわえている。
  • 地味に様々な部分がセイバーとは異なっている。手甲が左右対称だったり、スカートアーマーが短くなってたり、靴がトゲトゲしてたり。武内氏いわく「作画の手間を考えて簡略化しようとしたが失敗した」とのこと。
  • 『Grand Order』でキャラクターデザインを担当した武内氏によると、セイバークラスの「第三段階」のデザインはVOLKSのドール用にデザインしたものを使用しており、最終再臨イラストではドレスがミニスカになる。
  • PC版『Fate/hollow ataraxia』では彼女の脱衣シーンも予定されていたが「ただでさえ肌が青白いオルタを脱がせてしまうと、見た目が危なく(屍姦に)見えてしまう」と判断されて見送られたとか。
    • 『Fate/Grand Order』亜種特異点Ⅰではそれを意識したのかは不明だが、ドレス姿を見たジャンヌ・オルタから「蝋人形みたい」と皮肉混じりの感想を言われた。
  • カーニバル・ファンタズム』では自らアホ毛を引きちぎって変身したが、士郎の毒気のない態度に赤面して元に戻った。どうやらセイバーの感情がスイッチのようである。
  • エイプリルフールの中では「士郎を自ら使いっぱしりにしながら、彼の帰りが遅い」と寂しがって不満を漏らす一面もある。
  • 彼女の王としての性格は「暴君」と表現されるが、正確には秩序・悪らしい「統制する暴君」である。
    • このことから「カリスマ」スキルも「統率はできるが、士気はむしろ低下する」性質としてEランクになっている。
    • 尊大な口調もあくまで「暴君」としての演技であり、素の口調はセイバーと同じ丁寧語口調。
  • 上述している悪食ぶりは後発の作品やアンソロジーで加速され『フェイト/タイガーころしあむ』に至っては、バケツプリンならぬ風呂プリンを食べる悪食ぶりを見せた。
  • 上述するように『Fate/Grand Order』亜種特異点Ⅰではセイバークラスのオルタが登場しているものの、騎乗スキルが失われているのにバイク「キュイラッシェ・オルタ」を乗り回していたり、主人公に対する言動が妙にフランクだったため、「実はサンタオルタが変装してきているのでは?」「セイバーオルタじゃなくライダーオルタでは?」等と一部で囁かれている(ゲーム上ではセイバークラス)。

商品情報



脚注


リンク