ウェイバー・ベルベット

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ウェイバー・ベルベット

  • スペル:Waver Velvet
  • 誕生日:10月3日/血液型:B型
  • 身長:157cm/体重:50kg
  • イメージカラー:ウォームグレイ
  • 特技:推察、要点の整理
  • 好きなもの:パズル全般、推理小説/苦手なもの:腕力
  • 天敵:自分
  • CV:浪川大輔

第四次聖杯戦争ライダーサーヴァントを召喚した魔術師の青年。

略歴
時計塔の学生でありケイネス・エルメロイ・アーチボルトの門下生。祖母から数えて三代目と、魔術師としての歴史が浅い家柄の出身で、それを努力と才能でどうにか補おうと奮闘していたが周りからは相手にされていなかった。名門魔術師に対してコンプレックスを持っており、特にケイネスとは確執がある。
時計塔管財課の手違いで、直接ケイネスに手渡されるはずだった聖遺物が手中に転がり込んできたのを機に聖杯戦争への参戦を決意、朽ち果てたマントの布一片を触媒としてライダーを召喚する。
当初は自らが望んだサーヴァント像とは何もかも正反対のライダーと反りが合わなかったが、次第とライダーのカリスマ性と度量に感銘を受けるようになり、一方で己の卑小さと非才を自覚させられ深く葛藤する。
最終的には自らマスターとしての立場を放棄し、征服王の臣下としてその生き様を語り継ぐ使命を負うこととなる。
人物
ベルベット家は魔術師として歴史が浅いことがコンプレックス。また自身の体躯が貧弱であることから屈強な男を嫌う。
原作である奈須きのこ、武内崇、著者である虚淵玄の三人曰く、「Fate/Zero最萌えキャラクター」らしい。
能力
「優秀である」と自負しているが、魔術師としての力量は平凡。この時点では一般人への暗示も失敗してしまうくらいに非才である。実践方面の才能は無い代わりに、研究者としての洞察・分析の能力は秀でたものがあり、テキストの読解や記憶にかけては時計塔でも便利な見習い司書として扱われていたほど。ケイネスの教え子であるため、専門ではないが錬金術の心得もそれなりにある。魔術師が嫌悪しがちな現代技術や機械操作を苦としない庶民派。
一方で、かなりの強運の持ち主でもある。魔術師としての未熟さや軍資金不足が、本人の与り知らぬところで幾度となく生命の危機を救うことになり、結果として第四次聖杯戦争の参加者中、唯一無傷で生還するという快挙を果たす。
後に教育者としての才能を開花させ、学べば間違いなく大成するとまで讃えられる名講師となる。しかし、ウェイバー自身はそうなっても魔術師として一流になることを望んでおり、教師としての手腕に誇りは持っていない。

ロード・エルメロイII世

後の世界における彼の通り名。他にも「プロフェッサー・カリスマ」「マスター・V」「グレートビッグベン☆ロンドンスター」「女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男」などの異名を捧げられる名物講師である。「絶対領域マジシャン先生」を考案した生徒は「死ね!」の一言で撃退。

第四次聖杯戦争でケイネスが敗死したことにより、アーチボルト家は一気に没落してしまう。そのことに関して自身にも責があると考えたウェイバーが奔走、家を立て直すことに成功した。
現在のアーチボルト家当主は、ケイネスが健在であった頃には末席であったライネス・エルメロイ・アーチゾルテ。彼女は「ロード・エルメロイ」の称号をウェイバーに贈ることによって、彼の功を讃えるとともに、名前をもって自らの下においたのである。

自身は魔術師としてどうしようもないほど平均的で凡庸だが、他人の埋もれた才能を見抜き、鍛え上げることにかけては時計塔随一。ゆえに彼の元で学んだ魔術師の全員が大成している。
彼の弟子になって「王冠(グランド)」階位を得なかった者はおらず、彼が教え子たちを集めれば時計塔の勢力図が変わる、とまで言われることも。
もっとも、彼にそんな野心などはなく「笑い話にもならん。いまだ四階級どまりのこの私が、何で他人の面倒を見てやらなきゃいかんのだ」といった感じで教え子たちとは必要以上に関わりたくもないらしい。
他人をプロデュースすることに関しては当代一の傑物だが、彼にとってはそんなことはどうでもよく、自分自身が魔術師として名を成したいのに教え子ばかりがどんどん伸びていくという事実にイライラしている。
いつも不機嫌そうな顔をしており、実際不機嫌。弟子たちへも容赦なく悪態を飛ばしまくるが指導は的確、面倒見もかなりいいため「デレ期の無いツンデレ先生」と慕われている。

遠坂凛の時計塔での後見人。ただし、教師として魔術の指導はしない。
日本も日本人も大嫌いだが、唯一の娯楽が日本製のゲーム。私服のTシャツには『大戦略』(アドミラブル大戦略)の文字がプリントされている。この点、ゲームオンチの凛とは相性が悪いらしい。

第五次聖杯戦争の10年後、大聖杯を完全に解体し、冬木の聖杯戦争を真の意味で終結させる。

登場作品と役柄

Fate/Zero
ライダーのマスターとして参戦。
聖杯戦争を通じて人として著しい成長を見せた。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
番外編にて、ロード・エルメロイII世として登場。ある二人が起こした惨状にしばし言葉を失う。
アニメ版では宝石翁の代役として、凛とルヴィアに冬木行きを指示している。
Fate/strange fake
ロード・エルメロイII世として登場。
フラットにゲームの懸賞品を渡す。これはフラットの勘違いにより召喚触媒として使用された。
Fate/Apocrypha
ロード・エルメロイII世として登場。聖杯大戦の対策に当たる魔術協会の重鎮となっており、優秀なフリーランスの魔術師を集めるため奔走する。
この世界でも10年前行われた亜種の聖杯戦争の一つに参戦、朽ちかけたマントの切れ端を触媒として征服王を召喚している。
氷室の天地 Fate/school life
London☆STARの名前でボイスチャットの向こう側にだけ登場。
氷室鐘の「英雄史大戦」の指南役を務め、統一性も無く使い辛いカードたちを、高度なプレイングテクニックで駆使して見せた。
単行本6巻特典の『MINIMUM material』では沙条綾香の魔術の師であることが明かされている。
アーネンエルベの一日
謎の観光客として登場。自己紹介はCDの終盤にて。
開店から閉店までテーブルについていたのに注文はいっこうに取りに来ず、五次のライダーをはじめ様々な女性陣に絡まれた挙句、精神的・経済的な意味で深刻な被害を蒙る。
カーニバル・ファンタズム
ラストのアーネンエルベのシーンで、ランサー共々バーサーカーのおもちゃにされていた。ウェイバーにとって、アーネンエルベは鬼門か?
コハエース
男性マスターとしては珍しく頻繁に出番がある。琥珀秋葉から「ウェイバーきゅん」と呼ばれたり床下での仮名が「萌ェイバー」になってたりと散々だが意外とdisられてはいない。「コハエース+」以降はほぼライダーの所持品と化している。
ちびちゅき!
第1話からたびたびモブや背景キャラとして姿を見せてはいたが、まさかの初台詞付き登場がアイドル発掘オーディションでの女装姿という憂き目に。
Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
「ゼロカフェ」店員その1。家に転がり込んできたライダーの面倒を見るため、ほぼ毎日シフトを入れて働く勤労少年。
程度の差はあれ周囲がボケばかりなため、基本的にツッコミで忙しい。
戦車男
ヒロイン。男の娘とか、展開上ヒロインに見えるとかじゃなく、本当に性別女性。
図書館で変なおじさんに絡まれていたところを助けてくれた戦車男と運命の出会いを果たす。

人間関係

Fate/Zero

ライダー
召喚したサーヴァント。対照的ながらもなかなかいいコンビ。後のウェイバーを形作る要因の一人。
グレン・マッケンジー & マーサ・マッケンジー
第四次聖杯戦争時、冬木市での拠点を得るため、孫と偽って潜り込んだ一般家庭の老夫婦。実は暗示は早々に解けてしまっているのだが、グレン氏は妻の表情が明るくなった事を喜んで、騙された振りをしている。
『アーネンエルベの一日』での台詞によると、その後も親交は続いているらしい。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
かつて師事した人物。一方的に目の敵にしていたが、向こうからは歯牙にもかけられていなかった。
しかし『戦車男』の世界ではなぜか父親である。
ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
本編では全く接点がなかったが、『戦車男』の世界では母親。
ランサー
本編では戦場で接近遭遇したり伝言を伝える程度しか関わりがなかったが、『ゼロカフェ』では職場の同僚だったり『戦車男』で兄だったりと、妙にスピンアウトでの共演率が高い。

弟子

遠坂凛
後見を引き受けた学生。
『Character material』では「いっさい魔術の指導をしない」と断言していたが、『TYPE-MOON Fes.』パンフレットの一問一答コーナーによれば結局はエルメロイ教室に所属することとなった模様。
フラット・エスカルドス
弟子。『Fate/strange fake』の時点では最古参にあたる。
非常に稀有な資質を持ちながらも、一般社会人としても魔術師としても常識外れにユルい彼に対し、やや肉体言語寄りの厳しい指導を喰らわせている。
沙条綾香
『氷室の天地』世界では弟子。彼女の中のフォーマルクラフトの素質を見抜いていたが、まずは現在習得しているウィッチクラフトをものにした上で乗り換えさせるべく指導したところ、アドバイスが的確すぎて予想以上にウィッチクラフトの腕前が上がり、立派な森ガール系魔女となってしまった。

魔術協会関係者

ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
ケイネスの生前には継承候補の中でも末席にあった少女。アーチボルト家が没落の憂き目にあった際、復興に尽力したウェイバーへエルメロイの名を与え、その功績を称えると同時に自らの下へと縛り付けた。
Apocrypha』劇中ではエルメロイII世を「我が兄」と呼び、その強面の下に隠れた甘っちょろさを存分に弄り倒しつつ懐いている。
キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
『プリズマ☆イリヤ』の世界では彼の下で働いているような描写がなされている。
アニメ版では凛とルヴィアにクラスカード回収任務を言い渡すところまで代行しており、更にはゼルレッチを「大師父」と呼んでいるなど、やけに設定上の謎が増えた。
ロッコ・ベルフェバン
Fate/Apocrypha』に登場した時計塔の召喚科学部長。職務上の能力という意味でか、それなりに高く買ってくれてはいるらしい。
ブラム・ヌァザレ・ソフィアリ
同僚。非常にプライドが高く、ベルフェバンに噛みつくこともあり、2人の取りなしを担当する事も。

その他

祖母
魔術師としてのベルベット家初代。とはいえ、さる魔術師の愛人をしていた際にピロートーク感覚で初歩魔術を習ったに過ぎず、娘に遺した魔術刻印や魔術回路も大したものではなかった。
ベルベット家の二代目だが、「母親の思い出を大事にしよう」程度の覚悟で秘蹟を継承しており、更には魔術師社会のヒエラルキーを鬱陶しく思っていたため、通常の魔術師の血統でならば欠かせない魔術回路や魔術刻印の増強を行っておらず、それらは全くお粗末なままで息子のウェイバーに受け継がれることとなる。

名台詞

Fate/Zero

「そ――そう! ぼぼぼボクが、いやワタシが!
 オマエのマスターの、ウ、ウェイバー・ベルベットです!
 いや、なのだッ! マスターなんだってばッ!!」
ライダーとの契約において。どう見てもヘタレです。初対面でこんな自己紹介されて平然と契約できるライダーに呆れるべきか……
“令呪に告げる───聖杯の規律に従い───この者、我がサーヴァントに───”
「魔術師として正当な評価を得る」という望みをライダーに罵倒され、物理的なダメージまで蒙った上、「他人に畏敬されたいなら身長を伸ばしてもらえ」と馬鹿にされて屈辱に打ち震え、衝動的に令呪の使用に訴えようとするも寸でのところで踏み止まる。脱・ワカメルートの第一歩。
なお、アニメ一期のニコニコ動画放映版ではこのシーンで「使わないの?」という真っ赤なコメントの弾幕が入ったという。
「何を――考えてやがりますかこの馬ッ鹿はあああ!!」
いきなり自身の真名を堂々と名乗ったライダーへの魂の叫び。この時から、ウェイバーの苦労が始まった。
「ら、い、だぁぁぁ……
 ど~すんだよぉ。征服とか何とか言いながら、けっきょく総スカンじゃないかよぉ……
 オマエ本気でセイバーとランサーを手下にできると思ってたのか?」
セイバーとランサーへの勧誘が失敗し、単なる身バレ損に終わったライダーへの恨み言。これに対し「“ものは試し”」と答えたものだから……
「“ものは試し”で真名バラしたんかい!!」
殺伐とした『Zero』での数少ないコミカルな場面だが、アニメ版ではカットされてしまった。
「オマエだって不満だろうが! こんなボクがマスターだなんて!
 本当はもっと違うマスターと契約してれば、よっぽど簡単に勝てたんだろ!」
絶大な宝具「王の軍勢」を、死してもなお幾万もの英雄たちに慕われるライダーの姿を見たことでウェイバーの小さなプライドは根底から覆される。偉大すぎるサーヴァントに比して、卑小で無力な名ばかりのマスターである己を思い知らされた彼は、新都からの帰り道でつい癇癪を爆発させるが――返ってきたライダーの答えは、この契約を「快い」と肯定するものだった。
「我がサーヴァントよ、ウェイバー・ベルベットが令呪をもって命ずる。
 ライダーよ、必ずや、最後までオマエが勝ち抜け。
 重ねて令呪をもって命ずる。――ライダーよ、必ずやオマエが聖杯を掴め。
 さらに重ねて、令呪で命ずる。
 ライダーよ、必ずや世界を掴め。失敗なんて許さない」
自分は勝者たる器ではない、だが負け犬には負け犬の意地がある、と、ライダーにとっては当然な事を、令呪を浪費して命ずることによってマスター権を放棄するウェイバー。だがライダーは「マスターじゃないにせよ、余の朋友であることに違いはあるまい」と、笑って共に征くことを選ぶ。なお、この台詞を見てもわかる通り、ウェイバーはこの時点まで令呪を1回たりとも使っていない。
「あなたこそ――
 ――あなたこそ、ボクの王だ。あなたに仕える。あなたに尽くす。
 どうかボクを導いてほしい。同じ夢を見させてほしい」
ライダーに初めて「坊主」ではなく「ウェイバー・ベルベット」と名を呼ばれ、滂沱の涙と共に臣下の誓いを口にする。それは、ウェイバーが聖杯戦争で得た最高の報酬だった。
「……オマエに挑めば、ボクは死ぬ。
 それはできない。ボクは『生きろ』と命じられた」
ライダーを失い、ただ一人で最強のサーヴァントに相対して。
ライダーの臣下として命令に従うため、勝ち目がない事を知りながら眼差しだけで不屈を訴えるウェイバーの姿は、あの英雄王でさえ「忠道、大儀である」と認めた。

Fate/strange fake

「魔術師同士の闘争というのがどういうものか理解しているのか?
 死ぬよりも悲惨な目にあった挙げ句、何を成すこともできぬまま惨たらしく殺されるかもしれんのだぞ?」
聖杯とか超カッコイイ、見てみたいなどと非常に軽い気持ちで聖杯戦争に挑もうとする教え子、フラットへの苦言。
第四次に参戦した自分以外のマスターはほとんどが「そういう死に方」をしたのだと、今の彼は知っている。
「他のサーヴァントを従え、世界征服とはな……」
「まさか、私の弟子からそんな馬鹿げた、懐かしい響きを聞くことになるとは」
「どうしても止められぬようならば、これを渡すことも考えたが、そうならずにすんだことに感謝すべきか」
フラットが勘違いで懸賞品のナイフを持ち帰った後に、物理的な鍵と魔術で厳重に施錠された戸棚から取り出した朽ち果てた布切れを見つめながら。
かつて「そんな馬鹿げた」夢を語る一人の男が、彼の人生を塗り替えていった。
「しかし、私が言えた義理ではないが、個人宛の荷物を他人に届けさせるというシステムも考えものだな。
 別段重要なものでもなんでもないが」
自分宛のゲーム会社からの小包をフラットが勝手に透視して欲しがった件に関するコメントだが、確かに全くもって「お前が言うな」である。
はからずも、「ロード・エルメロイへの届け物を横から頂いて聖杯戦争に飛び出す」という展開を師弟で見事に天丼してしまったことを彼はまだ知らない。

Fate/Apocrypha

「II世だ。私を尊重したがるご老体の下心はありがたいが、II世をつけてくれ。
 そうでなければエルメロイの名など痒くてとても耐えられない」
召喚科学部長ベルフェバンに「ロード・エルメロイ」と呼びかけられての第一声。第四次聖杯戦争の起こらなかった『Apocrypha』の世界ではどういう経緯でエルメロイの名を継いだのかはまだ定かではないが、やはり色々と複雑な事情があるらしいということだけは伝わってくる。
一つの台詞の中で、敢えてなのか失礼な物言いをやたらに重ねているが、言われた相手のベルフェバンはあっさりと流した。
なお、『TYPE-MOONエース』付録として先行発表された試し読み版では一人称は「俺」だったのだが、『Apocrypha』第1巻では上記のように修正されている。この世界ではちょっとだけワイルドに成長した、という訳ではなかったようだ。
「そもそも神父が純朴かどうか決まった訳でもないだろう。
 俺の知る限り、聖杯戦争に参加するような聖職者は誰も彼も信仰者かどうかすら怪しい、胡散臭い連中だ」
「純朴な神父であるシロウ・コトミネが反旗を翻したのはセミラミスに誑かされたためではないか」と発言したベルフェバンに。
不信感と嫌悪感アリアリで、かつて参加した聖杯戦争で余程嫌な教会側の人物に出くわしたのだろうか。
あれ、でもまた「俺」……?気分によって変えているのだろうか。
「……分かった。白状する。理由は極めて私的なものだ。
 ……かつて未熟だった頃の私を、友と呼んでくれた人物がいる。
 そんな男を裏切れるほど、私は賢しい老人ではなかったという話だ」
大事にしまいこんでいる征服王の召喚触媒をなぜ聖杯大戦に提供しなかったのか、とライネスに問われ、幾つか建前を並べた後で仕方なく折れて漏らした本音。
「覚えておきたまえレディ。
 友を売りとばすほど困窮するようなら、とっとと人生をやり直した方がいい」
「征服王の触媒を手放せばアーチボルト家の負債が一気に減るだろうに」と愚痴ったライネスに。
聖杯戦争を共に駆け抜けた友との思い出はいつまでも色褪せない。

氷室の天地 Fate/school life

アレキサンダーはもっと豪快ででっかい男なんだよ日本人め!
 なんでこのゲームじゃデザインがこうなんだ日本人の(放送禁止)!」
カードゲーム「英雄史大戦」をプレイ中、ボイスチャットで。細マッチョ風に描かれたアレキサンダーのデザインについての文句を、沙条綾香が訳した台詞。まるで見てきたかのように言う彼に、氷室は当惑する。
「君らは特殊なバカなのか?」
「英雄史大戦」のレクチャーを行った時の言葉を沙条綾香が訳したもの。戦術やデッキ構築にばかり気を取られ、肝心のプレイングテクニックを軽視していた氷室達はグゥの音も出せなかった。

アーネンエルベの一日

「なんというツンギレぶり、伝統芸能だな」
腹を空かせて入った喫茶店で、なぜか真祖の姫最優の騎士王死を視る和服少女の三人のうち誰が一番アイドルなのかを審査させられる羽目に。
そんな中、店長殺害容疑を揉み消す代償に新たな臨時店長となった和服少女の見せた、突っ慳貪極まりながらも渋々律儀に仕事をこなす様を評して。そんな伝統芸能はありません。
「この国ではあれかな、腕力に物を言わせた恐喝をナンパというのかな?
 君たち、知り合いならこの女性を引き取ってもらえないか?」
「そうしたいのは山々なんだが、君、以前どこかで会ったことはないか? 妙にこう、嫌な汗が湧いてくるんだが……」
五次のライダーにロックオンされ、蛇に睨まれたカエル状態に。グラマラスな美人に密着して迫られてはいるがちっとも羨ましくない。
「あれ……? ねえ、無視された? もしかして、今、ポク、無視された?」
臨時ウェイトレスの翡翠にまるっと無視されたショックのあまり、モノローグが年齢退行を起こす。
だが、そのサンドイッチは地獄への片道切符なので、見えなくなっているのは隣の人の親切心である。
「だいたい、君は何だ? さっきからでかい図体で隣に座って!
 壁か!? 書き割りか!? スタチューか!? 退いてくれないとトイレにも行けないじゃないか!」
「というか、さっきからなぜ君の注文が私の伝票に入っている? 美人だからといって気安く奢るほど、わたしは安い男では……」
「う……うん? 何だ? 何だこのデジャ・ヴュ!?
 君……い、いや、ご婦人、やはり、以前どこかでお会いしたことが!?」
全然来ない自分の注文と、勝手に伝票に追加されていくライダーの注文に、流石に一瞬キレるも、地雷を踏まれて凄む彼女の迫力に負けてあっという間に尻尾を巻く。
ところで、この時点で第四次聖杯戦争から何年後の彼なのかは定かではないが、未だ170cmを下回っているのだろうか?
「私が知るか。
 だがまあ、スーパーツンデレ大戦があったら間違いなくラスボスだな」
ヒロイン談義が明後日の方向へ行きっ放しの隣のテーブルから「最近流行りのツンデレヒロイン」としての判定を求められた際の、魔術師としてもイギリス人としてもちょっとどうなのか……な返答。
「ん? ああ、君たちの中で誰が一番魅力的か、という話か。
 さて、一日同席した程度の私には判らない話だが、君たちは三人で談笑していた時が、最も輝いていたように思うがね」
「それでは少し禍根を残す感想を。
 強いて言うなら、アルクェイド・ブリュンスタッドは淑女らしさを、セイバー嬢は自由奔放さを、両儀くんは素直さを付け足せば、文句の無いアイドルではないかと。
 これはまあ、お世辞ではなく、正直なボクの意見だぜ」
今日一日、無理矢理押し付けられたパリスの審判をなんとか無難に乗り切ってオチを付け、三大ヒロインとついでに腹黒シスターにも感心される。
「ああ君、領収書を頼む。『魔術教会・秋葉原支部 会議費代』で」
それはそれとして、ゴルゴン三姉妹に好き放題飲食されたお会計がすごいことになっていたのでカードで支払い、なおかつ経費で落とす大人の裏技に訴える。
ハイテクとは相容れない魔術協会が秋葉原に支部を置いて何をやっているのか、あんな金額が本当に会議費で通るのか、短いセリフの中にツッコミどころが満載だが誰も指摘する者はいない。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

「講堂Dは壊滅 地下7階と8階が吹き抜けになりました
 負傷者は14名 被害総額は概算で… にっ…200万£ほどかと……」
無印の番外編1『彼女たちの事情』より、宝石翁への弟子入りを巡ってあかいあくま金ドリルがぶつかり合った挙句の損害報告書を青筋立てつつ読み上げるセリフ。
小説版によると、この世界でも彼は遠坂凛の後見人を引き受けている模様なので、そりゃ眉間のシワも深まろうというもの。
『言ってみればマップ兵器だな。同じフィールドに存在しているだけで危険な手合いだ』
小説版の1巻にて、キャスターのクラスカードを攻略中の凛が回想した時計塔での一場面。この世界の冬木では第四次以降の聖杯戦争が行われなくなってしまったため、サーヴァントのクラスについて知らない凛にエルメロイII世が個別レクチャーしているのだが、例えがいちいちRPGやSLGだったりするのでゲームに疎い凛には余計解りにくくなっている。魔術師が魔術師に魔術師のカードのことを説明しているというのにスパロボのボスユニットの話か何かに聞こえるというこの不条理感。

とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦

「アッハッハ!そうだよな、バカがここにいたよ!もう嫌だ帰りたい!」
自ルートオープニングにて。聖杯温泉への誘いのチラシを敵対陣営の罠と警戒するが、こんな胡散臭くてしょうもない罠に引っかかるバカなんて……と考えている間に速攻で温泉に向かって飛び出したライダーの戦車に乗せられていた件に対する、涙のノリツッコミ。
「う……う……う……うるさ―――――――い!お前なんかなぁ、サーヴァントに比べりゃ怖くないんだよ!」
「ああ、そうだよ!こちとら、空を翔ぶわバーサーカーを轢くわ大怪獣と戦うわで大変だったんだ!
 今更なぁ、お前なんかぜんっぜん怖くないんだよバーカバーカ!」
勇気を振り絞ってこのルートのラスボスであるケイネスに立ち向かうが、どう見ても小学生のケンカです。
「大変だった」内容の一部に魔術工房をテロでフィナーレされた直後のケイネスチームとの大幅な時系列のズレがあるが、ギャグ時空なので気にしてはいけない。
「ボ、ボクは成長期なんだ!まだまだ伸びる余地はたっぷりあるんだよ!」
「フン!そうだな……その頃には、ボクはもう大魔術師。そして時計塔の一流講師だろうな。
 プロフェッサー・カリスマとか呼ばれちゃったりして。赤いコートで、時計塔を闊歩しちゃったりしてな……」
名前も知らないアインツベルンのボディガードのロングコート姿を見て、自分もコートの似合う大人の男になってやる、という決意からのやけに具体的な未来予想図。いきなりコートが赤くなった理由はお察しである。

戦車男

「ライダーさんって面白い方ですね」
戦車男に向けた、煌めくような笑顔。他の作品のヒロイン達が霞んでしまいそうなヒロインレベルである。
これに限らず、彼女のリアクションには清純派特有の艶っぽさがある。
「イスカンダルさんがくれたプレゼントを悪く言うのはやめて!! 兄さんのばかぁ!!」
漫画版『戦車男 A True Tank Story』にて。戦車男サイドから見ると「エルメロイちゃんまじ天使」と言うほかないのだが、かわいい妹がヨソの男から美少女&バイクのフィギュアなどとオタク丸出しのアイテムを貰った上、生まれて初めて「ばか」とまで口答えされ、もうディルムッド兄さんのライフはゼロである。

その他の作品

「進路ねえ……そうだな、君の行動力、指導力は目を瞠るべきところがある。
 それが空回りすることもあるけど、それすらも、君の魅力なんだろうな。それは長所として伸ばしていくのもいい。
 もしかしたら、君は人を導く職業が適しているのかもしれない。たとえば……教師とか」
『ノケモノたちの共演』より。夜道で出会ったポニーテールの女子高生に散々振り回されはしたものの、彼女の人間性については感じるところがあったようで、進路に悩んでいるというセリフを受けてアドバイスを与える。
この一夜の邂逅が、将来ふたりの名教師を生むことになるとはまだ本人たちも知らない。
「それと、前回のタイころは、シナリオは最高でしたがアクション部分はぶっちゃけ」
タイガー師匠に「おーい! そこまでぇ!!」と中断されたので続きはありません。
フェイト/タイガーころしあむ アッパー』公式サイトの特設コーナー「タイガー道場出張版・アッパー編」にお便りを送ってきたP.N.時計塔のII世さん、隠す気/Zeroレベルで正体がバレバレすぎな上に本題のコメントがぶっちゃけすぎている。ところでこのメール、ドイツから送られてきているとのことだが、何かの仕事で出張中なのだろうか……?
「うぅ… 何で僕がこんな恰好をー」
『ちびちゅき!』7時限目にて赤セイバーたちが開催した型月学園アイドル発掘オーディションに無理やり女装姿で出場させられて。
「親衛隊(本物)」のオチに持っていかれて赤セイバーならびにエリザからのコメントはなかったが、司会進行のザビ子からは「確かにかわいい」との評価を頂戴してしまっている。

メモ

  • キャラクターコンセプトは「慎二リベンジ」。ヘタレ男だって輝けるときがある筈! だそうで。
  • コンプティーク2009年7月号付録ドラマCD『ノケモノたちの共演』(現在はアンソロジードラマCDvol.1に収録)によると、まだ教師ではない、第四次聖杯戦争中に冬木市に滞在していた時、ポニーテールの女学生の人間性を見抜き、彼女が教師の道を進むきっかけを作ったとかいう話もある。
  • 第四次聖杯戦争中、マッケンジー宅に暗示の魔術を使って転がり込んだのは、単にホテル等に泊まる資金がなかったから。だが、衛宮切嗣の「魔術師は工房を構えるもの」という固定観念の裏をかく結果となり、聖杯戦争終盤まで所在を隠すことに成功する。まったくの偶然の結果だったのだが、これをもって切嗣はウェイバーを高く評価した。
    • 切嗣に限らず、ライダーやギルガメッシュといった規格外の人物に評価される一方で、ケイネスや時臣など、まともな魔術師からは評価されなかった。
    • 切嗣はウェイバーが自分を出し抜いた結果を高く評価したが、一方で予め集めた情報や少ないながらも戦場でウェイバーの人となりを見聞きしていたためウェイバーが情報戦で切嗣を出し抜くに至った経緯が想像できず「あれが、はたして本当に自分を出し抜く難物か」という疑念からウェイバーの行動が単なる偶然、という可能性も拭えず(そして実際に偶然と幸運の産物だった)マッケンジー宅を狙撃出来る位置にて貴重な時間を潰される羽目になった。
  • 結果的にはライダーに振り回されるものの、ウェイバーがマスターとしての考えた戦略は、基本的には慎重策である。
    当初はライダーと共に戦場に立つことは考えず後方援護に徹することを想定していたり、ライダーの能力を鑑みて絡め手を得意とするアサシンやキャスターを警戒するなどしていた。
    だが後半になるとライダーの影響もあってか、バイクで追いすがってきたセイバーに対し、彼我の戦力分析と自身の陣営の状況を鑑みて、敢えてライダーの覇気に賭ける采配を行うなど、柔軟性を見せるようにもなった。
  • 強運さでは、おそらく藤村大河と同格と思われる。
    • 事実、奈須氏曰く「虚淵玄の固有結界によって登場人物の幸運が一律ランクダウンしている」とされる『Zero』において、何も失わずに済んだはこの2人だけである。
    • ちなみに、ウェイバーのマスター補正なのかどうかは分からないが、ライダーの幸運値は第四次最高のA+。もともと破天荒な征服王であるので、最初からそれなりに高かった可能性もあるが、サーヴァントの常として、マスターの適正の影響は必ず受けていると思われる。
    • 『Fate/Zero アニメビジュアルガイドI』内の虚淵・鋼屋・東出誌上コメンタリーによれば「ウェイバーは幸運のパラメータに255ポイント振ってますから」とのこと。TRPGのキャラメイキングにおいて255ポイントとは、即ちまるっと全部である。
  • 原作者曰く、「(ライダーかウェイバーの)どちらかを女の子にしてたら、その、なんだ。Fate2だぜ、マジで!」。
    実際、「低階位の魔術師と最強クラスのサーヴァント」というコンセプトで見れば、旧Fate主人公の設定に近いようにも思える。
    • ちなみに対談などでこの手の話題になる時、虚淵氏や武内氏を含むほとんどの人は「ウェイバーを女の子にする」前提で話しているのだが、奈須氏だけは「ライダーを女の子にする」方向性で揺るぎない。なんでも、女性版イスカンダルとウェイバーで某ハルヒとキョンみたいな感じになるそうである。
  • アーチボルト家の再興に尽力した彼ではあるが、そもそもの発端である「イスカンダルのマントの切れ端」は返還していない。盗品であることや、単純に稀少かつ高価な資産という意味でもアーチボルト家が所有するのが筋なのだろうが、やはり譲れないところがあるのだろう。
  • 後に師の魔術礼装「月霊髄液」を改良進化させ、メイドゴーレムにしたとかしてないとか。
    簡単な家事雑役を行える程度の思考力を持つが、時々自分は未来から来た殺人兵器だと言って暴走するバグがあるらしい。
    Fate/Apocrypha』では獅子劫界離フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニアと戦闘した際、彼女の武器である金属腕の自律制御精度の高さを「エルメロイの姫君が連れているメイドゴーレムに匹敵する」と評している。
    なお、主であるライネスに忠実に傅く水銀メイドさんは製作者の部屋への不法侵入を幇助したり、制作者の某アホ弟子に要らん知識を教え込まれたりと、高度な魔術礼装らしからぬ活躍を『Apocrypha』3巻にて見せている。
    • 改良後のものは「水銀で作られた、自律作動可能な礼装」という点以外はもはや殆ど別物である。雑役や会話が行える程度の知能を持たせただけでも凄いのだが、情操教育に悪い映画を見て理解することができる、すなわち視覚処理能力を持ったことにより『Zero』で切嗣がケイネスと交戦した際にその探査能力の穴を突いて窮地を逃れたような対策も無効化されてしまうことになる。魔改造にも程がある。
  • 英語しか話せないので、日本人との会話には通訳がいる。必要な場合は現代の知識を聖杯から与えられているライダーが通訳を行っている。
    • ウェイバーがライダーの助けを借りず会話に参加している場合は、基本的に会話は英語で行われていると推測される。作中で主に関わりを持った人物(マッケンジー夫妻、ケイネス、衛宮切嗣、アイリスフィール)は皆、元からの英語話者もしくは母国語以外にも英語を堪能に操る人物ばかりだったので会話に支障はなかった。長じてロード・エルメロイII世となった時点でも日本語はできない様子(日本人とボイスチャットで会話した際は、通訳を必要とした)。なお『アーネンエルベの一日』は状況が特殊なため考慮に入れない。
    • Fate/strange fake』では「大英帝国ナイトウォーズ」というタイトルのゲームをnightとknightを勘違いしてポチってしまったエピソードがあるため、日本語の読み書きだけは多少できる可能性がある。
  • 自身の体格が貧弱なため、頭脳や魔術を働かせるよりも早くこちらに攻撃を加えてくる可能性のある、屈強な肉体派を忌み嫌っている。
    しかし、十数年後の『strange fake』ではアホな事をしでかした弟子に対してアイアンクローや膝蹴りなどの物理的指導をたびたび喰らわしている節があり、何か色々と主義主張の変遷があったらしきことが窺える。
    • なお、ライダーにからかわれた身長に関しては、『アーネンエルベの一日』では時計塔講師となってもまだ小柄であるような言われようだったが、10年後相当の『プリズマ☆イリヤ』小説版では「長身の男性」と表現されているため、その中間あたりで型月的第三次成長期が訪れたものと思われる。
  • 冬木市のスーパーマーケットで購入した使い捨てカイロの値段に衝撃を受け、魔術師として産まれた時代の悪さにへこんでいる。(10個パックで400円。同じものを魔術で再現した場合、数十倍ものコストがかかるとのこと)
    • コストや効率を気にしている点は他の魔術師と一線を画しており、切嗣とは違う意味で魔術師の常識から外れている。
      『アインツベルン相談室』によれば、ウェイバーは旧来の魔術の全てを否定しているわけではなく、現代の状況(社会)に則して時代遅れとなった魔術を廃止したり、逆に古いものでも尊重し良い物は復活させたり新しく構築を行う、といった手段を模索する新時代の魔術師、と説明されている。
  • イスカンダルとの絆は本物で、大きく歴史が変わった平行世界でもその関係は変わらない。
    ライネスに征服王の触媒を聖杯大戦に出さなかった理由を問われて返した答えは、「触媒の選定を任されたブラムへの配慮」と「十四騎のサーヴァントが二つのチームに分かれて競い合うという、イスカンダルの趣旨にこれ以上ないほど合った形式の聖杯戦争で、テンションが最高潮となった征服王がそのまま世界征服を成し遂げてしまう危険性」。
    だがこれらはあくまで表向きの物で、ライネスにもすぐに見破られており、本当の理由は極めて私的な物。
    世界各地で聖杯戦争が行われるようになった今の状況で、「ロード・エルメロイIIが召喚して勝ち残り、栄光を掴んだサーヴァント」が周囲に知れ渡ってしまった場合、魔術師達はこぞってそのサーヴァントを召喚するようになる。そしてイスカンダルを召喚できる触媒は「強いサーヴァント」を求める魔術師達の手から手へと渡り続け、英霊への敬意など何もない唯の「道具」として聖杯戦争が開催されるたびに利用され、使い捨てられる。
    そんな暗い未来を防ぐためであった。
    現在、イスカンダルの触媒の価値は世界的な聖遺物の散逸によって暴騰しており、何とアーチボルト家の負債を7割も返済する事が可能な額との事。だがやはりウェイバーにそれを売る気など毛頭なく、「己の矜持」として今も大切に保管している。
  • 彼の上に働く世界の修正力的なものはよほど強固であるらしく、第四次聖杯戦争が行われていない『Apocrypha』や『プリズマ☆イリヤ』などの平行世界にあっても必ず「ロード・エルメロイの名を継いだ」「深紅のコートと長髪がトレードマークの」「ゲーム好きな」時計塔講師として成長する運命にある。
    魔術協会の中枢に属しながらも、出自と能力の低さゆえに庶民的かつ一般人寄りの感性を持っているキャラクターが説明係としてメタ的に便利だからという説もあるが。
    • 実は彼(及びケイネス)の物語において「冬木の第四次聖杯戦争」でなければならない要素は殆ど無い。
      極端な話、どこのどんな背景でどんな面子で行われた聖杯戦争であろうと彼らは参戦でき、どんな流れでどんな結末を迎えたとしても「ウェイバーがイスカンダルを召喚する」「ケイネスが死亡して魔術刻印が失われる」「最終的にイスカンダルが敗北する」という3点さえ満たせばロード・エルメロイII世は誕生しうる。

話題まとめ

映画『戦車男』

  • TYPE-MOON公式サイトの2009年エイプリルフール企画の「ムーングループの映画館情報」の映画作品の1つ。元ネタは『電車男』。
    図書館で危ないところを救ってもらった戦車男にお礼として高級ブランド「エルメロイ」のティーカップを贈ったことから大型掲示板「英霊の座」ではエルメロイの女と呼ばれることになる――女装とか男の娘とかじゃなくて、なんか普通にヒロイン。ちなみに両親はケイネスソラウ、兄はディルムッドというすごい家族構成である。
  • 『Fate/Zero』のアニメ制作をしたufotableも、2期放送開始直前頃の2012年エイプリルフール企画に劇場版『戦車男』をやっている。何故なのか、胸部はぐっと控え目になった。

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