「コンスタンティノス11世」の版間の差分
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:2022年ホワイトデーイベント『15人の理知的なメガネたち』でキーキャラクターとして先行登場。 | :2022年ホワイトデーイベント『15人の理知的なメガネたち』でキーキャラクターとして先行登場。 | ||
− | : | + | :第2部6.5章『[[死想顕現界域 トラオム]]』にも登場する事が発表され、衣装と立ち絵を新たに同章開幕記念キャンペーンでひと足早く期間限定サーヴァントとして実装。 |
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− | : | + | :生前に治めていた都市。真名解放した[[トラロック]]から『彼女』と言及されている。 |
− | : | + | :自身の幕間の物語では、それが亡霊となり特異点と化して「正しく完璧な自分を造る」という目的の下行動していたが、その願いを自ら間違っていると告げて綱と共に撃退した。 |
− | : | + | :どうやら上記の目的は、コンスタンティノス自身が生前(またはカルデアに召喚される前)にそれを願っていた事も動機として加味されていたらしく、悪感情は抱いていなかった様子。 |
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**当初はこの呼び名から物理学者「マイケル・ファラデー」と、[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|パラケルスス]]との砂糖に関する大論争で有名な医師「ミシェル・ド・ノートルダム(ノストラダムス)」が真名候補に上がっていた。 | **当初はこの呼び名から物理学者「マイケル・ファラデー」と、[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|パラケルスス]]との砂糖に関する大論争で有名な医師「ミシェル・ド・ノートルダム(ノストラダムス)」が真名候補に上がっていた。 | ||
**その後マーリンが「コ…」と口を滑らせていた事と “滅び行く国の首領” 発言からコンスタンティノスの名前が上がり判明に至った。 | **その後マーリンが「コ…」と口を滑らせていた事と “滅び行く国の首領” 発言からコンスタンティノスの名前が上がり判明に至った。 | ||
− | ***一方で声優については、イベントショップ担当時の声があまりにも[[ドゥムジ]] | + | ***一方で声優については、イベントショップ担当時の声があまりにも[[ドゥムジ]]そっくりだったため、早々に看破されていた。 |
*召喚時は初登場のスーツ姿だが、霊基再臨すると第二ではアテネ大聖堂にある銅像にも使用されているローマ帝国時代、第三ではコンスタンティノープル陥落における演説及び最終突入時と思われる鎧装束に変わる他、セイントグラフの立ち絵にも全て違うポーズが使われている等かなり凝っている。細かい所では戦闘で召喚する兵士たちも、再臨に合わせてスーツから鎧姿に変わる。 | *召喚時は初登場のスーツ姿だが、霊基再臨すると第二ではアテネ大聖堂にある銅像にも使用されているローマ帝国時代、第三ではコンスタンティノープル陥落における演説及び最終突入時と思われる鎧装束に変わる他、セイントグラフの立ち絵にも全て違うポーズが使われている等かなり凝っている。細かい所では戦闘で召喚する兵士たちも、再臨に合わせてスーツから鎧姿に変わる。 | ||
*コンスタンティノス'''11世'''と明記されてはいるが、数え方の違いによっては12世または13世と表記される事もある。これは『一夜皇帝』と呼ばれる短期間だけ即位した皇帝コンスタンティノス・ラスカリスと、ヘラクレイオス王朝の皇帝コンスタンス2世を正式名の『コンスタンティノス』に統一して頭数に入れているため。 | *コンスタンティノス'''11世'''と明記されてはいるが、数え方の違いによっては12世または13世と表記される事もある。これは『一夜皇帝』と呼ばれる短期間だけ即位した皇帝コンスタンティノス・ラスカリスと、ヘラクレイオス王朝の皇帝コンスタンス2世を正式名の『コンスタンティノス』に統一して頭数に入れているため。 | ||
*実はコンスタンティノス誕生時、東西の宗教対立とオスマン帝国軍の度重なる侵攻のせいで既にローマ帝国は斜陽の国も同然の状態であり、領地は首都コンスタンティノープルを除けば半島が幾つかあるだけで、街には粗雑な貨幣が出回り、皇帝一家が暮らす宮殿の修繕費用もろくに算出できず、どうにか片隅の居住可能な一室で細々と生活していたという。占領時に西欧諸国から援軍を得られなかったのもこの貧困が原因だったのだろう。 | *実はコンスタンティノス誕生時、東西の宗教対立とオスマン帝国軍の度重なる侵攻のせいで既にローマ帝国は斜陽の国も同然の状態であり、領地は首都コンスタンティノープルを除けば半島が幾つかあるだけで、街には粗雑な貨幣が出回り、皇帝一家が暮らす宮殿の修繕費用もろくに算出できず、どうにか片隅の居住可能な一室で細々と生活していたという。占領時に西欧諸国から援軍を得られなかったのもこの貧困が原因だったのだろう。 | ||
− | ** | + | **これを打開すべく、1454年に東方正教会をローマ・カトリック教会に統合する宣告をおこなったが国民中から大顰蹙をかってしまい<ref group="注">他にも現実主義のメフメト2世が、例え国を征服しても信仰の自由まで奪うつもりはないだろうという意見が強かった部分もあった。</ref>、結局諦めざるを得なかったという。 |
*[[ガイウス・ユリウス・カエサル|カエサル]]もコンスタンティノス宛のマイルーム会話で言及しているが、東''' “ローマ” '''帝国と明記されてはいるものの民族・文化的にはギリシャの影響を受け13世紀頃には住民もギリシャ系に置き換わっており、元手のローマ帝国とは似ても似つかない別国家となっている。 | *[[ガイウス・ユリウス・カエサル|カエサル]]もコンスタンティノス宛のマイルーム会話で言及しているが、東''' “ローマ” '''帝国と明記されてはいるものの民族・文化的にはギリシャの影響を受け13世紀頃には住民もギリシャ系に置き換わっており、元手のローマ帝国とは似ても似つかない別国家となっている。 | ||
*Busterアタックで登場している鎖は、オスマン艦隊の侵入を阻止するため金角湾入り口に張り巡らせた防鎖だと思われる。これを突破すべくメフメト2世が編み出したのが陸を超えて船を湾に移させた「オスマン艦隊の山越え」と呼ばれる奇策である。これにより物資援助が絶たれてローマ帝国軍の士気を下げることには成功したが、それでも城壁を破る足掛かりにさえならなかったと云う。 | *Busterアタックで登場している鎖は、オスマン艦隊の侵入を阻止するため金角湾入り口に張り巡らせた防鎖だと思われる。これを突破すべくメフメト2世が編み出したのが陸を超えて船を湾に移させた「オスマン艦隊の山越え」と呼ばれる奇策である。これにより物資援助が絶たれてローマ帝国軍の士気を下げることには成功したが、それでも城壁を破る足掛かりにさえならなかったと云う。 | ||
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**他にも生涯二度結婚するがどちらも早くに死別<ref group="注">皇帝即位後に三度目となるグルジア国王女との婚姻が決まったものの、直後に防衛戦が始まってしまったため叶わないまま終わった。</ref>、先代の兄皇帝存命時から次期後継者と目されていたのだが、いざその時が来ると他の兄弟の猛反発にあい難航の末に即位にこぎつけるなど、所謂『小さな不幸』レベルの災難にかなりあっている。 | **他にも生涯二度結婚するがどちらも早くに死別<ref group="注">皇帝即位後に三度目となるグルジア国王女との婚姻が決まったものの、直後に防衛戦が始まってしまったため叶わないまま終わった。</ref>、先代の兄皇帝存命時から次期後継者と目されていたのだが、いざその時が来ると他の兄弟の猛反発にあい難航の末に即位にこぎつけるなど、所謂『小さな不幸』レベルの災難にかなりあっている。 | ||
**陥落した後のコンスタンティノープルは、オスマン帝国軍の徹底的な略奪と破壊によってローマ様式の街並みを失い、イスラム様式の姿に作り替えられて現在に至っている。 | **陥落した後のコンスタンティノープルは、オスマン帝国軍の徹底的な略奪と破壊によってローマ様式の街並みを失い、イスラム様式の姿に作り替えられて現在に至っている。 | ||
− | ** | + | **なお、現在の名称は「イスタンブール」となっているが、この名称が公式名になるのは意外にもトルコ共和国が成立した後の1930年からで、それ以前のオスマン帝国時代では主に「コンスタンティニエ」と呼ばれていた<ref group="注">ただし「コンスタンティニエ」の名称自体は、9世紀頃のイスラム教徒の記録には既に登場している。他にも「リゴス」や「ビュザンティオン」、「アウグスタ・アントニーナ」と時代によって街の名称がコロコロ変わっており、この地が何度も所有者が変わってきた=戦乱が続いた場所である事を物語っている。</ref>。 |
− | * | + | *夏目漱石の著作『吾輩は猫である』には「どうせ私などはオタンチンノパレオロガスでございますから…。」という台詞が出てくるのだが、これはコンスタンティノス11世を英語読みした「コンスタンチン・パレオロガス」と「おたんちん」を掛けた洒落である。上記するマイケル呼びもこれが由来なのだろうか…。 |
==話題まとめ== | ==話題まとめ== | ||
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2024年9月10日 (火) 15:26時点における最新版
ライダー | |
---|---|
真名 |
コンスタンティノス11世 パレオロゴス・ドラガセス |
外国語表記 | Kōnstantînos XI |
性別 | 男性 |
身長 | 171cm |
体重 | 73kg |
好きな物 | チェスや将棋、トランプなど[注 1] |
苦手な物 | 守り切れない事、籠城戦 |
出典 | 史実 |
地域 | 欧州 |
属性 | 秩序・善 |
副属性 | 人 |
一人称 | 私 |
二人称 | 君 |
三人称 | ○○殿 |
声優 | 神尾晋一郎 |
デザイン | 倉花千夏 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要編集
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』期間限定イベント『15人の理知的なメガネたち』にて登場。
- カルデア一行よりいち早く微小特異点にはぐれサーヴァントとして召喚されていたのだが、そこにいた
不可視の魔獣 が持つ「自身に攻撃を仕掛けた相手の能力を奪う」特性に気がつかないまま倒してしまったため、何も知らない主人公達一行の前に魔獣を知覚化し、なおかつ理性を増幅させて戦闘を含む本能的な行動を制御できるメガネ型魔術礼装を持って現れた時は既に英霊の力が半減し、戦闘もまともにできない状態であった。そのため自分の不注意が要因とは言えども、肝心の戦力で役に立てないのは流石に屈辱的な上にサーヴァントとしての沽券に関わるからという理由で真名を明かさず、代わりに「マイケル」と名乗って皆に協力する。 - 詳しい調査の結果、この魔獣は世界平和を望んだ魔術師の手で抑止力の一種として造られるも、安全装置を施さなかった所為で暴走を起こし一族を含む全員が捕食され、結果的に残った
ビル がそれ等の糧となる『強い力(能力)と魔力を持った食い甲斐のある餌』を引き寄せる誘導蒐集装置、並びに偶然の産物程度だが魔獣を外に出させない為の封印の役割を果たしており、これによってかろうじて今の均衡が保たれている事が判明する。当然ながら客観的に見れば何時この状況が崩れてもおかしくない為、事態をどうにかするにはやはり聖杯を顕現させるしか方法はないと判断し、同じく特異点解決のため喚ばれていたサーヴァント達と共に『擬似的聖杯戦争』を開催する事になるが、万が一にも彼処側に気づかれて能力を奪われないため「サーヴァント同士で戦闘行為をしない」という縛りが課せられた事から急遽審判役が必要になり、主人公が新たなサーヴァント召喚を試みた所「面白そう」という理由から強引に割り込んだ事で選ばれたマーリンの指名で一緒に司会進行兼立会人役を任される。 - かくして水平思考パズルと変則ルールのオニごっこを駆使した『聖杯戦争』が進む中、いち早く異変に気づいたカルナとアルジュナ〔オルタ〕の調べで魔獣達もまた共食いという名の模擬式聖杯戦争によって強化している事が発覚し、対策を練るためにもまず最初に自身が奪われた能力を開示するため真名を明かす。そして主人公、マーリン、カルデアメンバーを入れた12人のサーヴァントと共に魔獣達が狙うであろう能力と宝具を照らし合わせ
逆に不利になる順番を編み出してぶつける事で 無事倒すことに成功。最後に自分が「祖国を平和的に終わらせたい」と願った為にこの特異点に最初に喚ばれ勝ってしまったのかも知れないと吐露すると、主人公達に敵か味方になるかは分からないがまたの再会を願いながら退去していった。 - 2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』では復権界域のトップとして登場。
- ヨハンナと共に勝利を目指すも、源為朝の一射から彼女を庇い、志半ばで消滅してしまう。
- しかし、その想いはヨハンナを動かして、事態を収束へと加速させることになる。
- 人物
- 高貴な雰囲気を漂わせる赤と黒のスーツ姿の青年。
- 常に周りを見通しその場に置いての最善を考える思慮の深さを持つも、割に合わなかったりこれが限界だと判断した時は「じゃあ仕方ない」とあっさり諦める潔の良さも兼ね揃えている。これは自身が帝国最後の皇帝、即ち国と共に滅びた英雄である故の思考で「これは滅ぶだろう」「これは負けるだろう」という確信を持ちながらも、「しかし全力で戦わなければならない」という、傍目からは矛盾した心理が彼にとっては当然の道理であることに起因している。そのためか本人は「それはそれとして全力で戦おう」と決意しているも、周りから見ればその熱意があまり感じ取れない…という懐疑心を持たれてしまいがちになる。
- その一方で知的好奇心と探究心も旺盛で、ついつい後先考えない行動をとって痛い目を見てしまったり、かと思えば割とフランクでノリの良い所もあったりする。
- 自身の幕間では戦闘の内に気分が乗ってきた様子を、主人公に心の内で「どことなくローマ」と形容されている。
- 能力
- 剣と馬術を合わせた突進攻撃に、衛兵を召喚した迎撃や砲弾や弓矢などによる援護射撃を用いたオーソドックスな戦法を行う。
ステータス編集
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ライダー | 主人公 (Grand Order) | C | A | C | D | C | EX | 騎乗:B+ 対魔力:B+ 単独行動C++ |
ハギア・ソフィアの祈り:C− 落日の皇帝:EX 終焉特権:C |
宝具編集
- 祈誓たるは三重の貴壁(テオドシウス・コンスタンティノス)
- ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:1
最大捕捉:7000人 - コンスタンティノープルを難攻不落の砦と称させた三重防壁の疑似降臨宝具。
- 最大補足全員分に防御効果を施すというかなり高度かつ洗練された宝具だが、数が増えれば増えるほどに失陥の可能性も高まり、付与される防御も薄くなってしまうという欠点がある。そのため実際に強固な守護をおこなうには最高で1000人程度が限界だろうとコンスタンティノス自身は見なしている。
そこでカルデアに召喚された際には、あえてマスターとパーティメンバーのみに絞って宝具を活用することにより、さらに堅固な要塞を作り上げる。
また、彼が帝国最後の皇帝ということもあり自身が生きた時代の前後200年程度の欧州人限定で、敵味方関係なく影響力を及ぼすことができる。
ただし、その影響は信心深さによって上下し、異なる宗派の相手には基本的に通用しない。また、「最終的に扉の一つに鍵をかけ忘れたことが原因で失陥した」という伝説から、針の穴を通すような狭い道ではあるが防御が薄くなる弱点が存在している。 - 『Grand Order』では「自身のBusterカード性能をアップ[Lv](3ターン)&無敵状態を付与(1回・1ターン)+味方全体の防御力を大アップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+〔ローマ〕特性の味方全体に被ダメージカット状態を付与(1ターン)」という効果のBuster宝具。
- 幕間の物語クリアでB++ランクに上昇し、Busterカード性能アップと無敵状態が味方全体に付与されるようになる他、無敵の持続が3ターンに延びて他の無敵と重複可能にもなり、また「自身を除く味方全体の宝具威力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果が追加される。
真名:コンスタンティノス11世編集
- コンスタンティノス11世。ビザンツ帝国とも呼ばれる東ローマ帝国パレオロゴス王朝の皇帝にしてローマ帝国最後の皇帝。その優秀さからギリシャの希望の星として将来を期待され、実際成人し専制公の位を得た後は十字軍国家の勢力一掃や領地の整備、先代の皇帝ヨハネス8世を助けて東西教会統一に貢献するなどの偉業を果たして頭角を現す。
- 自身の皇帝即位後は当代のオスマン帝国と平和条約を結ぶも、メフメト2世に代替わりした途端突如として帝国軍を率いてコンスタンティノープル占領を宣言し事態は一変。コンスタンティノスは降伏を促す使者を跳ね除けると西欧諸国に援軍を依頼する書状を送るが良い返事は得られず、やむなしに少人数の軍と共に籠城戦を開始。
- 1543年遂に城壁を突破された通知が届くと彼は皇帝衣装を脱ぎ捨て大剣を引き抜き、「神よ、帝国を失う皇帝を許し給うな!都の陥落と共に我死なん、逃れんとするものを助け給え!死なんとするものは我と共に戦い続けよ!!」という壮大な演説を行った後[注 2]兵士達と共に敵軍へと突入し、そのまま行方知れずとなった。
- 正教徒ではまだ正式認定こそされていないものの聖人の列に値する人物と捉えられており、またいずれは大地より復活してローマ帝国を再興するという伝説まで語り継がれているほど、ギリシャの人々にとって今もなおコンスタンティノスは『希望の星』であり続けている。
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/Grand Order
- 2022年ホワイトデーイベント『15人の理知的なメガネたち』でキーキャラクターとして先行登場。
- 第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』にも登場する事が発表され、衣装と立ち絵を新たに同章開幕記念キャンペーンでひと足早く期間限定サーヴァントとして実装。
人間関係編集
Fate/Grand Order編集
- アルジュナ〔オルタ〕、クー・フーリン〔オルタ〕、ネモ、斎藤一、織田信勝
- 2022年ホワイトデーイベントで共演したカルデア側のサーヴァントメンバー。
- そのうちオルタ二人とネモは、イベント序盤で休憩中食事についての雑談を繰り広げている。
- マーリン
- 同上イベントで共演し立会人に指名される。
- オニごっこゲームでは自ら変則ルールを編み出し貢献する。
- ゲオルギウス、マルタ
- 正教会における聖人の代表格。同じ聖人仲間として戦える事を喜んでいる。
- その一方で水着の方のマルタに関しては、彼女が拳を振るう姿を目撃するも気のせいだと弁明され、「疲れているのだろうか、私は……」と頭を抱えている。
- ローマ皇帝サーヴァント
- 祖国ローマ帝国の名高い皇帝のお歴々。
- その中でも生死が不明なため復活説が語り継がれている点は神祖と通じる所がある。
- 長年の歴史を持つ偉大な帝国を自分の代で終わらせてしまった事を深く嘆いている。
- ジャンヌ・ダルク
- 同年代に生きていた聖女。誰かの為に祈り戦ったという共通点もある。
- イヴァン雷帝
- 血縁上の弟の曾孫。現時点で言及はない。
- ヨハンナ
- 『死想顕現界域 トラオム』にて、復権界域を作るきっかけとなった存在。
- 彼女の在り方に「一目惚れ」して、彼女のために尽力したいと欲し、「汎人類史への叛逆」の理由付けとしても「彼女を復権させる」ことを望むようになった。
- カルデアでは当然ながらその時の記憶はないが、それでも顛末を知って彼女に助力したいと願っている模様。
- ドン・キホーテ
- 『死想顕現界域 トラオム』にて、王道界域との決戦時に相対した「カール大帝」を名乗っていた王道界域とのトップ。
- 彼に挑まれた決闘を騎士として受けて立ったが、どこまでも折れなかった彼の奮戦がシャルルマーニュの参戦を招き、結果的に決定的勝利を掴むことに失敗してしまった。
- ある意味では「ヨハンナ」と「ドゥルシネーア姫」という「実在しない姫君」に愛を捧げ、奮戦した者同士でもある。
- シャルルマーニュ
- 『死想顕現界域 トラオム』で敵対した相手。
- ドン・キホーテに変わり『王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣』によって自らの宝具を相殺する形で打ち砕かれた。
- なお、コンスタンティノスがローマ帝国最後の皇帝であるのに対し、シャルルマーニュもといカール大帝は神聖ローマ帝国最初の皇帝である。
- カルデアでは彼の覇気を羨ましいと零しており、彼から果物を差し出された際は有難く頂戴している。
- 源為朝
- 『死想顕現界域 トラオム』にて、自身とヨハンナを強襲した相手。
- 宝具を使用して彼の射撃から咄嗟にヨハンナを庇ったものの、宝具の弱点から自身には射撃が当たってしまい、消滅することとなった。
- ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕
- 上記の聖女の別側面。「同じ顔ではあるが油断ならない相手」として警戒している。
- ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 (バーサーカー)
- 上記の聖女の別側面。「同じ顔ではあるが油断ならない相手」として警戒している。
- それはそれとして水着で漫画を描いていることについては理解を諦めた模様。
- レオニダス一世
- 同じ「守兵の王」として高名な存在。
- 参考にしたいと願いつつも、その頑健さはスパルタ特有の物として別側面からのアプローチを試みている。
- 伊吹童子〔バーサーカー〕
- 『アークティック・サマーワールド!』にて、古代ローマ系英霊たちを前に頭を垂れる自身を応援していた。
- 渡辺綱
- 自身の幕間の物語において、共に特異点へ同行したサーヴァント。
- 彼と言葉を交わした際には、その人柄を「奥ゆかしいようなそうでもないような」と評している。
生前編集
- コンスタンティノープル
- 生前に治めていた都市。真名解放したトラロックから『彼女』と言及されている。
- 自身の幕間の物語では、それが亡霊となり特異点と化して「正しく完璧な自分を造る」という目的の下行動していたが、その願いを自ら間違っていると告げて綱と共に撃退した。
- どうやら上記の目的は、コンスタンティノス自身が生前(またはカルデアに召喚される前)にそれを願っていた事も動機として加味されていたらしく、悪感情は抱いていなかった様子。
- メフメト2世
- 和平を結んだにも関わらず、即位後すぐ様コンスタンティノープル占領を開始したオスマン帝国皇帝。
- 二ヶ月の膠着の末に攻め入りローマ帝国を滅亡に追いやったが、若き皇帝が見せた最後の勇猛果敢な姿と古代に渡って栄えた帝国への敬意を讃え、一度は布告した略奪宣言を撤回し、混乱が収まるまでは兵士の現地入りを禁じたという。
名台詞編集
Grand Order編集
戦闘編集
- 「立ち向かおう!我が偉大なる祖国の為に!」
- 「どうか我が手に、剣を掴むことを許されたし!行くぞ!」
- 戦闘開始。マスターと人理をを守るため、最後の皇帝は再び剣を取る。
- 「数多の侵略あれど、我らの信仰に叶うものなし!『
祈誓たるは三重の貴壁 』!!我らは決して屈さぬ!この身が滅びようとも、我が祖国は永遠なり!!」 - 「滅びる、か……いや、断じて滅びはせぬ!『
祈誓たるは三重の貴壁 』!!私は此処に居る、此処に居るぞ!!我々こそが、真なる壁なのだ!!」 - 宝具開放。最後の皇帝の叫びと共に難攻不落の三重防壁が侵略者達を阻む。
- なお、同年に実装されたサーヴァント達と比較しても特に宝具動画に気合が入っており、ファンからは劇場版のようだと称された。
- 「油断するな!……はっ、いや失礼。今は祝うべきか」
- 「勝ったか……だが、真の勝利かどうかはここからだ……!」
- 勝利ボイス。目先の勝利に油断せず、気を引き締める。
- 先述した難攻不落の三重防壁がたった一つの凡ミスで破られたことを考えるとさもありなんである。
マイルーム編集
本編編集
幕間の物語編集
イベント編集
メモ編集
- 宝具にもなっている「三重の防壁」とは、コンスタンティヌス1世が築いた『コンスタンティヌスの城壁』と呼ばれるコンスタンティノープル全域を囲む城壁に、テオドシウス2世の時代に築かれた『テオドシウスの城壁』と呼ばれる外壁、内壁、堀の三種類で構成された陸の城壁が加わったもの。このうちテオドシウスの城壁は現代まで残されている。ちなみに防壁そのものについては、大西洋異聞帯前編にてバーソロミュー・ロバーツが言及していた。
- 最初に仮名を開示したとき一瞬「ミ…」と言いかけているが、恐らく自身の王朝初代の皇帝名である「ミカエル」と言いかけるも流石にバレバレになってしまうので、急遽英語読みの「マイケル」に名乗り直したと思われる。
- 召喚時は初登場のスーツ姿だが、霊基再臨すると第二ではアテネ大聖堂にある銅像にも使用されているローマ帝国時代、第三ではコンスタンティノープル陥落における演説及び最終突入時と思われる鎧装束に変わる他、セイントグラフの立ち絵にも全て違うポーズが使われている等かなり凝っている。細かい所では戦闘で召喚する兵士たちも、再臨に合わせてスーツから鎧姿に変わる。
- コンスタンティノス11世と明記されてはいるが、数え方の違いによっては12世または13世と表記される事もある。これは『一夜皇帝』と呼ばれる短期間だけ即位した皇帝コンスタンティノス・ラスカリスと、ヘラクレイオス王朝の皇帝コンスタンス2世を正式名の『コンスタンティノス』に統一して頭数に入れているため。
- 実はコンスタンティノス誕生時、東西の宗教対立とオスマン帝国軍の度重なる侵攻のせいで既にローマ帝国は斜陽の国も同然の状態であり、領地は首都コンスタンティノープルを除けば半島が幾つかあるだけで、街には粗雑な貨幣が出回り、皇帝一家が暮らす宮殿の修繕費用もろくに算出できず、どうにか片隅の居住可能な一室で細々と生活していたという。占領時に西欧諸国から援軍を得られなかったのもこの貧困が原因だったのだろう。
- これを打開すべく、1454年に東方正教会をローマ・カトリック教会に統合する宣告をおこなったが国民中から大顰蹙をかってしまい[注 3]、結局諦めざるを得なかったという。
- カエサルもコンスタンティノス宛のマイルーム会話で言及しているが、東 “ローマ” 帝国と明記されてはいるものの民族・文化的にはギリシャの影響を受け13世紀頃には住民もギリシャ系に置き換わっており、元手のローマ帝国とは似ても似つかない別国家となっている。
- Busterアタックで登場している鎖は、オスマン艦隊の侵入を阻止するため金角湾入り口に張り巡らせた防鎖だと思われる。これを突破すべくメフメト2世が編み出したのが陸を超えて船を湾に移させた「オスマン艦隊の山越え」と呼ばれる奇策である。これにより物資援助が絶たれてローマ帝国軍の士気を下げることには成功したが、それでも城壁を破る足掛かりにさえならなかったと云う。
- そんな難攻不落と呼ばれたコンスタンティノープルの防壁だったが、突破された原因はなんと前線の兵士が通用口の施錠を1箇所だけ忘れていたという、歴史的うっかりによるもの。それを発見したオスマン兵300人に侵入されて大混乱に陥り、ビザンツ帝国は1000年の歴史に幕を下ろした。なお、このうっかりは宝具と化した三重防壁にもしっかり反映されている。
- 他にも生涯二度結婚するがどちらも早くに死別[注 4]、先代の兄皇帝存命時から次期後継者と目されていたのだが、いざその時が来ると他の兄弟の猛反発にあい難航の末に即位にこぎつけるなど、所謂『小さな不幸』レベルの災難にかなりあっている。
- 陥落した後のコンスタンティノープルは、オスマン帝国軍の徹底的な略奪と破壊によってローマ様式の街並みを失い、イスラム様式の姿に作り替えられて現在に至っている。
- なお、現在の名称は「イスタンブール」となっているが、この名称が公式名になるのは意外にもトルコ共和国が成立した後の1930年からで、それ以前のオスマン帝国時代では主に「コンスタンティニエ」と呼ばれていた[注 5]。
- 夏目漱石の著作『吾輩は猫である』には「どうせ私などはオタンチンノパレオロガスでございますから…。」という台詞が出てくるのだが、これはコンスタンティノス11世を英語読みした「コンスタンチン・パレオロガス」と「おたんちん」を掛けた洒落である。上記するマイケル呼びもこれが由来なのだろうか…。
話題まとめ編集
- 演出修正
- 宝具演出映像にも戦場となった首都コンスタンティノープルの全景が登場しており、街並みの中にはスキル名にも使用されている「ハギア・ソフィア大聖堂」が見える。
- 実は実装当初、大聖堂の両隣にある「ミナレット」と呼ばれるイスラム教の宗教施設に付随する二つの塔も再現されていたのだが、コンスタンティノスの時代はキリスト教教会であったため存在していなかった事がその後の調べで判明し、急遽修正がなされた。
- ローマ帝国最後の皇帝が、自身の故国滅亡後に建造された建物を守っているというのはこれはこれで中々に胸熱だが、建造物を含め宗教関係は割とデリケートな問題なので仕方がないのかもしれない。
- また、後に配信された第2部6.5章のシナリオ中においてドン・キホーテとの一騎打ちが戦闘デモで描写されるのだが、配信当初は攻撃モーションに人物こそ出てこないが矢や砲撃が含まれていた。
- 本人の能力と捉えられないでもないが、一騎打ちには相応しくないとの声が多かったのかこちらについても後の更新で修正がなされ、本人の剣術や馬術、鎖を用いた攻撃モーションのみとなった。
- 幻のメガネマイケル
- 初登場時に掛けていたメガネは該当イベント限定の魔術礼装扱いのため、当然ながら実装後はかけてないし持ってきてもいない。
- だが、見栄えの良さもあってか是非ともメガネ姿を簡易霊衣でいいから解放して欲しい、と一部のプレイヤーからは声が上がっている。
脚注編集
注釈編集
- ↑ ただしトランプはゲームの種類次第。
- ↑ 最終再臨のセイントグラフはまさにこの場面を再現した姿ではないかと一部のプレイヤーからは推測されている。
- ↑ 他にも現実主義のメフメト2世が、例え国を征服しても信仰の自由まで奪うつもりはないだろうという意見が強かった部分もあった。
- ↑ 皇帝即位後に三度目となるグルジア国王女との婚姻が決まったものの、直後に防衛戦が始まってしまったため叶わないまま終わった。
- ↑ ただし「コンスタンティニエ」の名称自体は、9世紀頃のイスラム教徒の記録には既に登場している。他にも「リゴス」や「ビュザンティオン」、「アウグスタ・アントニーナ」と時代によって街の名称がコロコロ変わっており、この地が何度も所有者が変わってきた=戦乱が続いた場所である事を物語っている。
出典編集