概要
現状、『Fate/Grand Order』にのみ登場する、人間を触媒にした強引な英霊召還方式。
グランドオーダー中のみの特例として、高次元の生命である神霊や、霊基が作りづらいまたは霊基数値が足りない英霊を人の器に入れることによって無理やり召喚したもの。
依り代には、基本的には聖杯と縁がある者が選ばれる。
神霊の場合、相性がいい人間を依り代に、神の力のほんの一端のみを降ろし、半ば強引にサーヴァントとして顕現するという原則が存在する。
人格は英霊と依代で二重人格になったり、
英霊に依代のものが影響した人格、逆に依代に英霊の在り方が影響された人格、完全に依代の人格など様々なパターンがある。
神霊と人間の疑似サーヴァントの場合、神霊の方が霊子が多いため、メインのパーソナリティは神霊としてのものとなる事が多い。
また神霊はほんの一端を降ろしたものであってもその情報量の大きさが依代の人格・精神を破壊してしまう事があるため[出 1]依代としての記憶を封印し結果的に基本的な人格は依代のものを維持し、パーソナリティ(経歴)は憑依した英霊としてのものでしかなくなる場合がある。
基本的に英霊の人格が体の主導権を得ている時、英霊の人格が主導権を譲渡・放棄した場合は依り代の人格が主導権を得る事がある。
気に入った相手であれば、別の人物に移り依り代とする事が出来る英霊もいる他、依り代自体が持つ能力と英霊側の力が混ざり合い、本来の英霊とは異なる力を発揮する事もある。
言及作品
メモ
- 上記のもの以外でも、ドラマCD『The Blue Bird』にて、臥藤門司が疑似サーヴァントとしてカルデアに召喚されたが、含まれる英霊は不明である。
- ジャガーマンの依り代の選考基準は聖杯に縁ある人間の中で最も野生の力、そして野生の宿命を帯びた者が選ばれる。
- イシュタルは女神側が遠坂凛を核にしているが、パールヴァティーは間桐桜が女神を核にしている。
- 千子村正は霊基数値が足りない幻霊だが、彼の召喚を必要とされたために衛宮士郎を依り代とした疑似サーヴァントとして召喚されている。
- 両儀式〔アサシン〕はコラボイベントで自身を疑似サーヴァントと呼称している。これは彼女と浅上藤乃が “現代を生きている人間” でありながらも、個人で異能者や何らかの戦闘能力を有している故に抑止力やアラヤ識によって、人理焼却という異常事態に対抗するための戦力として仮初めのサーヴァントと化したものとされている。
他にも言及こそないが、プリズマ☆イリヤ世界のイリヤスフィールと美遊、魔法使いの夜の青子と有珠、Fate/EXTRAの岸波白野もこれに該当すると考えられる。 - ラクシュミー・バーイーは女神アラクシュミーの分霊を宿しており、半ば疑似サーヴァントのような状況になっているが、彼女単体でもサーヴァントとして成立できるため、この項では記述しない。北欧の最高神オーディンから代行者として能力と知識を与えられたキャスターのクー・フーリンも同様の状態に値する。
- 『Fate/Grand Order × 氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~』では、どこかから実在する人物を連れてくる訳ではなく依り代にする肉体も召喚時に構成される為、どこかにいる依り代本人にはまったく影響は無いとされているが、ギャグ作品なので、何処まで真に受けていいのか不明。
- 後に既に亡くなっている人物を依り代にした疑似サーヴァントが登場している事から、少なくとも依り代の状態は召喚に影響しないようである。
- 『Fate/Apocrypha』ではジャンヌ・ダルクが現地の少女に憑依する形で召喚されているが、これは疑似サーヴァントには該当しない。憑依したサーヴァントが消滅しても依代は無事であるという違いがある。
- 『Fate/Samurai Remnant』のオトタチバナヒメもジャンヌと同じく現地の少女に憑依する形で召喚されているため、疑似サーヴァントではない。
- 『Fate/Grand Order』のテスカトリポカは、神霊である自身が召喚に応じるために「自分自身で作った依代用の肉体」に憑依している極めて特殊なもので、こちらも厳密には疑似サーヴァントではない。
話題まとめ
脚注
注釈
出典
- ↑ ロード・エルメロイII世の冒険① 第三章
パールヴァティー体験クエスト『冬木に降り立つ貴婦人』 - 1
地獄界曼荼羅 第十三幕 『災いの竜/カミ』- 4