アルトリア・キャスター
キャスター | |
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真名 |
アルトリア・キャスター アルトリア・アヴァロン |
外国語表記 |
Altria Caster Altria Avalon |
異名 |
予言の子、 |
性別 | 女性 |
年齢 | 16歳[注 1] |
身長 | 154cm |
体重 | 42kg |
特技 | 杖による物理攻撃、マーリン魔術 |
好きな物 |
チョコレート(第一および第二再臨) 虫料理を除く美味しいもの(第三再臨以降) |
苦手な物 |
なし(第一および第二再臨) アルビオンの竜(第三再臨以降) |
天敵 | オベロン、モルガン |
出典 |
アーサー王伝説 Fate/Grand Order |
地域 |
潮騒のティンタジェル 星の内海[注 2] |
属性 | 中立・善 |
副属性 | 星 |
一人称 | 私 |
二人称 | あなた/貴方 |
三人称 | ○○さん/○○ちゃん |
声優 | 川澄綾子 |
デザイン | 武内崇 |
設定作成 | 奈須きのこ |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Grand Order』5周年記念の新規サーヴァントとして先行実装。この時点ではキャラクター情報の詳細は大半が伏せられており、バレンタインイベント等からごく断片的な背景を窺い知れる程度だったが、約1年後に実装されたLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で初登場。
- 湖水地方に流れ着いた後、「自分たちは近い内に滅びる」と知っていた鏡の氏族の長の判断により、たくさんの宝物と共に舟に乗せられて女王暦2001年に辺境であるティンタジェルの海岸に辿り着き、以後はティンタジェルの妖精として育てられた。
- だが、彼女は妖精國を救う伝説の『予言の子』であると目されていると同時に、「亜鈴の子」たる妖精國ブリテンの住民とは異なる楽園の妖精という出自と、その妖精達が今日まで抱えている『罪状』故か、多くの者達から内心忌み嫌われる宿命にあり、船の宝物や装飾品は全て、村の人達が食い扶持とするべく勝手に売り払い、アルトリア本人は女王モルガンの目を逸らす為とはいえ、簡素な家具しかない粗末な馬小屋に、暖を取る道具もまともに与えられず手足の指が凍傷で壊死するまで放置され、さらに村人の半数からは「予言の子になるための修行」と称して汚れ仕事や重労働などを押し付けられ、もう半数はそんな彼女の処遇を見て見ぬふり。その癖肝心の『予言の子』として一番必要な、魔術に関する事や何をするべきか等については『巡礼の旅』に出ること以外教えて貰えず、ただひたすら魔力が成長しない事を非難混じりに嘆かれるという、養育とは名ばかりの奴隷同然の酷使と虐待を繰り返し受け続けていた。
- さらに自身は高位の妖精眼を持っていたため、いくら優しく取り繕っていても、労いや慈しみの言葉に混ざる『醜い感情や言葉』を見抜いてしまうので、現実でも夢の中でもその有象無象の悪意の嵐を絶えず直視し続ける羽目になっていた。
- そんな境遇ながらも、7歳のある時「選定の杖」から聴こえてきた『マーリンの声』と、12歳の時にお使い先で出会った鍛冶屋の妖精エクターと交流を深めたことで、魔術の修行と鍛冶場の手伝いにそれぞれ精を出すようになってからは少しづつ心に安らぎを得ていく。しかし、前者では一人で話す姿を気味悪がった妖精の告発で「選定の杖」を16歳まで取り上げられ、後者では「エクターは女王の元親衛隊で悪い妖精[注 3]だから(予言の子が)何とかして」という村人達の強引かつ身勝手な頼みを押し付けられ、彼自身の優しさをよく知っているが故にアルトリアが良心の呵責から出来ないでいると、今度は打って変わって「『予言の子』じゃなかった[注 4]」「役立たず者」だと全員から激しい糾弾と罵倒を浴びせられ、女王に差し出す捕虜として地下牢に閉じ込められてしまう形で『打ち切りという名の終わり』を迎えた。
- そしてウッドワスの隊がティンタジェルに到着する日。隙をついて逃げ出す手段を練っていた所へ、アルトリアの処遇と冬越しの口減らしのための話し合いが拗れた結果巻き起こった、村人同士による争いに乗じてエクターが現れ共に脱出。だが「選定の杖」を取り戻す過程で既に彼は瀕死の重傷を負っており、目眩し用の帽子と一緒にそれを手渡した途端息を引き取ってしまう。こうして全てを見届けたアルトリアはそれを唯一の見送りとして旅を始めた。
- 村の崩壊後は巡礼のため各地を回るも、当然ながら『予言の子』としてどうしたらいいのか全く分からず、それらしい仕事をこなしてもまともに取り合ってくれないまま、妖精からも人間からも疎まれる日々を続けた末に一時だけでも「なにものでもないわたし」になろうと『名無しの森』を訪れる。だが彼女にはこの森の忘却効果が働かず、ただ一人テントの隅で蹲りいじけていた。そんなある時、ブリテン異聞帯上陸直後に仲間と離れ離れになった上にマシュの名前を除き全ての記憶を失った状態で『名無しの森』を彷徨っていた主人公と邂逅し意気投合。紆余曲折の末にオベロンやパーシヴァル達円卓軍とも合流し、今度こそ『予言の子』としての使命を果たすべく、カルデア一行と共に本当の意味での巡礼の旅に出る事になる。
- その後旅の過程の中で女王モルガンの目的と秘密を知り、仲間になったトリスタン、ガレスとの別れを経て、ノクナレア率いる北の妖精と利害一致により結託した妖精騎士ガウェインと共に罪都キャメロットで決戦に臨む。だが、巡礼の鐘を鳴らし格段に強くなったアルトリアをもってしても、モルガンの圧倒的な実力と魔力には到底敵わず、自身を庇ったオベロンの消滅、そして戦力差に戦意喪失しかけた所へ思わぬ横槍が入った事により、戦いは極めて不本意な形での勝利に終わることとなる。
- 戦後は女王の座をノクナレアに譲る形で辞退し、カルデア一行と共に英気を養った後で戴冠式に出席するも、そこで当の彼女が卑劣な罠にかかり目の前で毒酒[注 5]によって殺され、ショックと怒りに我を忘れて周りの衛士達を排除後は意気消沈してしまう。だが、賢人グリムの叱責、そして不意打ちを狙い現れた妖精騎士ランスロットへパーシヴァルが放った檄によって立ち直るとソールズベリーを脱出。道中でモースを打ち払いつつ森に向かうも大厄災の勢いは止まらず八方塞がりとなるが、騒ぎを聞き付けてやって来たレッドラ・ビットの最期の疾走により異聞帯崩壊で連絡が復活したストーム・ボーダーに間一髪の所で逃げ込むも、大厄災の根源であるケルヌンノスの猛威の早さに為す術はなく、コヤンスカヤの手助けを借りての脱出が精一杯であった。
- するとそこに現れた「本物のマーリン」から、妖精國ブリテンの成り立ちと妖精達が抱える『罪状の実態』、並びに楽園の妖精の真の目的たる『聖剣鋳造』の方法を教えられ、主人公・マシュ・村正と共に『星の内海』へ向かう。本来ならアルトリアは『星の炉』に入った時点で
聖剣の概念抽出 と引き換えに消滅するはずだったのだが、村正がそれは刀鍛冶たる自分の役割だと称し、自らの霊基を身代わりに鋳造を引き受けたことで、アルトリアが健在のまま『聖剣の基型』を持ち帰る。 - そしてマーリンの夢を利用した時間工作の魔術により、今度はキャメロットが破壊される前に玉座に駆け付けられた事でケルヌンノスに再び対峙。まずキャメロットに備え付けられていたロンゴミニアドを発動するが反動による重傷を負いながらも火力不足と腐食した肉壁の厚さに阻まれ、二度目は自分の全身を炉心に変えて術式エクスカリバーを発動。これによって肉壁の破壊に成功したが、自身は杖を残して消滅した。
- そのままアルトリアは『星の内海』に帰って永遠の眠りにつくはずだったが、今際で主人公に言われた「(前に進む)理由は見つかった?」という言葉に、自分にはまだやり残したこと=「嵐の向こうにある『小さく輝く青い星』が何なのか知りたい」という『答え』をまだ見つけていないから、まだ走り続けたいと願う様になる[注 6]。しかし妖精國ブリテンを『終わらせた』結果、この先も進むと決めた道の先に立ちはだかる『輝く星』さえも見えなくなる位の巨大な悪意の嵐を目前に、足は止まり心も折れかけてしまう。だが、かつて貰った恩返しのためだけに自分を嵐から必死に庇う一人の妖精の姿を見つけ、自身の小さな気まぐれが彼女に希望をもたらしたように、たとえ周りから見れば取るに足らない事であろうとも、「あの星だけは絶対裏切りたくない」、「あの輝きに辿り着くまでは絶対に立ち止まらない」という決意を新たにし、その思いの昇華によって『星を脅かす脅威に対抗するもの』の助けになる人理補助装置(或いは人理幇助装置)となった存在――『アルトリア・アヴァロン』という守護者の英霊へと新生。その恩を返すため主人公の召喚に応じ、この影響で目を覚ましたマシュと共に、妖精國ブリテンを滅ぼした真の黒幕たる『奈落の虫』を倒した。
- 人物
- セイバーのアルトリアとリリィの中間位の年齢の少女。王の剣を抜かず、村娘として育ったイフのアルトリア。
- 純真爛漫な元気っ娘。負けず嫌いで、打たれ強くて、まわりの空気をなにより大切にして、本当のコトは誰にも言えずに隠している、ごく当たり前の少女像。
アルトリア・ペンドラゴンと比較するとわりとサボリ魔だったりと、「どこにでもいる村娘」といった風情。とはいえ結構な考えなしの暴走体質であり、育て親代わりのエクターからは「魔猪の氏族」呼ばわりされたことも。[注 7] - だが、裏表のないペンドラゴンと違ってその内面はとても弱くいじけ気質で、悲観主義者。どうやら妖精眼によって周囲の嘘が分かってしまったことと、楽園の妖精としてブリテンを終わらせなければならないという二つの要素により悲観的・厭世的な性格になってしまった模様。また魔術の師匠の影響で幼少期に「やさぐれ」も加わっている。
- 『予言の子』である自分にも、それに期待する周りの人々にも辟易しており、内心では重荷に感じている。しかし、周りの空気を気にするあまりそうした本心を打ち上げられず、言い争いや憎み合いを避けたい一心から、周りが望む通りの言動を行う事で取り繕ってしまっている──というのが実情。
- 主人公達との巡礼の旅の体験も含まれていた可能性があった筈なのに、星の内海で楽園の妖精としての「春の記憶」にあたる楽しい思い出が一つとして出てこなかったのもこれが原因である。
- つまり端的にいえば、周りの人々を失望させたくないが為だけに『予言の子』として振る舞っている状態であり、そのモチベーションは汎人類史のアルトリアと比較すると極めて後ろ向き[注 8]。結果的には『他人から見ると尊い行為』『アーサー王と同じ在り方』になろうとも、彼女の内面はとても卑屈で、後ろ向きで、ネガティブであるため、その行為を誇るどころか『次こそは放り出してしまうだろう』と自分にダメ出しを行っていた。しかし、それとは裏腹にどれほど酷い環境・酷い仕打ちをうけても『悪に落ちず、礼節を忘れず、周りを気遣える』という性格がブレることはない。そのこと自体が貴人の証であり、ブリテン異聞帯における真の黒幕 との決定的な違いでもある。
- カルデアに召喚された彼女は上述の抑止の守護者『アルトリア・アヴァロン』であり、厳密には主人公らカルデア一行と共にブリテンを旅したアルトリア・キャスターとは別個である。よって霊基第一・第二の姿は、彼女を造った “かつての誰か” の在り方――楽園の妖精としての記録ではなく、予言の子として旅をした春の記憶――を、彼女がエミュレートしたものであるとのこと。
- 霊基第三の姿が召喚された彼女本来の姿であり、その際は王様然とした真面目な口調になるものの、種火に味をつけたがったりピクニックを喜んだりとどこか抜けているところは相変わらず。
- しかしその本質は聖剣の概念であり、聖剣を必要とする者がいるかぎり存在し続け戦いを補佐する名前の無い王である。
- 能力
- 「選定の杖」を利用した魔術で戦う。第三霊基以降になると「影踏みのカルンウェナン」「稲妻のスピュメイダー」「神話礼装マルミアドワーズ」といった数多くの宝剣を魔術触媒として使用するようになる。
- なお、Lostbelt No.6クリア後[注 9]は偽装されていたいくつかのスキル名称が本来のものになり、さらにクラススキルとして「妖精眼」が追加されるとともに、〔妖精〕特性を対象とする効果を受けるようになる。この妖精眼はブリテン異聞帯の妖精からはすでに失われて久しい高位の視界であり、あらゆる嘘と真実を見抜き映し出すものである。
- 妖精としては亜鈴らしい。
別クラス / バリエーション
バーサーカー
水着霊基に変換し、バーサーカークラスになったアルトリア・キャスター。
詳細は『アルトリア・キャスター〔バーサーカー〕』を参照。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャスター | 主人公 (Grand Order) | B | D | B | A | B | A++ | 対魔力:A 陣地作成:EX 独自魔術:B 妖精眼:A 道具作成:B |
希望のカリスマ:B 湖の加護:A → アヴァロンの妖精:A 選定の剣:EX → 聖剣作成:EX |
Lostbelt No.6クリアで「妖精眼」が追加。 Lostbelt No.6クリアで「湖の加護」→「アヴァロンの妖精」に、「選定の剣」→「聖剣作成」に変化。 |
宝具
- きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)
- ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:0~50
最大捕捉:100人 - 『選定の杖』によって開放される、アルトリアの心象世界。共に戦う者たちを守り、強化する、楽園より響く鐘の音。
- その名前の由来を、たとえ本人は知らずとも。
- ゲーム上では反映されないが、本来「アルトリア・キャスター本人にだけはバフはかからない」ものである。
- 『Grand Order』では「味方全体の攻撃力をアップ[Lv](3ターン)&弱体状態を解除&対粛正防御状態<無敵貫通を無視して攻撃によるダメージを0にする状態>を付与(1回・3ターン)<オーバーチャージで回数アップ>」という効果のArts宝具。
- 真円集う約束の星(ラウンド・オブ・アヴァロン)
- ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:1~999
最大捕捉:味方全て - 妖精國での使命を果たし、『ブリテンの守護者』となったアルトリアの宝具。
- 黄昏のキャメロットを顕現させ、共に戦う者に『円卓の騎士』のギフトを与える。
- 『Grand Order』では第三霊基以降で使用される、上記の『きみをいだく希望の星』と同一の効果のArts宝具。
真名:アルトリア・キャスター
- 『選定の杖』と共に選ばれた予言の子。
- 汎人類史で例えるならば、いずれキャメロットに至るまでの合間と途中と隙間の姿。いずれ聖剣を担う事になる “誰か” と同一の存在。
- ブリテン異聞帯においてのその正体は、星の内海───アヴァロンから『選定の杖』と共に地上に遣わされた特別な存在『
楽園の妖精 』。14000年前に鋳造が行われなかった聖剣エクスカリバーを造るため、地上の情報を集める『集積装置』としてヴィヴィアンの次に送り込まれた。 - 汎人類史の自身と同じくその身に重い『運命』を背負い込まされた存在ではあるが、ただ一つの揺るぎない「輝く星」を信じて自分の道を歩み続けた
関連
楽園の妖精 と聖剣、ブリテン異聞帯- ブリテン異聞帯は14000年前のセファール襲来時に、聖剣を鋳造する役目を担っていた6人の妖精・亜鈴の怠慢により『星の脅威』に対する決戦兵器がもたらされず、その結果地球上から陸地などが全て失われ、「無の海」へと完全な滅亡を迎えた世界である。
- そしてその後に存在する陸地・ブリテン島は、その後に地上にでてきた6翅の亜鈴たちが唯一生き残った神ケルヌンノスを毒殺し、その遺体を取り囲むように亜鈴の子の遺体が変じた土木を以て築き上げられた[注 10]。
- この異聞帯においてモルガンとアルトリアは元々はその原罪を解決し、改めて聖剣を造るためにアヴァロンから地上に送り込まれたが、彼女たちの巡礼の旅において「鐘を鳴らす」ということは、亜鈴の末裔である六つの氏族の妖精が原罪を認めて「亜鈴の子」であることを放棄し、「楽園の妖精」への恭順を示すことを意味する。
- 一方でその罪業から目を背けブリテン島を広げつつある亜鈴の子たち…すなわち異聞帯の殆どの妖精たちは、彼女ら楽園の妖精に国を消される恐怖と、過去の過ちを叱責される事[注 11]を無意識に恐れ、本能から迫害するようになっていたのである。
- なお、この鐘は現存している限り氏族の中で最も古い長の遺体から成っているが、これが破壊されていた場合は、次に氏族の長が死亡した際にその遺体から発生することになる。
- 髪飾り
- アルトリア・キャスターにとって「見果てぬ夢の思い出」を象徴する物。『予言の子』としてではなく、一人の少女として心から惹かれ欲しながら、生前にはついぞ手にすることが叶わなかったモノの象徴。
- 元々は鍛冶師のエクターが祭事用にと大量に作っていた宝飾具の一つであり、事あるごとに手を止めては髪飾りに目を奪われるアルトリアを見かねたエクターが鍛冶の手本という名目で譲渡を申し出たもの。だが、この時のアルトリアは『大切なものは(選定の杖や幼少期に持たされた宝物達のように)村の妖精に取り上げられてしまう』と思ったことから内心を押し殺して辞退し、そのまま彼とは死別することになったため、本シナリオ中で手にすることは叶わなかった。
- 巡礼の旅の中で経由した『その人が最も欲しいもの(の幻)が流れてくる』というドラケイの河でアルトリアがみたものは本編の中では明確に描かれず伏せられているが、上記の顛末と村正が聖剣鍛造の際に遺した最期の台詞から、この時の髪飾りであった可能性が高い。
- 本シナリオを全クリアすると貰える概念礼装「2018年のグロスター」には、この『髪飾り』を付けたアルトリアが描かれている。また、意匠こそ異なるが、2021年正月に実装された概念礼装『春の琴線』でも和服と合わせて髪飾りを付けた彼女が描かれている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 5周年記念に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
- その後、Lostbelt No.6「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」にてストーリーに本格参戦した。
Fate関連作品
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- 17話のメインとして登場。
- また、22話ではメインのオベロンの相手役として「アルトリア・アヴァロン」が登場している。
人間関係
Fate/Grand Order
- アルトリア・ペンドラゴン
- 汎人類史における、騎士王としての自分自身。
- 彼女としては目を丸くする相手とのこと。
- なお、マイルーム会話によればあちらの彼女の姿はまったく見えていないとの事[注 12]。
- ブリテン異聞帯では「巡礼の鐘」を鳴らしていくと同時に彼女の『生きた記録』を夢として走馬灯の様に追っていく事になるが、そのあんまりな生き様を到底受け入れられなかった。
- だが、たった一つの「裏切ることのできない何か」を持ち続けた強い信念は、キャスターの彼女の中にも強く刻まれる事になった。
- アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕
- 別世界における、暴君としての自分自身。
- 彼女としては落ち込む相手とのこと。
- アルトリア・ペンドラゴン〔アーチャー〕
- 別世界における、水着を着た自分自身。
- 彼女としては心の底から「いいなあ!」と思う相手とのこと。
- 女王メイヴ
- 彼女が知っている妖精と何もかもがそっくりでドン引きしている。
- チーズケーキを差し入れたいと言っているが、彼女に対する悪意の有無は不明。
- トリスタン
- ブリテン異聞帯前編で行動を共にしていた相手。
- 彼女が知っているトリスタンは、芸術家肌で起きているのか寝ているのかわからないところまでは同じだが、彼が
肝心な時にやらかす所ばかり見てたせいか音楽家だとは知らなかった、とのこと。
生前
- モルガン
- 妖精國ブリテンにて倒すべき相手であり、同時に先代の「楽園の妖精」にあたる人物。自身とは同じ個体で、姉妹にあたる。
- 後編以降、彼女の極めて優れた魔術と頭脳、魔力の桁違いさに驚異と感服を抱くようになる。
- かつてその見た目は瓜二つであったが、対面したのはモルガンへと変質して以降で、見た目からもはや似ても似つかぬ姿になったが、エクター曰く「根っこがよく似ている」という。
- カルデアに召喚された彼女に関しても敵愾心は無いが、『負けん気と根性は私のほうが上』と張り合おうとする。
もっとも、あちらはあちらで生前はクイーン・オブ・魔猪の氏族として鳴らしていたので…
- マーリン
- 魔術の師と同じ名前の存在。
- ただし、マーリンにとってのアルトリアは騎士王としての彼女に他ならず、異聞帯の存在である彼女に魔術を教える事はなかった。事実、アルトリア・キャスターがマーリン(とキャスパリーグ)の姿を初めて見たのは星の内海への帰還時である。
- また『Grand Order material Ⅹ』ではオベロンと比較してか、「見た目も性格も違うのにすっっっごく似たもの同士」と評している。
- アルトリア・アヴァロンによると相変わらずアレな性格らしく、去り際に「ごめん任せた」とキャスパリーグを一方的に押し付けていったという。それだけでなく「次に出会ったときのために死なない夢魔を殺す術式を編み出した」とまで言っているあたり、守護者となった後に彼とのいざこざが起こったと思われる。
- オベロン
- 名無しの森で出会い、巡礼の旅を共にした一人。
- 実際には幼少期に選定の杖を通して会話しており、マーリンの名を騙った彼から魔術を教わっていた[注 13]。つまり厳密な意味での魔術の師にあたる。『マーリン魔術』と称した様々な技術を習ったが、全てオベロンの独学によるものなので正統な魔術ではない。
- 「数少ない理解者」で「同胞であり宿敵」と語る。オベロンのバレンタインシナリオから察するにカルデアに召喚されてからも交流はある模様。
- 互いに真実が見えてしまう妖精眼を持ち、さらに主人公とともに「やりたくもない使命を押し付けられてもそれを投げ出そうとしない」という共通点も持つ。
- 妖精騎士ガウェイン/バーゲスト
- ブリテン異聞帯において、鍛冶師エクターのもとに通っていた頃から見知っていた間柄。当初向こうからは軽くあしらわれていたこともあり、内心でこっそり「バゲ子」と呼んでいる。
- 多くのものに恵まれながら、それに胡坐をかかず精進する彼女に嫉妬と憧憬の入り混じった苦手意識を持っており、自身のバレンタインイベントでは特にそのコンプレックスについてまくし立てていた。
- 彼女のバレンタインイベントではアドバイザーという体で食事をたかる等の
ウザ絡みを行う様子が見られるが、これは『一人にさせると罪悪感でつぶれてしまうから』という彼女なりの気遣いでもある模様。
- 妖精騎士ランスロット/メリュジーヌ
- バレンタインイベントでは「真面目で女性に優しいが、一途で浮いた話はほとんどなかった」と言及していた。
- グロスターの舞踏会で出会った際には、彼女がアヴァロンの関係者である事を知っているようなセリフを言いかけているあたり、二重に隠されたその正体を(『妖精眼』によって)知っていたと思われる。
- また彼女の主であるオーロラの事は(妖精眼で見たからか)会った時からうんざりしていたとのことだが、メリュジーヌと比べられていたことは「自分の理想以上のものが懐いてくる拷問」として同情していたとか。
- 妖精騎士トリスタン/バーヴァン・シー
- 妖精國では敵対関係にあったものの、善良で正直者であったことを知っているためかそこまで悪感情は持っていない。言動もノクナレアで慣れていたようで、むしろ割と好きと発言している。
- 一方で、オークション会場で彼女に勝利した際の台詞は反省しているとか。
- カルデアではその気持を返すために呪詛返しをしてみようと考えている。
- ガレス
- ブリテン異聞帯において現地の妖精の一人として邂逅。彼女達ての希望で、『予言の子』の従者として巡礼の旅に同伴される事になる。また、マシュから『巡礼の鐘』について聞かされた時、激しく狼狽しながら彼女を案じていた事から、こちらも『妖精眼』によってその正体にただ一人だけ気が付いていた。
- カルデアで汎人類史のサーヴァントである彼女と邂逅した際は、汎人類史では円卓の騎士だったと知って大喜びしている。
- 主人公 (Grand Order)
- 『予言の子』を導く『異邦の魔術師』であり、淡い恋心を向けていた友人。サーヴァント「アルトリア・アヴァロン」の成立の要のひとつ。
- 「ごく普通の存在でありながら重大な使命を背負わされている」という共通点を持つ。
- 千子村正
- 汎人類史の自分自身がかつて契約したマスター…を依代とした疑似サーヴァント。異星の使徒としての彼とブリテン異聞帯で縁を結んだ。
- 偽の『予言の子』としてオークションに掛けられていた所を自身が(オベロンが用意した偽札で)落札し、以降はその恩義に報いるため護衛として巡礼の旅に同伴する事になる。
- 粗野で不愛想ながら、終始彼女を『予言の子』ではなく一人の少女として気遣っていた稀有な存在であり、その後ろ向きで鬱屈した内面も看破していた、ある意味で最大の理解者。彼女の故郷で親交があった鍛冶師の老翁エクターと性格や言動が似通っていたことから、事あるごとに「村正ァ!」と嚙みつきつつも内心では信頼し、強く慕っていた。
- 物語終盤では『やり残し』がある事を独白した彼女に猶予を与えるため、(異星の神の使徒の立場を事実上放棄する事になると承知の上で)聖剣鍛造の場に介入。聖剣に組み込まれ消滅しようとしていた彼女の『楽園の妖精』としての最期の役目を肩代わりし、自身の消滅と引き換えに聖剣を鍛造した。
- ブリテンの守護者・聖剣の概念として再誕し、カルデアに召喚された後もこの事には少なからず思うところがあるらしく、『Grand Order material Ⅹ』では『もういない彼女に代わって、心からの感謝と、敬意を』と謝辞を述べている。[注 14]
- ノクナレア
- エディンバラを治める王の氏族長。
- 5年前にプリンセスコンテストで出会って以来勝手にライバル意識を持たれており、コンプレックスの固まり。
- 一方で彼女はアルトリアの素質を見抜いており、磨けば自分と対等になれる存在として、後ろ向きな姿に自分なりの檄を飛ばして応援し、ライバルで仲良しな友人関係となった。
- そのため戴冠式でノクナレアが毒酒と姦計により斃れた時は激昂した。
- 汎人類史のコノートの女王の姿を見せてあげたかったとのことだが、一方で彼女は「人類にチョコある限り、高笑いしながら出てくる」ともしている。
- エクター
- ティンタジェルの僻地で鍛冶屋を営んでいた土の氏族の妖精。大の妖精嫌いでありながら、お使いで訪れたアルトリアが鍛冶仕事に興味を持っているのを見て取ると、(何度追い返しても懲りずにまたやって来るため根負けした事もあり)手伝いという名目で来訪を許可し、鍛冶仕事の手ほどきをすることになる。
- その正体は女王モルガンが2000年以上前に「救世主トネリコ」として活動していた際の仲間であった「黒騎士エクター」その人。そのため内心ではアルトリアの容姿や性格・言動に彼女の面影を見出しており、「魔猪の氏族」呼ばわりしながらも気にかけていた。
- 後にティンタジェルで勃発した村の妖精同士の争いに乗じて幽閉されていたアルトリアを救出し、彼らから取り上げられていた選定の杖と変装用の帽子を渡した上で、『予言の子』として巡礼の旅に送り出す。しかし自身は選定の杖を取り戻す過程で致命傷を負っていたため、彼女を送り出した後に一人息絶えることとなった。
- なお、カルデアに召喚された彼女曰く、(もし出会えていれば)上記の千子村正とは気が合っただろうとの事。
- ホープ
- 「名無しの森」で出逢った妖精の少女。
- 自分の名前と『妖精としての目的』を忘れていた彼女に、(この時はマシュを名乗っていた) アルトリアが気まぐれで「自分の名前」を与えた。この気まぐれという『優しさ』が今際でホープに自分の目的を思い出させ、消滅してもなおアルトリアを「悪意の嵐」から必死に庇っていた。
- この小さな妖精の小さな希望が、後に巡りめぐって「守護者『アルトリア・アヴァロン』」成立の基盤となり、延いてはカルデア全員の「希望」となった。
- 鏡の氏族
- ブリテン異聞帯に住んでいた6輪の氏族の内の一つ。
- 当初自身は彼らの住む湖水地方に発生し、彼らの手で保護されたものの、近い内に鏡の氏族が全滅することを知っていた氏族長のエインセルによって海に流された。
名台詞
Fate/Grand Order
マイルーム会話
第一・第二再臨
- 「アルトリア・ペンドラゴン……というのですね。聖剣を持つ王様……ええ、知っています。きっと誰よりも。……でも、ごめんなさい。わたしには彼女は見えないようです」
- マイルーム会話「アルトリア・ペンドラゴン」。
- やはりアルトリアということで関係性を期待したいところだが、どうやら「視認できない」らしい。似たような関係性は以前にもあったが、果たして。
- 「オベロンまでいるのですね。彼が何者なのか、知識だけはあります。妖精王にして、調停者。ブリテンを導いた者。そして……私の数少ない理解者。私がいるのですから、彼がいるのも不思議ではありません。」
- マイルーム会話「オベロン」(二部六章クリア後追加)。
- 自らと同じ、使命をもってブリテンに遣わされた存在にして、ブリテンに来たばかりの時から巡礼の旅まで、常に近くにいた存在でありながら対極であった存在。本編中では、彼がマーリンの名を偽り彼女に魔術を教えていた。
- 「ふわぁ~あ……あ。おはようございます、マスター。今日は、ちょっとズルをしてお休みなど……えへへへ。そろそろマスターもわたしが、『優等生のフリをしたサボリ魔なのでは?』……と、怪しんでいると思います。ええ、その通りです! わたし、ただの村娘ですから! マスターと同じ、"どこにでもいる誰か"なんですよ、きっと!」
- マイルーム会話「絆レベル4」。
- このアルトリアは普通の少女としての感性のまま育っているためか、騎士王とは異なりこうしたお転婆な面が顔を覗かせる機会も多い。
- 「嫌いなもの……たくさんあります。でも、それは私の弱さに起因するもの。いつか、どんな嘘であろうと受け止められる、そんな心になりたいです」
- マイルーム会話「嫌いなもの」(二部六章クリア後)。
- 嘘を見抜くことのできる妖精眼を持つ彼女。彼女は見える嘘がとても嫌いであった。しかし、その感情は全て自分が弱い故に沸いていたものであると巡礼の旅を終えた彼女は言う。
- 「イベント真っ最中ですね! 平和主義者なわたしですが、参加するなら全勝したいです! えい、えい、おー!」
- マイルーム会話「イベント期間中」。
- アルトリアの天性の負けず嫌いは、こちらでも相変わらずのようだ。
第三再臨
- 「──マーリン? 私の魔術の教師であり、去り際に『ごめん任せた』と、私にキャスパリーグを押し付けたマーリンですか? ……む。こちらでは違うのですね。いずれにせよ、『次に会う時は斬首する』と告げてあります。死ねない夢魔を処する魔術は編み出しました。あの人物は、一度死んで性根を入れ替えるほかないと思います」
- マイルーム会話「マーリン」。
- マーリンが何をやらかしたのかは分からないが、だいぶお冠らしく、相当物騒なことを言っている。
- 「私には、全ての記憶が備わっています。まっさらな状態でサーヴァントとして召喚された私の事も、貴方とブリテンを共に旅した私の事も、私がなる事のなかったこの私という幻想の事も、全て。……すみません、私という単語が多すぎましたね。私も、こんな話をされたら、ふわっとしか理解できないと思います」
- マイルーム会話「絆レベル2」。
- 「ブリテンで一緒に旅した私」と言っているが、アルトリア・キャスターにはLB6クリア後か否かでのセリフの変化は無く、オベロンのようにLB6クリア条件で第三再臨が解放される訳でもない、つまりLB6到達前でも第三再臨になれてこのセリフを言うので、さらっとネタバレしていることになる。
- 「もっと気安く接しなさい。ほら、令呪も気軽に使って、宝具を乱発するのです。お転婆な私にはできて、私にはできない、という理由はないはずです。……ん、そういうところが理由? つい構えてしまう? あの、私は敵ではありませんが……」
- マイルーム会話「絆レベル3」。
- 第一・第二再臨のときと異なり超越者然としているためか、主人公も色々気を使ってしまう。しかし当人曰く「中身はいつものアルトリア」なので、そういった様子にやきもきしている。
- それにしても、どうしてこうした人はいつも令呪をホイホイ使わせようとするのだろうか。
- 「この歓声は……特別な大会が開かれているようですね。……行きましょう。優勝賞品はすべて、我々の手に」
- マイルーム会話「イベント期間中」
- 結局どこまで行っても負けず嫌いなアルトリアだった。
本編
- 「そういうところだぞ村正ぁーーーー!」
- 「それ見ろ村正ァ!」
- Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」にて、千子村正にからかわれたりするとしばしば
小動物のように歯をむき出したコミカルな表情とともにこのような反応を返す。普段は誰に対しても礼儀正しく接することの多い彼女だが、村正に対しては扱いがぞんざいである。 - 「わたしのいえ、すごく寒くて……」
- 「冬は氷が張るから、去年は足の指2本くらいなくなっちゃった……」
- 「恥ずかしいから、みんなには隠してるけどね!」
- アヴァロン道中の関門において「冬の記憶」の中の回想の一つ。
- アルトリアが「潮騒のティンタジェル」の妖精達から受けていた数々の虐待行為の内、特にあんまり過ぎると称された処遇。恐らく当時彼女は、回復魔術はおろか治療の仕方さえ全く知らなかった為、凍傷になっても自分で手当する事も出来ず、村人に訴えても無視されるだけなので、痛みを我慢してそのまま放置せざるを得なかったのだろうと思われる。
- 『フロム ロストベルト』でも村正から足に合っていなかった靴を直してもらった際、これが原因らしき壊死した指の後[注 15]がハッキリ描かれていた為、ブリテン異聞帯クリア済みの多くの読者がショックを受けることに。
- なお、彼女が水着姿になった際は足の指が揃っており、一瞬喜びはしても「やっぱりこの子は妖精國ブリテンで一緒に旅をしたアルトリア・キャスターじゃないんだ」と痛感し、またもやショックを受けた者が多かったとか。
- もし、『予言の子』のことも忘れているのなら、トモダチに、なれるかもしれないと思ったのです。
- 同上。最後に垣間見れた「夏の記憶」の終端。
- 巡礼の旅の最中、ふとした動機で『名無しの森』に入ったアルトリアだったが、予言の子に『名無しの森』の忘却の呪いは効かず記憶をなくしたふりをしていた。
そこに入ってきた新入りは、記憶をなくしていかにもボロボロ。記憶がないのであれば、彼女のことを「予言の子」と知らずに、仲良くなれるかもしれない。そんなささやかな希望をもって、彼女は「新入り」に近づいた。
- 「わたしは、ここで使命を果たします。おそろしい事に、理由は自分でも分かりません!」
「たぶん独りよがりの理由です。他人から見たら取るに足りない、くだらないコトでしょう。」
「〇〇(主人公)が、あの失意の庭で見せたように。」
「マシュさんが、ノリッジで厄災に立ち向かった時のように。」
「誰かのため、でもない。自分のため、でもない。正義のためでもない。」
「わたしは、たぶん。」
「何か一つ、裏切れないもののために。ずっと、嵐の中を進むのです。」 - 宙の炉を前にして、ここまでついてきてくれたカルデアの仲間たちに対して。
- 旅の終わりを迎えるにあたっても、自分が歩みを止めなかった理由は結局分からないままであった。しかし、仲間が見せてくれた理由ときっと同じなのだと、彼女はそう言って聖剣作成のため炉に入っていく。自分を見ていた光の正体と、幾つかの心残りを胸にしまい、「楽園の妖精」は使命を果たそうとするが……
- ダメ、嬉しいけれど、ダメ……!
村正、灰になっちゃう……! - 宙の炉の中で、聖剣に組み込まれる寸前で現れた、本来その場にいるはずのない神域の刀鍛冶。その行動の真意を悟り、彼の身を案じての発言。
- 「本当に楽しかったのは、11日目のグロスター。」
「あなたにとっては、なんでもない、普通のできごとだったかもだけど。」
「生まれてはじめて、好きなヒトと、大通りを歩いたのです。」 - 主人公と旅の思い出を語る中で、ただ一つ隠していたこと。主人公にとっては、数ある思い出の一つに過ぎなくとも、彼女にとっては、好きなヒトとの、かけがえのない思い出。
- 「───ううん。わたしは、理想のわたしにはなれなかったよ。」
でも、ここで並んでみせる。
この玉座を護り続けた無慈悲な女王ではなく。
偉大な、尊敬されるべき救世主。
その人生に報いるために。
「2000年前にあなたがやるべきだった仕事を、はたしてみせる───!」 - ケルヌンノス戦の前に聞かれて返せなかった、出せなかった答え。楽園の妖精は、先代の果たせなかった使命を成し遂げる。用意された聖槍の術式を、聖剣の術式に組み替えて、ケルヌンノスに致命傷を与え、村正から受け取ったバトンをカルデアへと手渡す。
- 「『異邦の魔術師』との契約に基づき、召喚に応じ参上しました。」
「ブリテンを諫めるのではなく、世界を救う戦いであれば。」
「たとえ時の果てであろうと、この剣は彼の手に。」 - 終盤、奈落の虫の内部において、主人公の召喚に応じて。
- それはかつて少女が約束したこと、旅に付き合ってくれた恩返しのため。「聖剣の騎士」は光も届かぬ奈落の底に顕現する。世界を救うため、ブリテンに顕現した厄災を祓うために。
- 「そうですか。名前がないコトがそんなに悲しいのですね。」
「なら、こういうのはどうでしょう。本当に、今だけの思いつきなのですが───」
「わたしの名前を使ってください。アルトリア・キャスター。」
「アルトリアでも、キャスターでも、どうせならどっちでも!」
「ふんだ、どうせもう使わないんだし、遠慮せずバンバン名乗って!」 - かつて名無しの森で、名前をなくした妖精ホープに対して彼女が行っていたこと。
- この妖精は、名前を貸してもらえたことで妖精國でたった1人、楽園の妖精であるアルトリアに感謝する存在となった。その彼女が放つ弱々しくも輝かしい光が、アルトリアに走り続ける理由を与えた。
イベント
- 「ランスロットはひたすら一途なので、バカみたいにモテても修羅場にはなら…」
- 「え?ランスロット卿は愛に一途は一途だけど、恋が多い?節操があんまりない?」
- 自身のバレンタインイベントで、円卓の騎士について語る主人公とアルトリア。
- 彼女の知るランスロットはモテても一途だったようだが、こちらのランスロットは仲間と人妻談義するなど少なくとも節操はない。
- そのことを聞いたアルトリアも少し引き気味だった。
- 「次はガウェインの話ですけれども……やっぱりやめましょう。あのヤロウにはいい思い出がありませんので。身長高いし。血筋は最高だし。人気あるし。悩みとかなさそうだし。身長高いし。」
- 「ガウェイン卿の逸話はまた今度、聞かせて下さい。まあ、どうせバスターな話でしょうけど。困ったらすぐガラティーン! に決まってます。」
- 自身のバレンタインイベントで、何故かガウェインの話を避けるアルトリア。
- どこで抱いたかは分からないが、結構コンプレックスを持っており、それでいて負けず嫌いなので言いたい放題である。
- 「その“ありがとう”は、きっと、
あの女の子 が一番ほしかった言葉なので!」 - 自身のバレンタインイベントで、チョコを貰って素直に「ありがとう」と感謝の言葉を貰ったときに語った意味深な言葉。
- まるで、今ここにいる彼女と、ブリテンで旅をしたアルトリアは、別人であるかのような。
メモ
- ついに登場したキャスターのアルトリア。彼女の登場で、アルトリアだけで基本となる7クラスが完全制覇された。
- 「アルトリア顔」というだけならネロ・クラウディウス〔キャスター〕が先にいたが、純粋なアルトリアではこれが初めて。
- FGO内におけるゲーム性能としては、待ち望まれていた「NPをスキルで大量供給できるArtsサポーター」であり、2021年時点で唯一「無敵貫通攻撃をも無効化する対粛正防御バフを付与できる」キャラとして実装された。周回・高難易度の双方で需要が高く、特に一般的なフリークエストの周回においては自前とフレンド、2人のアルトリア・キャスターを組み込んでアーツ宝具を連打する「ダブルキャストリアシステム」が席巻することとなる。
- 2023年、二人目の対粛正防御持ちとしてククルカンが実装されるが、こちらは自分自身のみを対象としたクラススキルによるもので、自身の無敵状態を自動的に対粛正防御に変化する効果を持つ。
- また後に実装された水着霊基の自身も宝具で味方全体に対粛正防御を付与できるが、こちらはオーバーチャージによって回数が変動せず1回のみしか付与できない。
- このように周回・高難易度の両方で非常に優秀なサーヴァントであるためか、「春の新米マスター応援キャンペーン2024!」ピックアップ召喚ではキービジュアルのジャンヌ・ダルクと共にピックアップ対象となっていた。
- なおこのピックアップ召喚では☆4のアストライアもピックアップされており、彼女は単体Arts宝具持ちの中でもかなり強力な性能を持っているため、正しく新米マスターを応援するにはピッタリの組み合わせとなっている。
- 2023年、二人目の対粛正防御持ちとしてククルカンが実装されるが、こちらは自分自身のみを対象としたクラススキルによるもので、自身の無敵状態を自動的に対粛正防御に変化する効果を持つ。
- 2021年2月当時、ストーリーパートでの登場がバレンタインチョコイベント以外に存在しない状況が続いたが、第三霊基でのこれまでと全く違う喋り口や、それについてプロフィールでまったく明かされていないこと、そして「一足先に来た」という発言や「アルトリアは魔術の修行が半年続かないため一人前になるのも難しい」という旨[出 1]のコメントがされていたとから、これらの問題を解決できるであろうブリテン異聞帯での登場が確実視されていた。
- 真名も「アルトリア・キャスター」で「アルトリア・ペンドラゴン」でなく、更に他のアルトリアと違い〔竜〕特性の対象スキルや特攻が働かない。他にも剣ではなく「選定の杖」に選ばれていたりと、生い立ちからして根本的に違う可能性さえ推測されていた。また食事に対するコメントこそ比較的多いものの、セイバーのアルトリアにみられるような度を越した大食漢ではない様子(そもそもセイバーのアルトリアも、本来食いしん坊と言う程度で、そこまで大食漢ではないのだが)。
- リヨによるエイプリルフールのイラストでも、他のアルトリアシリーズは仏頂面で共通しているのに、彼女だけ笑顔になっており、他の「アルトリア・ペンドラゴン」とは別人であることをあからさまに示唆しているかのようであった。
- 真名も「アルトリア・キャスター」で「アルトリア・ペンドラゴン」でなく、更に他のアルトリアと違い〔竜〕特性の対象スキルや特攻が働かない。他にも剣ではなく「選定の杖」に選ばれていたりと、生い立ちからして根本的に違う可能性さえ推測されていた。また食事に対するコメントこそ比較的多いものの、セイバーのアルトリアにみられるような度を越した大食漢ではない様子(そもそもセイバーのアルトリアも、本来食いしん坊と言う程度で、そこまで大食漢ではないのだが)。
- 本来「聖剣の守護者」である自身の特性故か、バレンタインで最初にチョコを作った際はチョコの形が全て剣になってしまっていたらしい。
- なお、その後努力によって克服し、主人公にはハート形のチョコを贈った。
- 自身の水着霊基のバレンタインシナリオで判明したところによると、アルトリア・アヴァロンは完全に聖剣しか作ることができない様子。
- なお、その後努力によって克服し、主人公にはハート形のチョコを贈った。
話題まとめ
- マスターたちの間では上記のダブルキャストリアシステムで酷使されることに加え、高難易度でもArtsメインのパーティで採用率が高い上に、それ以外でもオーバーチャージにより容易に回数を増やせる対粛正防御があまりにも便利で酷使されがちなため、もっぱら過労死枠として扱われている。
- さらには、スキルを使い終わった彼女を陳宮の宝具で射出するパーティが組まれたりもする。皮肉なことに陳宮は威力の高い全体Arts宝具持ちであるため、彼との相性はかなり良い。
- 余談だが、『Fate/Grand Carnival』の「第三特異宴 ザ・ドキュメンタリー 拡がる英霊格差 ~英霊労働基準法~」では酷使されがちなサーヴァントとそうでないサーヴァントに焦点が当てられた話であり、最後にはオチとしてカルデアに新しく召喚された彼女が登場する。…多くのマスターが酷使しがちな彼女を最後に登場させるあたり、公式もその辺りの事情を把握しているのかもしれない。
脚注
注釈
- ↑ 「予言の子」としての年齢。
- ↑ Lostbelt No.6クリア後のプロフィール1に記載。
- ↑ 文句自体はあながち間違ってないが、彼と(トネリコ時代の)モルガンが活躍していた当時を知る者が現在居ない事を前提に考えると矛盾が生じるので、アルトリアをその気にさせる為の適当な口実の可能性が高い。
- ↑ 運悪く『マーリン』から教わった魔術が、火薬や鍵開け用の針金といった道具類を用いて使うものだと同時に暴露されてしまったことも一因。
- ↑ 実はアルトリア達にも同様に毒酒入りの杯が振る舞われていたが、皆が主人公を真似て口をつけなかったため難を逃れていた。
- ↑ 竹箒日記によると「もう何も考えずにここで◯◯になればゴールだよ?それ以上頑張ると永遠に頑張る事になるよ?」現在は文面削除済み。
- ↑ 何の因果かアーサー王伝説でも、アーサー王への敬称としてだが「コーンウォールの猪」という呼び名がある。
- ↑ Lostbelt No.6クリア後に解放されるプロフィール詳細や『material Ⅹ』では “『オズの魔法使い』の主役のドロシー役に見せて、実はうまく歩けない(足下が見えない、智恵がない)カカシ、心ががらんどうの木こり、勇気を出したくないライオンの三者の集合体のような弱さ” と評されている。
- ↑ このサーヴァントのストーリー進行による性能微変動は、サポートサーヴァントとして借用された場合でも所有者ではなく使用中のプレイヤーの進捗が反映される。
- ↑ この異聞帯にも人間は存在しているが、これはほぼ全てがケルヌンノスに仕える人間の巫女を解体したものを元に生み出されたクローンである。
- ↑ ケルヌンノスがブリテン中に呪いを撒いた目的を辿るに此方が本望。
- ↑ これは両者が別側面やifの存在ではなく完全な同一人物という扱いのため。より分かりやすく言えば酒呑童子と伊吹童子、両儀式と「両儀式」の関係に近い。
- ↑ のちに選定の杖を妖精に取り上げられてしまって以降は声を聴くこともできなくなってしまっていたので、『実際にマーリンに会ってみたい』というのも彼女が巡礼の旅に出る理由の一つだった。
- ↑ なお、『Grand Order materialⅩ』上で他の関係者に対してはかつての予言の子をエミュレートした状態でコメントしているが、村正に対してだけは本来のアルトリア・アヴァロンとしての口調でコメントしている。
- ↑ 作中では薬指と小指が欠損していたが、実際のシナリオではどの指を無くしたかの描写がないため不明。
- ↑ なお、バレンタインイベントはフルボイスなのでそれなりに前の時期に収録があった可能性もあり、プレイヤーの反応を見て拾ったのか、最初からそう取られると見越した上で事前に収録したのかは不明である。
出典
- ↑ 『コンプティーク』2007年10月号での奈須きのこへのインタビュー