衛宮士郎
- 読み:えみや しろう
- 誕生日:月日/血液型:型
- 身長:167cm/体重:58kg
- イメージカラー:赤銅
- 特技:ガラクタいじり、家庭料理
- 好きなもの:家庭料理/苦手なもの:梅昆布茶
- 天敵:言峰綺礼
- 魔術回路・本数:二十七本/特異性:通常の神経が魔術回路となっている。また、師事した凛に注意されるまで、「魔術回路を毎回作り直す」という命の危険を伴う行為を魔術行使の度に行っていた。
- CV:杉山紀彰(幼少期:野田順子)
魔術師見習いの少年。養父の影響で、「正義の味方」になることを本気で志している。
穂群原学園2年C組(hollowでは3年C組)。
- 略歴
- 憶えている記憶の最初は無限の赤。冬木大災害の生存者で、天涯孤独となった彼は、猛火の中から自分を救ってくれた男・衛宮切嗣の養子となる。
五年後、切嗣は病のために死去。彼は、切嗣が最後に呟いた「正義の味方になりたかったんだ」という言葉から、その志を継ぐことを決意。
それからの五年間、彼は義父に教わった初歩の魔術を独学で鍛錬し続ける。切嗣から魔術刻印は継承せず、その言葉通り魔術師ではなく「魔術使い」を名乗る。
穂群原学園生となった彼は、偶然から夜の学校で争う槍を手にした男・ランサーと赤い外套の男・アーチャーを目撃。ランサーの手により口封じのために殺害されるが、遠坂凛が彼を蘇生し、命を取り留める。
誰に助けられたか分からぬまま、なんとか自宅に戻ったが、再度ランサーに襲撃を受ける。
偶然、土蔵で金髪の美少女「セイバー」を召喚し、ランサーを撃退。駆けつけた凛に事情を聞き、聖杯戦争を終わらせるべく、セイバーとともに魔術師同士の殺し合いにその身を投じることになる。
- 人物
- 切嗣の影響で、全てを分け隔てなく救う「正義の味方」になることを本気で志している。
それはもともと切嗣が諦めた理想であり、その遺志を継ぐという考えと、「十年前の大災害で唯一生き残ってしまった」自分は人の為に生きねばならない、という強迫観念に似た義務感のため培われた理想である。余談だが、「生き残ったことに罪悪感を覚える」症状は現実にも存在し、「サバイバーズ・ギルト」という名称で呼ばれている。
日常生活においては「主夫」。家庭料理をはじめとする家事一般に長け、一家を支えている。学園内ではさまざまな要望に応じて各所に赴き、機械の修理や頼まれごとを引き受けていることから、「穂群原のブラウニー」「偽用務員」「ばかスパナ」といった二つ名を持つ。
「魔術師は等価交換で動くもの」と幾度か凛に指摘されているのだが、前述の義務感とあいまって、「頼まれごとを引き受けること」がその対価そのものに等しい。
「人助けが生きがい」であり、それ以外に興味がない・興味の持てない性格で、遊びごとなどには無縁で人生に余裕がない。人生における優先順位が公私の「公」に偏重している。
感情の機微に疎く、他人の好意にも悪意にも鈍感。「命を救われた」ことが切嗣から受けた正義の行いであるため、彼の「他人を救う」という目的は「命を救う」という方面に偏っている。
だが、「心を救う」という行為もまた正義の行いであり、それを無自覚に実践しているにも関らず、そのことの価値に気付いていない。
養父からの『借り物の理想』を追いかけて正義の味方を目指し、人助けのためなら自らを省みないその生き方は、奈須氏によれば「一生懸命人間のふりをしているロボット」あるいは「人間になろうとしているロボット」。
言峰綺礼が先天的な破綻者であるとすれば、彼は冬木大火災が元で人生が狂った後天的異常者である。
- 能力
- 凛が「へっぽこ」と称した通り、魔術の腕は知識・技量ともに半人前もいいところ。作中で使ったのは基礎である「強化」と、切嗣から使うなと釘を刺された「投影」のみ。
その本質は「剣」に一点特化した魔術であり、固有結界「無限の剣製」の術者である。いつまでたっても消失しない投影品や、構造把握能力に長ける、といった彼の特技もすべてはこの固有結界に起因している。
だが、未熟であるため物語開始時点で自ら固有結界を起動させることはできない。
かつて弓道部に所属し、弓を得手とする。部長・美綴綾子の知る限り、彼が矢を的に外したのはわざとである場合を除いてゼロ。文字通り百発百中の腕前を持つ。
10年前の災害から生き延びる際、治癒魔術を得手としなかった切嗣により、その体内に聖剣の鞘「全て遠き理想郷」が埋め込まれている。
このため、セイバーが現界している間は鞘の加護を受けていかなる損傷からも回復できる。
また、「全て遠き理想郷」の影響で魔術特性が「剣」に変わってしまったことが、彼が特異な魔術を扱える原因でもある。
武器&投影品
- ポスター
初回特典版の豪華鉄板仕様。ランサー襲撃の際に活躍。 - 木刀
強化による補強で強度を上げる。 - 椅子の脚
同じく強化による補強で強度を上げる。 - 弓矢
森に落ちていた枝を変化で形にしたもの。 - 勝利すべき黄金の剣(カリバーン)
- 全て遠き理想郷(アヴァロン)
工程を踏まずとも投影できる、衛宮士郎の半身。真名開放も可能。セイバーとの契約が切れ彼女か消えてからは、イメージができなくなり、投影はできなくなった。 - アゾット剣
魔術を学ぶものが一人前になった際に送られる儀式用の剣。遠坂凛から預かった。 - 干将・莫邪
言わずと知れたアーチャー、士郎のトレードマークともいえる夫婦剣。作中では投影品という利点を生かしたコンビネーション技、鶴翼三連を使い、セイバーを打倒した。 - 是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレードワークス)
アーチャーの腕によりバーサーカーの斧剣を筋力ごと投影し、経験を読み取り、バーサーカーが編み出した武技、「射殺す百頭」(ナインライブズ)の対人用。 - 宝石剣ゼルレッチ
余りに複雑な魔術理論の為に投影するのに時間が掛かる。凛は50%の完成度を想定していたが、イリヤは完璧な投影と讃えておるが、完成度の程度は不明。 - 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
HF、HAでは四枚を投影。 - 約束された勝利の剣(エクスカリバー)
大聖杯を破壊するために投影した、黒いエクスカリバー。 - 右歯噛咬・左歯噛咬(ザリチェ・タルウィ9
武器破壊を前提にした両手剣。いわゆるソードブレイカー。
他にも、アーチャーやギルガメッシュとの戦いでデュランダルやハルペーなど多くの武器を貯蔵し、投影している。また、切嗣の切り札「起源弾」も弾丸さえ見れば投影出来るという。
登場作品と役柄
- Fate/stay night
- 主人公。聖杯戦争に巻き込まれ、セイバーを召喚。以後、争いを止めるために奮闘する。
- Fate/hollow ataraxia
- 主人公。繰り返す四日間の中で、謎の聖杯戦争の真相を探る。厳密には、hollowの士郎は「アヴェンジャーが士郎の殻を被ったもの」であり、士郎本人とは違う。
- Fate/Zero
- 最終盤に登場。冬木大火災の際に絶命間際のところを切嗣に発見され、救出される。その後は彼の養子となって暮らし、最期を看取った。
- フェイト/タイガーころしあむ/フェイト/タイガーころしあむ アッパー
- 結界の影響で虎グッズが大流行。家中に蔓延した虎グッズを撤去させるべく、元凶の大河に釘を刺しに向かう。
アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。 - Fate/unlimited codes
- 「見習い魔術師」。素手での格闘と、投影魔術で戦う。
- 氷室の天地 Fate/school life
- メインキャラの出番が少ない本作の例に漏れず、本編で一切台詞が無い。
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- Fate本編とは異なる並行世界の存在。一般人。イリヤの義兄。本編以上の凄まじい数のフラグを立てており、しかもそのうち3人は小学生……。ドライでは美遊の住む世界の彼が登場。幽閉されている。
人間関係
- 衛宮切嗣
- 養父。命の恩人であり、憧れ。本人に対しては「爺さん」と呼ぶが、他人に彼の話をする際は「オヤジ」と呼ぶ。魔術を習った一人。
- セイバー
- 召喚したサーヴァント。彼女との絆は強く、士郎がどのルートに進んでも信頼しているのと同じように、彼女もどのルートに進んでも士郎を案じている。ルートによっては恋人に。
- 遠坂凛
- もともとは片想いの相手。聖杯戦争で同盟を組み、師弟関係を結ぶ。ルートによっては恋人に。
- 間桐桜
- 自身を慕う後輩で、料理の弟子。ルートによっては恋人に。
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 聖杯戦争で出会った、妹のような存在。実は義姉。ルートによっては家族に。
- アーチャー
- 何かといがみ合う、相性の悪い相手。実は別世界の未来における自分。
- ライダー
- 幾度となく襲撃された相手であるが、HFルートのみ桜を救うために彼女の助力を得る。彼女の人格と力量を信頼し、かつての盟友である最強の剣士に挑む。
『hollow ataraxia』では居候の一人。きちんとアルバイトまでして家賃を入れてくれる彼女を「大人の女性」として頼りにしているが、たまに困らされる。士郎は知らないが、彼女に慕情に近い親愛の情を抱かれている。
- 言峰綺礼
- 胡散臭い彼を嫌うと共に憧れの対象でもあった。HFルートでは共闘。
- 藤村大河
- 隣人。姉代わり。精神的には彼女に守られているものの、日常生活は完全にお世話する側になっている。
- 間桐慎二
- クラスメート。中学生の頃からの付き合いだが、現在はとある理由で疎遠に。
- カレン・オルテンシア
- 新たに派遣された教会のシスター。とある事情から、それなりに彼女とは気安い関係。
- バゼット・フラガ・マクレミッツ
- 初対面のはずなのにどこか親しみを感じた女性魔術師で居候。とある事情から、彼女からは信頼されている。
- アイリスフィール・フォン・アインツベルン
- 養父の妻で、一応義母にあたる。本編では面識はないが、スピンオフ作品等で共演。彼女のことは「アイリさん」と呼ぶが、当人は「お母さん」と呼ばれたがっている。
- 美遊・エーデルフェルト
- 平行世界の自分の妹のような存在。彼女からは「士郎さん」と呼ばれ、慕われている。
- クロエ・フォン・アインツベルン
- 義理の従妹であり、自分の義妹と同一の存在。彼女にも「お兄ちゃん」と呼ばれ、慕われている。
名台詞(迷台詞?)
Fate/stay night
- 「なんでさ」
- 口癖。
美少女ぞろいとはいえ、どいつもこいつも理不尽の塊ではこれが口癖にもなるというもの。
- 「おはようセイバー。また会えて、よかった」
- とあるルートのEDにて。
思わぬ再会の嬉しさに、ヒロインそっちのけでセイバーと和む士郎。割を食ったヒロインに拗ねられたが仕方ない。
- 「仲間だからって、気安く遠坂には近付くな」
- UBWルートにて、協力を申し出たランサーに付けた条件。意外な条件に凛とランサーは揃って沈黙した。
なお、理解が及んだランサーは大笑して士郎の凛への想いを称賛し、凛は真っ赤になって混乱した。基本翻弄される士郎が凛を翻弄する珍しいシーン。
- 「死者は甦らない。起きたことは戻せない。そんなおかしな望みなんて、持てない」
- 「冬木の大火災をもなかったことにできる」と言峰に聖杯の万能さを説かれた時、誰よりもそれを望んでいる「同胞」の前で涙ながらにその望みを否定した。
過去は背負っていくもので、なくしてしまったら今まで積み上げたものも無意味になってしまう。積み上げたものも大切に思う士郎には、すべてをなかったことにしてしまう望みなど持てなかった。
そしてこの士郎の言葉は、過去に囚われたセイバーに前を向くことを促し、いずれ彼女を救うことになる。
- 「確かに俺は歪んでいるのかもしれない。けどいいんだ。誰かのためになりたいっていう願いが、間違いなはずないんだから」
- 士郎の生き方を「歪」と断じ、彼の行く先を憂う凛の言葉に対して。
士郎がこのセリフを言いながら浮かべた綺麗な笑顔に凛は押し黙り、ずっと彼の傍についていくことを決意する。
- 「―――おまえには負けない。誰かに負けるのはいい。
けど、自分には負けられない―――!」 - アーチャーと対峙して。
眼前の相手は夢破れた己。今夢を追う者として、その男にだけは負けるわけにはいかない。
- 「決して、間違いなんかじゃないんだから―――!」
- アーチャーの胸を二つの意味で打った言葉。自分が壊れていると自覚し、自分の言動が偽善だと理解してもなお、士郎は折れない。
たとえ矛盾していても、叶うことがなくても。養父から受け継ぎ、胸に抱いたそのユメだけは間違いではないと信じているから。
- 「いくぞ英雄王――――武器の貯蔵は充分か」
- ギルガメッシュと対峙して。
至上の夢を追い続けた何の変哲もない少年が、幾度となく倒されてなお、世界最強の存在に対して告げる反撃の狼煙。
印象に強く残るセリフが多いFateの中でも屈指の名ゼリフである。
- 「そうだ。俺は切嗣と同じだ。恨むのなら、イリヤは俺を恨んでいい。」
- HFにおいてイリヤに「誰かの味方」をしてもいいのだと諭されてもなお「正義の味方」であり続けることを選んだ時のセリフ。
人を救う為に桜を含めた全てのマスター、サーヴァントを倒して聖杯を破壊する途上の犠牲は全て代償であると覚悟を決めた士郎。それはかつての切嗣と同じ道であったが、月下の誓いの前に切嗣が危惧していた士郎の末路そのものでもあった。
- 「――信頼して、いいんだな。」
- HFより。どんな手をつくしてでも桜の救出を目的とする士郎と桜の内から生まれ出ようとする魔の誕生を祝福せんとする言峰。言峰の願いはどうあっても許容出来るものではなく理解も出来なかったが、それでも目的の為に今この瞬間のみは共闘しうると判断した士郎は、かつての自分なら決して容認出来なかったであろう言峰との一時的な共闘を望む。
- 「おしおきだ。きついのいくから、歯を食いしばれ」
「帰ろう桜。―――そんなヤツとは縁を切れ」 - HF終盤の桜への言葉。士郎が桜の背負っていたもの全てを受け入たことによって、桜はマキリの因業から解放される。
- 「だめでござる。今日は断食するでござる」
- それは、道場への扉。
Fate/hollow ataraxia
- 「――――桜が怖いというおまえは正しい。もう、俺にしてやれるコトはない」
- 桜の恐ろしさを思い知った士郎であった。
- 「は、はかったな慎二―――!」
- 慎二にしてやられ、桜の部屋への侵入の共犯にされた事で叫んだ。まるで某公国の四男坊みたい。なお、この時点で桜の部屋に張ってあった結界は発動し、桜は部屋に侵入者があったことを感知している。
フェイト/タイガーころしあむ
- 「セイバーの食費は安くない。安くないんだぁぁぁぁっ!!」
- タイころより、士郎の心の叫び。美味しいものを食べるセイバーの嬉しそうな顔が好きな士郎だが、それとこれとは別問題。衛宮家のエンゲル係数はとんでもないことになっているのだろう。
Fate/Zero
- 「うん、しょうがないから俺が代わりになってやるよ」
「爺さんはオトナだからもう無理だけど、俺なら大丈夫だろ。まかせろって、爺さんの夢は、俺が――」 - ある月夜に養父に語った誓い。この言葉に遠い昔に捨ててしまった純粋な決意を見た切嗣は自分の後をなぞることもないと安堵して息を引き取った。
この台詞をもって「Zeroに至る物語」は終わりを迎え、彼の物語は「運命の夜」に移る。
カーニバル・ファンタズム
- 「俺はみんなを幸せにしたいんだよ!」
- カーニバル・ファンタズム、「ドキドキデート大作戦」より、テーブルを叩きながらこう力説する。一見すれば自分を犠牲にしてでも他者を救おうとする彼らしい台詞なのだが、この時彼はセイバー・凛・桜と3(本当は4)又を掛けた上に全員と同じ日にデートの約束をしてしまっている有様なので、単なる言い訳にしか聞こえない。聞いていた遠野志貴も「また耳ざわりのいいことを…」と呆れていたが、彼の方も5(本当は6)又を掛けて士郎以上に二進も三進もいかない状況にあるので、人の事は言えない。
- 「なんでさ…なんでか…なんで…なんで…なんでやん」
- ひびちかスペシャルの蔵出し、メインヒロインとデート編にて、異変を察知した時の一言。
メモ
- 冬木の聖杯戦争における真の勝利者。経緯はどうあれ、「聖杯戦争を終わらせる」という願いを達成したので。
- アーチャーは彼の未来の一つだが、遠坂凛が士郎の傍にいる限りその未来にたどり着く可能性はないとか。つまり、どのルートを通って生き残っても、士郎はアーチャーにならないということになる。
- 彼の使う魔術の特異性について、彼に魔術を教えた切嗣、指導を行った凛の両名ともにその異常性に気づきはしたものの、どう指導して良いかわからなかった。
- 魔術の鍛錬はほぼ完全に独学。凛に教わるまで、一度構築してしまえばそのまま使い続けることのできる魔力回路を、鍛錬のたびに一から開けなおすという真似をしていた。
- 魔術師としての相対評価は、奈須氏によれば、シエルを100として凛を70〜100とするなら、彼は10で状況によっては40とのこと。
- 魔術回路の数は27。代続きしていない魔術師としては多め。
- 本来なら武具以外の複製は出来ない「無限の剣製」だが、hollowでアーチャーが釣竿を投影していたように、訓練次第で美術品などにも応用が利く。
- HFルートTRUEエンドのエピローグでは、名高い人形師の残していった素体を士郎の新しい体として使ったとあるが、この人形師と蒼崎橙子が同一人物かは不明。
- デザインやスタイル、本物や偽物などのテーマから、原型は『空の境界』の臙条巴とされる。
- 棒高跳びのエピソードで、凛に「あんた陸上部だっけ?」と問われた点で、原型とされる臙条がスプリンターであった事が連想させられる。
- 自分の部屋には机と座布団しかない。hollowにおいて、新しく購入した本棚を強調しているほど。
- 属性と起源が「剣」にも拘わらず、剣の才は人並み程度。しかし、弓の才はセイバーと戦闘中のバーサーカーの目玉に当てる程。
- 冬木大災害に遭う前の生活や、実名(苗字)、実の家族について語られることは一切無く、今後もおそらく語られることは無いだろう。これは「衛宮士郎」の人生は大災害から始まり、それ以前の人生とは別物であることを印象付けるためだと思われる。
また、設定の面では「全て遠き理想郷」を埋め込まれたことで起源(=魂の性質)が変化したため、「生まれ変わった」とも言えるかもしれない。 - 遠野志貴との相性は「性格や倫理観が異なるので仲は良くないが、双方温厚なので喧嘩にはならない」というのが公式見解。なお設定では同年代だが、世代が違うという事で向こうが目上であり、カーニバル・ファンタズムにおける双方の呼び方は「志貴さん」「士郎君」である。
- 言峰のことを初対面の時から嫌っていたが、同じ破綻者故か内心では彼の生き方に憧れていた。いわゆる同族嫌悪の類で、HFルートの最終決戦においてそれを認めていた。
- 切嗣・桜・セイバーといった聖杯戦争に関わり絶望に沈んだ人々に救いを齎しながら、肝心の自分自身が決して救われない生き方を歩む人物。凛はその有り方を「ひどく歪」と評した。
- TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票にて、順位が切嗣と並ぶという奇跡が起きた(士郎12位・切嗣11位)。
話題まとめ
- 「無限の剣製」起動呪文
- 「――――I am the bone of my sword.」(体は剣で出来ている)
「―――Steel is my body, and fire is my blood」(血潮は鉄で、心は硝子)
「―――I have created over a thousand blades. (幾たびの戦場を越えて不敗)
Unaware of loss. (ただ一度の敗走もなく、)
Nor aware of gain」(ただ一度の勝利もなし)
「―――With stood pain to create weapons. (担い手はここに独り。)
waiting for one's arrival」(剣の丘で鉄を鍛つ)
「――I have no regrets.This is the only path」(ならば、我が生涯に意味は不要ず)
「―――My whole life was“unlimited blade works”」(この体は、無限の剣で出来ていた)
アーチャーのそれと比べてみるとわかるが、こちらのほうがやや肯定的な文句で構成されている。なお、士郎の詠唱は日本語で訳が英語。