概要
アヴェンジャー(Avenger)とは「復讐者」の英霊。エクストラクラスの一つ。
クラススキルとして「復讐者」と「忘却補正」と「自己回復(魔力)」を有する。
巌窟王 エドモン・ダンテスによれば「ルーラー」クラスと対極に位置するエクストラクラスであるらしい。
これまで登場したのは以下24人。
『Fate/Grand Order』では、バーサーカーには弱点を突き突かれ、他の基本クラス六種に対しては互角、ルーラーに対しては弱点を突き耐性を持つ、ムーンキャンサーについては逆に弱点をつかれるという相性になっている。
バーサーカーとルーラー以外に対して弱点を突けないが、クラス補正で1.1倍のATKを得られる上、このクラスのサーヴァントは素のステータスもATK高めに調整されている事が多いため、クラス相性補正を受けずとも高ダメージを出せることが多い。
メモ
- 上記のサーヴァントの他にウォッチャー (Fake)、ブーディカ、ケツァル・コアトル、茶々、アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ、カイニスがこのクラスの適性を持つとされる。
- 『Fate/strange Fake』に登場するウォッチャー (Fake)は、影法師の中でも船長を名乗る老人がこの事を言及しており、老人が正式なサーヴァントとして召喚された場合はこのクラスとなる模様。
- ケツァル・コアトルの適性はゴルゴーンによって言及されており、彼女に復讐者の素質があると言われている。
- ブーディカと茶々はイベントにおける限定敵として登場している。詳しくは後述。
- アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァは彼女の幕間の物語にて、アヴェンジャークラスでの召喚の可能性が示唆されている。
- セイバーであるディオスクロイは二人で一人のサーヴァントであり一種のダブルクラスとも言えるが、カストロの方にアヴェンジャーの側面が示唆されている。
- カイニスは海神に対してアヴェンジャーのクラス適性を有するほどに怒りを持っていると言われている。
- アヴェンジャーのクラスに選ばれる基準は、明確にされていない。「復讐者」に倣えば復讐を行った、行おうとした存在に宛がわれると見るのが自然だが、元祖アヴェンジャーたるアンリマユからして、悪として祭り上げられ虐待はされど、自分からは何もしていない。むしろ、ニトクリス〔アサシン〕やクリームヒルトなど、実際に復讐を行った者はバーサーカーやアサシンとして召喚される事が多く、復讐者はアヴェンジャーになれないとすら思わせる設定が多い。
- 特に、復讐の当事者である「モンテ・クリスト伯」ではなく「巌窟王 エドモン・ダンテス」が召喚されている点は、復讐者≠アヴェンジャーである大きな根拠として語られていた。
- 後に巌窟王 モンテ・クリストが登場したものの、これはあくまでエドモンが自身の霊基を変化させたものである上、プロフィールに「有り得ざる別霊基」とまで記載されており、この説の反証足り得ないどころか補強すらしている。
- ニトクリス〔オルタ〕に関しても、通常のニトクリスが自身の霊基を変化させたものである。その上、「本来、純正のアヴェンジャーとして召喚されることはない」「何らかの特殊な理由でオルタ霊基として成立した場合にのみ、例外的に、バーサーカーのクラススキルを保有した特殊なアヴェンジャーとして召喚される」とも明記されている。
- 奏章Ⅱでは「狂化」の無い純粋なアヴェンジャーである「冥獄天秤 ニトクリス〔オルタ〕」が登場したが、こちらは「巌窟王が用意した在り得ざる存在」だとされている。
- こうした事実とジャンヌ・オルタが自身の霊基をアヴェンジャーとして確立するまでの経緯を踏まえ、「実際に復讐を行ったかどうか」「当人が復讐を望んでいるか」ではなく、「後世において、復讐する権利がある・復讐を望んでいるに違いないと思われている」ことが適正条件ではないか、と言う説が現在の主流である。自己の行いや心がけよりも、他人の認識の方が影響が大きい、と言う特殊なクラスで、あり方としては「無辜の怪物」スキルにも近いだろう。それこそ、本当に無辜の怪物スキルを付与されているサリエリは、その典型である。
- また、「avenge」という言葉は「他人の仇を討つ」場合や「正当性のある報復」などに用いられ、個人的な動機による復讐を指す「revenge」とは微妙にニュアンスを異にする。この点においても、自身ではなく他者の視点が重要視されている事が推測出来る。
- こうした事情もあり、「生前の英雄本来の人格として召喚されたアヴェンジャー」は基本的に存在しない。「復讐心を後付で付加された」「霊基を弄って(弄られて)アヴェンジャーになった」「生前の人格と英霊の自分を別人視している」「そもそも正常な英霊ではない」などなど。
- 特に、復讐の当事者である「モンテ・クリスト伯」ではなく「巌窟王 エドモン・ダンテス」が召喚されている点は、復讐者≠アヴェンジャーである大きな根拠として語られていた。
- 両儀式によると「人間が人間に復讐する理由は、好きな相手に裏切られたがゆえの恨みであり、どうでもいい相手になら何をされても無視する」とのこと。
- 『Fate/Grand Order』では、イベントや特定のシナリオ限定の登場であれば他にもアヴェンジャークラスで登場したサーヴァントはいる。
- プリズマ☆イリヤコラボイベント中限定敵としてアヴェンジャークラスの女王メイヴが登場している。メタ的に考えると、彼女がライダーのままで登場すると特効キャラにキャスターが多い、特に同イベントで実装されたイリヤにとってせっかくのメインイベントで障害になりかねないという理由が考えられる。
- 『デッドヒート・サマーレース』では、アヴェンジャークラスのブーディカが登場している。生前の逸話から兼ねてよりアヴェンジャーの適性も持っていると言われていたが、その性質が前面に出た形になる。…ネロおよびローマへの憎悪が再燃しているようだが、それ以上に「自分が去年水着は礼装になっただけで今年は水着になれなかった」というなんともしょっぱい理由でアヴェンジャーになった様子。ここらへんは彼女のファンから「せっかくのアヴェンジャーブーディカネタなのにギャグで片付けるな」と不満も噴出した。
- 後にメインストーリーである奏章Ⅱでもアヴェンジャークラスのブーディカが登場し、純粋なローマへの恨みだけで暴走するシリアスな扱いになっていた。
- 亜種並行世界で登場した天草四郎時貞(剪定事象)は本家がルーラークラスであるのに対してアヴェンジャークラスが割り振られている。彼の境遇を考えれば至極妥当と言わざるを得なかった。
- 『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』では茶々が「アヴェンジャー・淀」としてアヴェンジャークラスが割り振られている。発端は「自分がいない間にイベントが終わった」という帝都への不満だったが、もともと抱えていた徳川への怨恨が爆発する形にもなった。
- 巌窟王 エドモン・ダンテスが主人公 (Grand Order)の「アヴェンジャークラスの濫用」という罪の清算のために作り上げた「不可逆廃棄孔 イド」では、アヴェンジャークラスのサーヴァントに「恩讐の炎」という与ダメージアップ状態が付与される。
- 加えて、サポートNPCのアヴェンジャーには「焦熱」という更なる与ダメージアップ状態が付与される。
- 奏章Ⅱで主人公がその心に芽生えた復讐心を乗り越えたことで、巌窟王 エドモン・ダンテスを始めとしたアヴェンジャー[注 1]は「救うための戦いである彼/彼女の旅の終わりに、殺すだけのものである自分たちは相応しくない」と判断し、霊基グラフにその影だけを残してカルデアから退去した。
- そのため、奏章Ⅱクリア以降一部のアヴェンジャー(メンバーは先の注で挙げたものと同一)はマイルームのマテリアルにおいて、「LINK LOST」という表示になる。
- ただし表示が変わるだけで、プレイアブルキャラクターとしてはこれまで通り使用可能。設定としては「彼らの霊基の影を使役する」扱いになるのだろうと思われるが、ゲーム内ではちゃんと会話も出来るし絆も深められる。
- 巌窟王 モンテ・クリストのみは奏章Ⅱクリアで「LINK BAD」という表記に変わる。しかしこちらは「DATA LOST」や「LINK LOST」とは違い、マテリアルにおいてもタップすることでサーヴァント詳細画面へと移行できる。ただし、プロフィールでは「いずれ遠からずこの霊基も消えゆく」とされている。
- また、退去せずマテリアルの表示も変わらない源頼光/丑御前やマリー・アントワネット〔オルタ〕も、モンテ・クリストと同様の言及を行っている。なお、マリー・オルタの場合その自覚は薄い模様。
- 一方でぐだぐだ時空やサーヴァントユニヴァース出身、及び水着サーヴァントのアヴェンジャーは退去する素振りを見せておらず、奏章Ⅱクリア後のマテリアルでも表示は普段通りとなっている。
- 前者に関しては「そもそもこれらのイベントが本編とは異なるスピンアウトである」ため、後者に関しては「別クラスのサーヴァントが霊基を一時的に変化させただけの存在である」ためだろうと考えられる。
- そのため、奏章Ⅱクリア以降一部のアヴェンジャー(メンバーは先の注で挙げたものと同一)はマイルームのマテリアルにおいて、「LINK LOST」という表示になる。
脚注
注釈
- ↑ 具体的には巌窟王 エドモン・ダンテス、ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕、ゴルゴーン、ヘシアン・ロボ、アントニオ・サリエリ、平景清、ニトクリス〔オルタ〕の7騎。
出典