Fate/Grand Order
Fate/Grand Order
TYPE-MOON作品過去最大の開発規模で贈るスマートフォン用RPG。
七つの聖杯を巡り、大スケールのストーリーが展開され、今までの作品で登場したサーヴァントが全て登場予定の他、新たなサーヴァント・キャラクターも多数登場する。Android版は2015年7月31日より、iOS版は2015年8月12日より配信を開始した。
かつてTYPE-MOONでオンラインゲームとして『Fate/Apocrypha』が企画されていたが、そのプロジェクトは当時の様々な事情で中止となった。現在では『Fate/Apocrypha』は小説として公開され、当時作られたキャラクターたちは人気を博している。だがプロジェクトは水面下で進められていたらしく、公開されたこの作品は「Fate/Online project REBOOT」と銘打たれている。
サーヴァントのキャラクターデザインを担当する作家の数は企画発表時点で50人超、概念礼装イラストを含めたイラストレーターの総数は2016年9月現在100人を超えている。主に今までTYPE-MOON作品でキャラクターデザインを担当した作家、漫画・コミカライズ版作者、企画や同人誌でのイラスト・挿絵を担当した作家がいる他、TYPE-MOON作品と直接関わりが無くとも、開発スタッフと関係のある著名なイラストレーターも集められている。フリーのイラストレーターも数多く参加し、キャラクターデザインのバリエーションは非常に豊富なものとなっている。
2016年12月31日に長編TVアニメスペシャル『Fate/Grand Order ‐First Order‐』が放送。
2017年に『Fate/Grand Order -Epic of Remnant-』の配信、およびメインクエスト第二部の制作が決定された。
そして2017年12月26日、第二部の序章である『序/2017年12月26日』が配信された。
あらすじ
第1部
神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった。
我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの。
人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理――人類の航海図。
これを魔術世界では『人理』と呼ぶ。
そして2015年の現代。輝かしい成果は続き、人理継続保障機関「カルデア」により人類史は100年先までの安全を保証されていたはずだった。
しかし、近未来観測レンズ「シバ」によって人類は2017年で滅び行く事が証明されてしまった。何の前触れもなく、何が原因かも分からず。
カルデアの研究者が困惑する中、「シバ」によって西暦2004年日本のとある地方都市に今まではなかった、「観測できない領域」が観測された。
これを人類絶滅の原因と仮定したカルデアは人類絶滅を防ぐため、実験の最中だった過去への時間旅行の決行に踏み切る。
それは術者を過去に送り込み、過去の事象に介入することで時空の特異点を探し出し、解明・破壊する禁断の儀式。
- 人理定礎値 C+
第1の聖杯:“救国の聖処女” AD.1431 邪竜百年戦争 オルレアン - 人理定礎値 B+
第2の聖杯:“薔薇の皇帝” AD.0060 永続狂気帝国 セプテム - 人理定礎値 A
第3の聖杯:“嵐の航海者” AD.1573 封鎖終局四海 オケアノス - 人理定礎値 A-
第4の聖杯:“ロンディニウムの騎士” AD.1888 死界魔霧都市 ロンドン - 人理定礎値 A+
第5の聖杯:“鋼鉄の白衣” AD.1783 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム - 人理定礎値 EX
第6の聖杯:“輝けるアガートラム” AD.1273 神聖円卓領域 キャメロット - 人理定礎値 A++
第7の聖杯:“天の鎖” BC.2655 絶対魔獣戦線 バビロニア - 人理定礎値 --
終局特異点:“極天の流星雨” AD.2016 冠位時間神殿 ソロモン
禁断の儀式の名は、聖杯探索 ―――――― グランドオーダー。
それは同時に、人類を守るために永きに渡る人類史を遡り、運命と戦う者達への呼び名でもある。
それは、未来を取り戻す物語。 『Fate』史上最大規模の戦いが、いま、幕を開ける。
第1.5部 Epic of Remnant
極点へ至る試み
人類史全てを用いた彼方への旅
魔術王を名乗ったモノの計画
逆行運河 / 創世光年は失敗に終わった
おめでとう諸君
君たちの尽力によって、人理焼却事件は解決した
成し遂げた試練、勝ち取った日常
人理は揺るぎなく、未来はこの先も続くだろう
だが、君たちには致命的な見落としがあった――
遥かな神代、過去との対決は終わった
であれば、次に現れるものは予想が付くだろう?
これはその大事件の前の、ちょっとした謎解きだ
大いなる戦いの前の
その予兆とも言える4篇の断章
- Ⅰ 新宿幻霊事件
完全犯罪計画、起動
――幻霊よ、背徳の街で踊り狂え - Ⅱ アガルタの女
氾濫する幻想都市、悪辣なる理想郷
その地を支配するは、百花乱れる『女』たち―― - Ⅲ 英霊剣豪七番勝負
悪鬼羅刹の七騎が嘲笑う
――見よ、血染めの月が太陽を食い尽くす - Ⅳ 異端なるセイレム
其は罪人なり 七つの縄の結び目なり
異端の地に贖罪を求むるは、悪魔の収穫なり
退廃と愛、偏見と欲望に満ちた四つの欠片
賛美せよ、神殿の柱たち 神話はここに再現される
第2部 Cosmos in the Lostbelt
- 異聞深度 D
ロストベルトNo.1:獣国の皇女 AD.1570 永久凍土帝国 アナスタシア - 異聞深度 B+
ロストベルトNo.2:消えぬ炎の■■■ BC.1000 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング - 異聞深度 E
ロストベルトNo.3:紅の月下美人 BC.0210 人智統合真国 ■■■ - 異聞深度 A
ロストベルトNo.4:黒き最後の神 ??.11900 創世滅亡輪廻 ■■・■■■■■■ - 異聞深度 A+
ロストベルトNo.5:神を撃ち落とす日 BC.12000 星間都市山脈 ■■■■■■ - 異聞深度 EX
ロストベルトNo.6:星の生まれる刻 AD.0500 ■■円卓領域 ■■■■■・■・■■ - 異聞深度 A++
ロストベルトNo.7:■■■■■■■■ ■■樹海■■ ■■■・■■■■■
登場キャラクター
人理継続保障機関・カルデア
- 主人公 (Grand Order)
- カルデアに招集されたマスター候補の中でも、数合わせとして呼ばれた魔術経験すらない素人。一般人。
- 狂った人類史を正すため、召喚した英霊達と共に7つの聖杯探索を巡る。
- アニメ化に伴って『
藤丸立香 』というデフォルトネーム(男女共用)が付いた。 - マシュ・キリエライト
- カルデアで主人公と出会う、不思議な雰囲気の少女。
- 人間と英霊の融合体「デミ・サーヴァント」シールダーとして主人公と共に聖杯探索を行う。
- フォウ
- マシュと共に出会う謎の動物。
- 基本的に「フォーウ」としか鳴かないが、マシュとの間にはしっかりと意志疎通が成立している模様。
- オルガマリー・アニムスフィア
- カルデアの所長を務める女性。魔術の名門であり時計塔の天体科を統括するロードであるアニムスフィア家の現当主。
- ロマニ・アーキマン
- カルデア専属の医師。通称「Dr.ロマン」。サボり癖があるものの、有事の際には己の危険を顧みずに働く。
- オルガマリーの出自故の悩みを理解しており、主人公にも理解を促す。
- レフ・ライノール
- 近未来観測レンズ「シバ」を造った魔術師。カルデアを訪れた主人公と出会う。
- 人理の守護に人生の全てを捧げる好青年とのことだが…?
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- カルデアに常駐するサーヴァントの1騎。クラスはキャスター。
- 自称「ダ・ヴィンチちゃん」。
- 史実ではもちろん男性なのだが、彼の場合はドレイクやネロといった面々とは異なり、ちゃんとした”女性の姿である理由”が用意されている。
- ハリー・茜沢・アンダーソン
- レイシフト適合者のスカウトマン。「適合者が発見される可能性はほぼゼロ」と言われていた日本に配属されやさぐれていたが、ダメ元で都心のとある駅前で献血サービスに偽装して適合試験を行っていたところ、脅威の100%適合者であった主人公を発見しスカウトした。
- ムニエル
- コフィン担当官のスタッフ。『伝承地底世界 アガルタ』ではアストルフォとシュヴァリエ・デオンがサポート役に登録して密航する手伝いをした。
- 罰則行為だが主人公 (Grand Order)の助けになるため処罰は受けなかったが、ボーナスそのものの消失もありえるとマシュ・キリエライトに宣告された。本人は「アストルフォの頼みだ、一片の悔いはなし!」「デオンの頼みだ、ボーナスぐらいつっこむぜ!」と語っている。
駄目だこいつ…早くなんとかしないと…。 - 以降もちょくちょく会話の端に名前が登場したりしていたが、二部開始に当たって正式に立ち絵が付いた。
- ゴルドルフ・ムジーク
- カルデアに赴任してきた新所長。
協力者
- ボンベ
- 『封鎖終局四海 オケアノス』に登場する人物。片目にアイパッチをした海賊。
- 主人公らに敗北した後は船長であるドレイクに引き合わせてくれた。
- ベンジャミン・ラッシュ
- 『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』に登場する人物。史実においては独立時のアメリカ側の重鎮のひとり。
- 医師としてエジソン側に参加し、ナイチンゲールと共に負傷者の治療を行う。
- シータ
- 『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』に登場するサーヴァント。ケルト軍によってアルカトラズ刑務所に捕えられていた。
- 彼女の献身的な行為によって、ラーマに掛けられていた心臓破りの呪いが解かれることになった。
- セルハン
- 『神聖円卓領域 キャメロット』に登場する人物。聖都周辺で追剥まがいの活動をしていたが、主人公らに返り討ちに遭う。
- その後、ランスロットの保護区域に身を寄せており、ダ・ヴィンチや主人公らをサポートした。
- 恐らく史実において後にサルハン侯国を建立した部族長サルハンだと思われる。
- シドゥリ
- 『絶対魔獣戦線 バビロニア』に登場する人物。ウルク市の祭祀長であり、ギルガメッシュの補佐を務める。
- 史実の『ギルガメシュ叙事詩』にもその名は登場するが、役割は異なっている。
- カヴァスⅡ世
- 亜種特異点Ⅰに登場する犬。セイバーオルタの実質的な飼い犬として登場する。
- マーブル・マッキントッシュ
- 『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントに登場。
- 海洋油田基地セラフィックスに勤める職員であり、パッションリップから逃げているところを保護された。だが……
- アーノルド・ベックマン
- 『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントに登場。
- 海洋油田基地セラフィックスに勤める職員であり、副所長補佐。取り残された職員達を取りまとめていた。
- おぬい
- 『屍山血河舞台 下総国』に登場する少女。両親を失い、田助と共に千子村正の下で暮らしている。
- 田助
- 『屍山血河舞台 下総国』に登場する赤ん坊。
- 清姫 (亜種並行世界Ⅲ)
- 『屍山血河舞台 下総国』で出会った松平下総守の姫君。
- おたま (亜種並行世界Ⅲ)
- 『屍山血河舞台 下総国』で出会った芸妓。
- ラヴィニア・ウェイトリー
- 『禁忌降臨庭園 セイレム』に登場するアルビノの少女。アビゲイルの友人。
敵対者
- ファヴニール
- 『邪竜百年戦争 オルレアン』にて主人公らと対峙したドラゴン。出展は『ニーベルンゲンの歌』にてジークフリートに倒された邪竜。
- ジャンヌオルタによって召喚され、シナリオ中では最大の脅威として立ち塞がる。
- 以降のいくつかのキャラクエストやイベントクエストにもたびたび敵として登場する。
- イアソン
- 『封鎖終局四海 オケアノス』にて主人公らと対峙した人物。ギリシャ神話に語られるアルゴー船の船長であり、『stay night』に登場したメディアの夫。
- 敵どころか味方からも人望が全くなく、彼をよく知る者達からは口を揃えて酷評されるなど、紛うこと無き人間の屑。
- 一応サーヴァントだと思われるが、クラスは不明。
- マキリ・ゾォルケン
- 『死界魔霧都市 ロンドン』にて主人公らと対峙した人物。『stay night』に登場した間桐臓硯その人であり、彼の若い頃の姿。
- 本編の彼とは違ってまだ理想を忘れたわけではないようだが、第四特異点破壊のために展開された「魔霧計画」の中心人物『M』として主人公らと敵対する。
- ゲーティア
- 第四特異点の最終盤にてソロモンとして登場した、本作の黒幕。
- グランドキャスターのクラスを騙っており、本当はビーストのクラスを持つサーヴァント。
- ボスキャラではあるが、第四特異点クリア後に霊基一覧のマテリアルに登録される。終局特異点で本当のマテリアルが解放される。
- アグラヴェイン
- 『神聖円卓領域 キャメロット』に登場した円卓の一員。
- 獅子王からギフトは与えられるのを固辞しているが、最期まで王に仕え続け、第六特異点の締めを勤めた。
- 獅子王
- 『神聖円卓領域 キャメロット』に現れた円卓たちを率いる王。
- キングゥ
- 『絶対魔獣戦線 バビロニア』に現れたティアマトの子。
- クリスティーヌ・ダーエ
- 『悪性隔絶魔境 新宿』に現れた敵。
- ファントム・オブ・ジ・オペラの恋人であり、幻霊として召喚され、人形の体に封じられて精神が壊れて狂気のままに歌い暴れる。
- 妖術師
- 『屍山血河舞台 下総国』に現れた敵。
- 英霊剣豪達を引き連れ、下総国を舞台に暗躍している。
- 魔神柱
- 第二特異点以降から現れるボスキャラ。強力な全体攻撃を使用する。
- コヤンスカヤ
- 正体不明。ゴルドルフの護衛であるNFFサービスの秘書。
- 言峰綺礼
- 正体不明。カルデアに赴任してきた神父。
- 皇女アナスタシア
- 正体不明。異聞帯からやってきたサーヴァント。カルデアを制圧した。
- ハーゲン
- ジークフリートのかつての親友。ジークフリートの幕間の物語に亡霊として登場。
- キャプテン・キッド
- アン・ボニー&メアリー・リードのキャラクエストに亡霊として登場。
- ロベスピエール
- シュヴァリエ・デオンの生前の敵対者。彼の幕間の物語に亡霊として登場。
- ゲオルク・ファウスト
- メフィストフェレスの生前の主。彼の幕間の物語に亡霊として登場。
- ヴィクター・フランケンシュタイン
- フランケンシュタインの製作者。彼女の幕間の物語に「もしも生きていたら」という仮定上の存在として、彼女の後継機とともに登場。
- グレンデル
- ベオウルフの生前の宿敵。彼の幕間の物語に登場。
- シャルル七世
- ジャンヌ・ダルクの生前の主であり、第一特異点でジャンヌ・ダルク〔オルタ〕によって殺された王。ジャンヌオルタの幕間の物語に亡霊として登場。
- 黒聖杯
- 期間限定イベント『Fate/Accel Zero Order』のボス。
- トゥルッフ・トゥルウィス
- 期間限定イベント『FGO 2016 SUMMER』の最終ボス。
- アーサー王伝説にその名を残す魔猪であり、舞台となる島で聖杯を手に入れる。
- 討伐後も肉体を機械化して二千年後まで復讐心と共に生きながらえるが、再び討ち果たされ、消えて行った。
- ファースト・レディ
- 期間限定イベント『プリズマ・コーズ』の最終ボス。
- 最初の魔法少女と言われており、強力な固有結界を張り巡らして魔法少女達を駆り集めた。
- テスタメント
- 期間限定イベント『プリズマ・コーズ』の裏ボス。
- 魔法紳士たちの魔法少女への妄執から誕生した。
- 織田信勝
- 期間限定イベント『ぐだぐだ明治維新』の登場人物。登場当初は織田信長を名乗っていた。
- 名も無きマスター
- 期間限定イベント『マンガで分かる合衆国開拓史』の登場人物。主人公にどこか似た雰囲気を持つマスター。
- 女神コロンビア
- 期間限定イベント『マンガで分かる合衆国開拓史』の登場人物。アルテラの肉体に憑依する形で顕現した。
その他
- ピエール・コーション
- 第一特異点冒頭に登場する人物。ジャンヌ・ダルクを火刑に処したフランスの異端尋問官。
- ヴィクター・フランケンシュタイン
- 第四特異点に登場する人物。ヴィクター・フランケンシュタインの孫。
- 敵陣営に勧誘されたが断った為、主人公らと出会う前にメフィストフェレスに殺害されてしまう。
- ハサン・サッバーハ〔煙酔のハサン〕
- 第六特異点に登場するサーヴァント。同胞を守るため主人公らの目の前で自害してしまう。
- カブラギ
- 亜種特異点Ⅰに登場する何でも屋。シャーロック・ホームズが贔屓にしていた。
- 基本的にはこちらに協力してくれるが、欠陥品のキメラを売りさばいたり隙があったら主人公を人質にしようとしてたなどしたたかな性格。
- 槍の竜インヴィディア
- イベント『ネロ祭』に登場した敵。「七つの丘の一冠」というかなり危ない背景を持つ。
- 滾々たる魔泉の竜アワリティア
- 幕間の物語『決意の花束』に登場した敵。
七つの丘 の一角。罪の都より来たる強欲のアギト。 - なお、上記の設定を発言したネロ・クラウディウス〔ブライド〕何故そんなことを知っているのか分からなかった。
- ミラー
- イベント『プリズマ☆コーズ』に登場する人物。
- イベントボスであるファースト・レディのかつての親友であり、彼女に殺されてエコーとなった後も彷徨っている。
- 有馬喜兵衛
- 宮本武蔵の体験クエストに登場する人物。
- 最初は鬼が島イベント後の「鬼が島」において田畑を管理する鬼「来田の助六」として登場。後に記憶を取り戻した。
- ランドルフ・カーター
- 亜種特異点Ⅳに登場した、アビゲイルの伯父を名乗る人物。
- その正体は魔神柱ラウムであったが、彼の消滅後、真の肉体の持ち主が姿を現す。
- マシュー・ホプキンス
- 亜種特異点Ⅳに登場した、「魔女狩り将軍」の異名を持つ判事。
登場サーヴァント
概念礼装(Craft Essence)
- 人や物といった物質、歴史や物語といった積み重ねられてきた事象、魔法や魂といった神秘とされるもの等、様々な物品から概念(ある事物の大まかな意味内容)を摘出し、能力として身につけられるようにしたもの。
- いわゆる、サーヴァントに付与する装備アイテム。一部の概念礼装が歴代Fateシリーズのマスターをモチーフにしているのは、TYPE-MOON社員アザナシ氏の「マスターが描かれた礼装をサーヴァントに装備させることで、擬似的にユーザーの好きな主従関係を楽しめるようにしたい」というアイデアから。
『概念礼装一覧』
アイテム
『Fate/Grand Orderアイテム一覧』に分割。
登場エネミー
『Fate/Grand Order登場エネミー一覧』に分割。
シナリオ
- 『Fate/Grand Orderシナリオ一覧』に分割。
- 話数リストは『全話一覧 (Grand Order)』を参照。
イベント
用語
- 人理継続保障機関・カルデア
- 魔術師の貴族であるアニムスフィア家が管理する機関。正式名称は人理継続保障機関フィニス・カルデア。
- マスター候補
- 各国から選抜あるいは発見された霊子ダイブが可能な適性者。魔術の名門から38人、才能ある一般人から10人の計48人。
- 訓練期間は一年、半年、最短の三ヶ月などあるが、数合わせのために緊急で採用した一般枠の場合、訓練期間は無い。
- シャドウサーヴァント
- サーヴァントの残留霊基。見た目は名前の通り、黒いシルエット。
- 序章に登場した聖杯の泥に汚染されたものや聖杯で英霊を短時間で無理矢理召喚しようとした場合に出現したもの、聖杯自体の変質によって外に漏れ出たものなど、出現経緯は様々。
- 意思疎通が可能なものと不可能なものがいるが、両者の違いは特にはっきりとはしていない。
- ゲーム的には通常のサーヴァントと同様にスキルを使用するが、宝具の代わりにエクストラアタックを使用する。
- 特異点
- 本来の歴史から外れ捻じ曲がったポイント。歴史が曲げられている原因を排除しない場合、人理崩壊の原因となる。
- その多くは魔術王ソロモンが人理定礎を掻き乱すことで誕生したものだが、そうでないものもある。
- 霊基再臨
- レベルを限界まで上げたサーヴァントに、特定の素材を用いる事でレベル上限を10上昇させること。
- 多くの場合は再臨の度に衣装が変化したり、新たなスキルを習得したりする。どのサーヴァントも4回行う事ができ、4回の再臨を済ませた状態が事実上の限界レベルと言える。
- 聖杯転臨
- 上記の「霊基再臨」を全て済ませ上限レベルに達したサーヴァントに聖杯を使い、レベルの限界をさらに突破する事。
- これによりどのサーヴァントもレベル100まで到達することができるが、聖杯を使わない状態での限界レベルはサーヴァントのレアリティによって違うため、レベル100に至るまでに必要な聖杯の個数も異なる。
- 霊基再臨と異なり純粋にレベルとそれに伴いステータスが上がるだけで、これによって新たなスキルを習得したりすることは無い。
- 上限レベル60の状態では聖杯1個につき+10、上限レベル65~85の状態では聖杯1個につき+5の上限突破ができるため、☆4以下の実用的なサーヴァントの能力底上げとして有用だが、上限レベル90以上の状態では聖杯1個につき+2しかされない。また、上位レアリティと同じレベルに達しても、本来のレアリティにより生じるステータス差を埋め合わせるには至らず、ある程度の差は残る。
- そして何より聖杯は各種ストーリーや期間限定イベントで一度きりの「クリア報酬」としてしか手に入る事がなく最も数が限られているため、おいそれとできることではない。また、上記の通りレベル90以降の強化は効率が良くないため、レベル100を達成したサーヴァントを見かけた場合、それはそのプレイヤー最大の「お気に入り」であることを示すと言える。
- 霊衣開放
- 特定のサーヴァントについて、霊衣を開放することで新たな衣装に変化すること。
- まずイベント等で霊衣の開放権を入手後、「聖杯転臨」と同様に「霊基再臨」を全て済ませ上限レベルに達したサーヴァントに特定の素材を用いることで開放される。
- サーヴァントを所持していない状態でも開放権は入手可能で、召喚後に条件を満たすことで霊衣開放することもできる。
- 2018年1月時点で霊衣開放が実装されているサーヴァントは6騎。
- コマンドオーダーバトル
- 『Fate/Grand Order』で、サーヴァントに命ずるコマンドをカードで表現した、ターン制コマンドバトルの名称。
- バトルは、タクティカルフェイズとコマンドフェイズから成り、マスターが選択した結果に応じて、サーヴァントが攻撃を行い、その後、敵側のリアクションがあり、1ターンが終了となる。
- コマンドフェイズ
- サーヴァントたちにどんな攻撃をさせるのかを、5枚の手札の中から3枚の「コマンドカード」を選択することで攻撃を指示するフェイズ。
- コマンドフェイズに移行した時点でクリティカルスターの配分が行われるため、タクティカルフェイズに戻ることはできない。
- サーヴァント3体の合計15枚のコマンドカードで構成されるデッキから5枚をドローし、その5枚の中からそのターンで使用する3枚を選ぶ。選ばれたコマンドカードに応じて、対応するサーヴァントが対応する「クイック」「アーツ」「バスター」の攻撃を行う。
- カードの選び方によって、様々な効果が発動することがあるが、ドローされる5枚はランダムなので、毎回狙って発生させられるとは限らない。ただし、デッキと比喩するように完全なランダムではなく「3ターンで15枚全てを引き切る」という形なので、3ターンに1回は「次のターンでどのカードを引くか逆算できる」状況が発生する。
- 1枚目に選んだカードによって全てのカードに特定の効果が強まるボーナスがかかるが、一方で後に置かれたカードほど全体的なカード性能が高くなる。
- バスター(Buster)
- 通常攻撃のうち、赤いカードによって出る攻撃。単純に威力が高く(アーツを1とした時1.5)、少しだけクリティカルスターも発生するが、NPゲージは全く増加しない。
- アーツ(Arts)
- 通常攻撃のうち、青いカードによって出る攻撃。NPゲージの増加効果が高く、威力もそこそこあるが、クリティカルスターはほぼ全く発生しない。
- クイック(Quick)
- 通常攻撃のうち、緑のカードによって出る攻撃。クリティカルスターの発生率が高く、NPゲージも少し溜まるが、威力がアーツの0.8倍と最も低い。
- 他のカードに比べてサーヴァントごとに設定されている「攻撃のヒット数」に左右される要素が大きく、選ぶだけ損と言われるサーヴァントも少なくない一方で非常に優秀という場合もある。
- ブレイブチェイン
- 3枚を同一サーヴァントのカードで揃える事で、エクストラアタックが発生し、追加の一撃を加えることができるチェイン。
- また「同一種類」のカード3枚ならば下記のチェインと複合し「バスターブレイブチェイン」等になり、エクストラアタックの威力が大幅に跳ね上がる。コマンドカードのみで同一種類のカードを3枚持つサーヴァントは限られるため、下記の宝具カードを絡めた場合にしかできないケースが多いが、全てのサーヴァントは宝具を含めた6枚のカード構成においていずれかの同一種類のカードによるブレイブチェインが可能なように設定されている(ただし、アーラシュのようにデメリットの関係で実質的には不可能に近いという場合もある)。
- バスターチェイン
- 3枚のカードをすべて「バスター」でそろえることで、バスターのダメージがサーヴァントのATKの20%分固定値アップするチェイン。
- アーツチェイン
- 3枚のカードをすべて「アーツ」でそろえることで、その攻撃に参加したサーヴァント全てのNPゲージが20%たまるチェイン。
- クイックチェイン
- 3枚のカードをすべて「クイック」でそろえることで、クリティカルスターを10個手に入れることができるチェイン。
- クリティカルスター
- 攻撃やスキルによって発生するアイテムで、コマンドフェイズ開始時にそれまでで得たクリティカルスター全てがカード5枚へランダムに配分され、その数に応じた確率でクリティカル(威力を含む全ての効果が大きく向上する)が発生する。
- NP(ノーブルファンタズム) / NPゲージ
- 宝具カードを使用するために必要な、各サーヴァントごとに管理されるゲージ。100%以上になることで宝具カードが解禁され、使用すると0%になる(100%を上回る端数がいくら存在しても0%になる)。
- なお、敵には存在せず、代わりにターン経過ごとに1増えて規定数になると宝具やチャージ攻撃が可能になるチャージゲージが存在する。
- 宝具カード
- NPゲージが100%以上溜まっているサーヴァントがいる場合、通常攻撃の出現に関わらず常に選択可能になるカード。
- 通常攻撃のコマンドカード同様に「バスター」「アーツ」「クイック」の属性を持ち、各種チェインやブレイブチェインの判定にも組み込めるが、宝具カード自体はバスターチェインやカードの順番によるボーナスは一切受けられない。
- オーバーチャージ
- NPゲージを200%以上、あるいは300%以上溜めて宝具を使う事で、通常よりも高い効果を発揮すること。オーバーチャージに対応している部分の宝具効果が上昇する(威力は上昇しない。ただし、対応する効果が威力に影響するものであれば結果的に上昇する)。
- オーバーチャージの方法は大きく分けて2つあり、1つは単純に複数ゲージ分のNPを溜める事。ただし200%まで溜めるには宝具レベルが2以上必要となり、300%まで溜める事ができるのは宝具レベルが最大の5となったサーヴァントのみである。
- もう1つは別のサーヴァントの宝具の直後に宝具を連続して使う「宝具チェイン」を行う事。宝具チェインを行うとチェインの2番目のサーヴァントの宝具は+100%され、3人でチェインした3番目は+200%される。
- 400%以上のチャージを行うにはこの2種類の方法を併用する必要がある。例外として、宝具を使用するときに規定量だけオーバーチャージした状態で宝具を使えるようにする概念礼装およびスキルも存在する。
- あくまで一部の効果が上乗せされるだけであるため、基本的には200%で1回宝具を使うより100%ごとに2回使った方が有利であり、宝具チェインも「宝具カードを絡めた各種チェイン」の機会を減らすことと引き換えなので、オーバーチャージが有効な性質を持つ宝具でのみ狙うべき要素となっている。
- 帯電状態
- ターン終了時に1度だけ周囲に極低確率でスタン状態(1ターン)を付与する状態。
開発スタッフ
- 全体構成・シナリオ・総監修&コラボイベントシナリオ・監修
- 奈須きのこ
- キャラクターデザイン&アートディレクション
- 武内崇
- シナリオ執筆
- 東出祐一郎(Fate/Apocrypha)
- 桜井光(Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ)
- 水瀬葉月(アニメ版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)
- 星空めてお(ファイヤーガール、世界征服〜謀略のズヴィズダー〜)
- 『Fate/Accel Zero Order』シナリオ
- 虚淵玄(Fate/Zero)
- 『魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~』監修
- ひろやまひろし(Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ)
サーヴァント設定
『Fate/Grand Order登場サーヴァント一覧』に記載。
イラスト
『セイントグラフ』のページに分割。
公式サポート漫画
- Fate/ぐだぐだオーダー
コハエースの作者・経験値氏が手がける公式サポート漫画。ノリもコハエースを思わせる内容…というか完全にソレ。
更新は延期前は毎週水曜日だったが、サービス開始延期後からは毎週木曜日となった。
桜セイバーと魔人アーチャー曰く「サービス開始までHPですることないから、何かテキトーに上げとけって型月の社長が」という理由で開始された企画であるとのこと。
当初はサービス開始までの全10回予定であったが、延期の影響でその後も継続。
延期に伴い長期間にわたって新情報が途絶え、使えるネタがなくなるという苦しい状況に立たされてもほぼ毎週更新されていたが、7月30日を以て連載終了となった。
その後、TYPE MOONエース Fate/Grand Orderにて全話再録+書き下ろしおまけ漫画「Fate/ぐだぐだヒストリア」が掲載された。
連載終了から大分経った頃に、二人がゲームテクニックを紹介する「Fateぐだぐだお得テクニック」の連載が唐突に開始される。
ゲーム内で詳しく言及されない細かい仕様等について解説し、ユーザーからの評判もそれなりだった。第13回をもって完結している。
ちなみに、閲覧はゲーム内のお知らせページからしか行えず、ネットでは基本見られないので注意。
そして2015年11月下旬にて「Fateぐだぐだ本能寺」が開催されると同時に本作も期間限定で復活となった。
サービス開始に伴い、Fate/ぐだぐだオーダーに代わって連載が開始された公式サポート漫画。作者はリヨ氏。
内容は……一言では言い表せないほどカオス。詳細は項目参照。
Twitter上で漫画を配信する「ツイ4」で展開されているサポート漫画。
- Fate/Grand Order -mortalis:stella-
2017年7月28日から月刊コミックZERO-SUMで連載。
- Fate/Grand Order-turas realta-
2017年8月9日から別冊少年マガジンで連載。
雑誌付録ドラマCD
- Fate/Grand Order 序章
- TYPE-MOONエースFate/Grand Order付録。
- シナリオ:奈須きのこ
- THE BLUE BIRD
- 月刊コンプティーク2016年4月号付録。
- シナリオ:磨伸映一郎
- Fate/ぐだぐだオーダー「帰ってきたぐだぐだお得テクニック」
- 月刊コンプティーク2016年5月号付録。
- シナリオ:経験値
- 英霊伝承異聞「巌窟王エドモン・ダンテス」
- Fate/Grand Orderカルデアエース付録。
ラジオ
アニメ
- 『Fate/Grand Order ‐First Order‐』
- 2016年末の特別番組として放送された。内容は30分アニメ3話分、実時間は約68分。
- 製作主導はアニプレックス、アニメーション制作は新興アニメ会社のLay-duce。
- ゲームのプロモーションの意味合いが強い内容で、序盤はほとんど設定の説明。
- 「Fate Project」(TYPE-MOON×アニプレックスの企画)としての放送枠である為、それに関連したシリーズの宣伝という意味合いも兼ねている。
- シリーズを振り返る企画では2006年の『Fate/stay night』、2010年の劇場版『Fate/stay night - Unlimited Blade Works』に言及がなかったが、それが逆に賛否を呼び「DEEN版」という言語がトレンド1位を獲得する事態を巻き起こした。
- 前述の通り、今作はTYPE-MOON×アニプレックスの枠組みであるため、版権(配給)が別である「DEEN版」が登場しないのは特別な事ではない。しかし、その余波は新年にも及び続け、本作の内容はおろか、劇場版『「Fate/stay night」Heaven’s Feel』、『Fate/Apocrypha』の新情報解禁という大きな話題をもかき消されてしまう珍事となった。
- 著名人や関係者もTwitterで一定の反応を見せた。2006年のアニメの作画監督で、アニメFate/ZeroやFate/EXTELLAにも参加した西田亜沙子は「(配給関係が)ややこしいのは理解できるが一言くらい欲しかった」と思いを述べた。ちなみに、偶然にも奈須きのこがこの一件の数日前(12月26日)に劇場版UBWの話題を出していたため、ちょうど過去作を思い出しているファンが多かったのも影響していたと思われる。
- 『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』
- 2017年末の特別番組『Fate Project 大晦日TVスペシャル2017』のコンテンツの一つとして放送された。内容は約33分。
- 製作主導はアニプレックス、アニメーション制作はLay-duce。
- 番組内では他に『氷室の天地 Fate/school life』とのコラボ企画として『Fate/Grand Order × 氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~』、そして『衛宮さんちの今日のごはん』第1話が放送されている。
舞台劇
- 『Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-』
- 2017年7月に公開された舞台劇。
- タイトル通り、第六特異点『神聖円卓領域キャメロット』に絞った内容であり、ベディヴィエールを主人公とした物語になっている。
メモ
- かつて奈須氏の発言から、『Fate/EXTRA CCC』で奈須きのこ本人によるFateシリーズの展開はこれで終わりかと思われることもあった。だが「竹箒日記」でのコメントでは
「もうFateは書かないと言ったな。あれは嘘だ。
ああ、石を投げないで! むしろ投げてもっと投げて!
でもしょうがないだろ、書いてるうちに興が乗っちまったんだから!
あいつはSSRが好きだったんだ……
このハサンがSSRだから、畜生……!(おにぎりを食べながら涙をこらえている)」
との事[1]。新たなステージに進出し、Fateシリーズはこれからも続いていくのであった。 - 人類史の焼却という未曽有の大事件のためか、現界するサーヴァントは通常ならば例外・不可能・極低確率とされるケースのオンパレードである。具体的には、召喚自体が 原則不可能な神霊やそもそも英霊ですらない人間がサーヴァントとしてやってくる、晩年の精神や全盛期の姿ではなく元の人物がまだ未熟な頃の姿で召喚される、など。
- 本作では初めてアメリカ出身の英霊が登場したが、制作サイドからの「ちょっと変化球な人たちが多い」(武内氏)
「『そうならざるを得ないよね』っていう人たちが多いと思います」(奈須氏)という事前コメント通りの顔ぶれであった。
- 本作では初めてアメリカ出身の英霊が登場したが、制作サイドからの「ちょっと変化球な人たちが多い」(武内氏)
- 既存の英霊の中で、クー・フーリンやジキル/ハイドのように複数のクラス適性がある者の中には既存のものとは別のクラスで登場する者もいる。武内氏曰く、
「そんなにたくさんはいませんが、皆さんが『この人の別クラスが見たい!』という英霊については、たぶん実現されてるんじゃないかな」との事。- なお、同一キャラを二人チームに入れることはできないが(フレンドを除く)、クラスが違ったり、アルトリアでもオルタ、リリィだったりすると、別キャラ扱いとされ、同じチームに入れることができる。頑張れば青セイバー、セイバーオルタ、セイバーリリィ、サンタオルタ、ランサーオルタ、ヒロインXと、パーティーの6枠すべてをアルトリアで埋め尽くすアルトリアパーティーも可能である。
- サーヴァントは☆0~☆5(☆0は現在アンリマユ専用で、実質的には☆1が最低)までの六段階のレア度に振り分けられており、☆0~☆3はゲーム内で完結したリソースを使って回す「フレンドポイント召喚」、☆3~☆5は主に課金して入手する"聖晶石"を消費して回す「聖晶石召喚」から入手することになる。
- 基本的に高レアサーヴァントの方がステータスも高く強力。だが、低レアサーヴァントが弱いのかと言うと決してそんなことはなく、多少のステータスの不利は後述する相性次第でひっくり返せる上、強力なスキルや宝具等、高レアというだけでは代替できない独特の強みを持っている場合もある。きちんと育成し、活躍の場を見極めれば、低レアサーヴァントでも高レアサーヴァントに匹敵、ないし凌駕するだけの活躍が望める。
- 強弱がレアリティに比例しないという性質上、敢えてレア度の低いサーヴァントのみでパーティーを組んで戦うプレイヤーも多数存在しており、理論上は☆1のサーヴァントのみでも現在までの全てのストーリー及びイベントクエストをクリアできることが実証されている。
- ソーシャルゲームでは頻繁にみられる属性などによる相性要素が本作にも採用されている。サーヴァントのクラス間の強弱の相性関係がそれであり、その影響はやり取りするダメージの倍増/半減という大きな形で現れる。例えば、手強いランサークラスがボスに控えているクエストには、ランサーに有利なセイバークラスのサーヴァントを擁したチームで挑むといった作戦が必要となる。
- この都合上、サーヴァントに限らず敵として登場するモンスターやモブ兵士などにもクラスが設定されている。剣を持っていればセイバー、槍を持っていればランサー、弓や銃を扱えばアーチャー、ワイバーンはライダー、魔術が普及した新宿のチンピラはキャスターなど様々である。
- クラスの概念自体がゲームシステムとバランスに大きく関わっているためか、エクストラクラスのサーヴァントは少数に限られ、☆5ないし期間限定が大半を占める。とはいえ通常の7クラスにおいてもレアリティなどの明らかな偏りが見られ、バーサーカークラスのサーヴァントは総数がかなり多く、逆にアーチャーとセイバーの2種は少数かつ殆ど高レアリティのみ、という状況だった。
- アーチャークラスとしてサービス開始時点で実装されていたのは全3騎(次いで少ないランサーが5騎)。しかも内2騎はそれぞれ☆3(R)と☆4なので数を揃えるのが難しく、トドメに残る1騎の☆1(C)は自爆宝具持ちと、非常に始末が悪かった。現在ではアーチャー全体の数は入手が現実的な☆3を中心に増加し、またストーリーの確定入手もあるので、比較的揃えにくいクラスという位置は変わらないがサービス当初よりは落ち着いている。
- セイバークラスは数こそかなり多いもののそのすべてが☆3以上。その内で一番入手しやすい☆3は4騎(開始時点では2騎)のみ。最優のサーヴァントという設定を反映した結果だと思われるが、おかげで入手に難航するユーザーが続出した。
- 加えてサービス開始当初は、ランサー、ライダー、アサシンクラスは☆5のサーヴァントが実装されておらず、それぞれの☆5が実装された後も、ランサークラスに関しては恒常的に召喚可能なものが5章実装と同時とかなり遅かった。アサシンクラスにおいても恒常召喚☆5サーヴァントは4章実装前に登場したが、それからは期間限定キャラばかりで2体目の登場はそれからおよそ二年近くの間隔を経ているなど、クラス間の純粋な格差は否めないものがある。
- 全部で何人くらいのサーヴァントが登場するのかという質問に対し、武内氏曰く、
「具体的な数はまだ言えませんが、サーヴァントデザインとして参加された作家さんたちをご覧になって、そこからご想像いただければと」との事。
作家一人辺りに何人描くのか(あるいは描いたのか)知る由もないので想像しろという方が無理な話なのだが…。- もっともソシャゲ自体、いつサービスが終わるかなど最初から不明なので、サービス中に本来予定された人数から更に追加するという事もあり得る以上、
全部で何人を予定しているかと言われてもそもそも無茶な点もあるので、ある程度ぼやかした上での発言ではないかと思われる。
- もっともソシャゲ自体、いつサービスが終わるかなど最初から不明なので、サービス中に本来予定された人数から更に追加するという事もあり得る以上、
- 開始当初はサーバー障害や下記のガチャの排出率に関するもの等様々な要因の問題が発生し、炎上騒動が巻き起こってしまった。この事は多くのニュースサイトでも取り上げられたが、改善されたこともあってか現在は落ち着いている。
- 『stay night』等に登場する人間のキャラは、(一部を除き)本編にこそ出演はしないものの、概念礼装(サーヴァントに装備させるアイテム)のイラストという形で登場している。
- そしてこの礼装がプレイヤーたちの悩みのタネとなっている。本作は前述のとおりいわゆるガチャとしてフレンドポイント召喚と聖晶石召喚の二種が用意されているのだが、聖晶石召喚の排出率は概念礼装の方がサーヴァントよりも圧倒的に多く設定されている。具体的に述べるとサービス最初期の段階で数値にして約3:1であり、サービス初期は、所謂十連ガチャをすると十個全部礼装といった現象もよく見られたほどであり、「キャラクターを売りにしているゲームなのにキャラが全く出ないとは何事だ」という批判が殺到した。現在は確定で何かしらのサーヴァント1騎が排出される設定が加えられ、なおかつレア度☆3のみ排出比率が礼装、サーヴァント共に30%へ変更された(あくまで☆3だけの話なので、高レアサーヴァントの入手には一切影響はないのだが)。
- もっとも、攻略的観点に限って言えば概念礼装が一概に「ハズレ」というわけではなく、物によっては高レアサーヴァント1騎よりよっぽど戦力の向上に貢献する場合もある。ただしこれは(レアリティは問わず)サーヴァントの頭数がある程度揃った上での話でもあるので、サービス初期に強く問題視されたのも宜なるかな。
- 一応、確率面での救済措置が全くないわけではなく、一定期間ごとに10連召喚+確定で☆5サーヴァントが入手できる聖晶石召喚が開催されている。ただし有料の聖晶石でなければ使用できない制限があり、かつ開催ごとに一人一度きりである。
- そしてこの礼装がプレイヤーたちの悩みのタネとなっている。本作は前述のとおりいわゆるガチャとしてフレンドポイント召喚と聖晶石召喚の二種が用意されているのだが、聖晶石召喚の排出率は概念礼装の方がサーヴァントよりも圧倒的に多く設定されている。具体的に述べるとサービス最初期の段階で数値にして約3:1であり、サービス初期は、所謂十連ガチャをすると十個全部礼装といった現象もよく見られたほどであり、「キャラクターを売りにしているゲームなのにキャラが全く出ないとは何事だ」という批判が殺到した。現在は確定で何かしらのサーヴァント1騎が排出される設定が加えられ、なおかつレア度☆3のみ排出比率が礼装、サーヴァント共に30%へ変更された(あくまで☆3だけの話なので、高レアサーヴァントの入手には一切影響はないのだが)。
- 2016年7月末に1周年を記念して、聖晶石4個で一回召喚できるところを、3個で一回召喚可能に変更された。従来の価格設定が異常に高かったというわけでもないため、異例の措置として話題になったが、もちろん割引されたくらいでは出ない時は出ないのは言うまでもない。
- 6章実装と同時に☆5の同じサーヴァントを6騎以上召喚した場合に入手でき、10個集めることで特定の(全てではない)☆5サーヴァントと交換できる「無記名霊基」が導入された(実際に実装されたのは10月である)。5騎までならば宝具強化のために無駄にならないが、6騎以上が無駄になるという意見を受けての救済のためのシステムだが、対象が「1騎出すだけでも容易ではない☆5サーヴァント」だけという前提ゆえに並大抵ではない課金があって初めて利用できる代物となっているため、他のゲームで時折見られる「サーヴァントを選んで手に入れられるシステム」ないし、いわゆる「天井」を期待したプレイヤーからは批判が集まった。
- 類似システムとして、☆4以上のサーヴァントを売却することで入手できる「レアプリズム」もその後に実装されている。こちらで交換できるのは入手手段の限られた概念礼装などで、メリット自体がやや控えめ。
- 本作のゲームシステム上では「クラススキル=自動的に効果を発揮するパッシブスキル」「保有スキル=戦闘中に選択して使うアクティブスキル」として扱われているため、ゲーム中では「神性」スキルがクラススキル扱いとされていたり、「単独行動」を持つライダーや「騎乗」を持つランサーなどといった別クラスのクラス別スキルを保有しているサーヴァントについては、それらのスキルがクラススキル枠にまとめられている(どちらもムック本では神性スキル、別クラススキルとしてクラススキル、保有スキルとは別枠で扱われている)。
- 逆にルーラーのクラススキル「真名看破」と「神明裁決」は保有スキル枠に移動している。
- また既存のサーヴァントについては、強化クエストをクリアすることで原作で設定されていなかった保有スキルが追加されるほか、イベント専用の固有スキルや宝具の描写が登場する事がある。
- ちなみにスキルの仕様について、プレイヤー側のサーヴァントはスキルの再使用には一定ターンの経過を待つ必要があるが、敵側は原則的にランダムに使用し、同じスキルを連発する場合もある。一応確率面などでバランスを取っているようだが、回避系、防御系のスキルを持つサーヴァントは運が悪いと対策なしではまるで攻撃を通せなくなることも。
- サービス開始より実装されていたほとんどのサーヴァントの攻撃動作は所謂汎用モーションである。特に顕著なのがキャスター含む武器を持たないサーヴァントで、いずれも(とても魔術の類を扱えるとは思えないサーヴァントであっても)共通の光弾を飛ばして攻撃を行うことが多い。
- 後発のサーヴァントの攻撃動作がそれぞれほぼ固有のものになったことでより目立つ問題点とされた。そのためアルトリアやギルガメッシュ(彼は元から固有ではあったが)を皮切りに、初期のサーヴァントのグラフィック・動作のリニューアルが実施されている。
- 後に2017年度の年末特番において初期実装サーヴァントのモーションを専用のものに作り変えることを発表した。
- なお、サーヴァント一騎のモーション改修には約4ヶ月もかかり、新規サーヴァント作成には一騎で5~6ヶ月程かかる。[2]。
- アニメ版のシナリオ制作を開始したのは四章が配信された頃で、ゲームのシナリオをベースに主人公とマシュの物語を軸に、まだ公開してないゲーム設定も盛り込んでゲームの七章を踏まえた作品になっている。
- アニメ版の「Unlimited Blade Works」と「月姫R」、「Grand Order」それぞれがシンクロするようにシナリオを書いてある。
話題まとめ
- 他作品とのコラボ
- ソーシャルゲームではよく他作品とのコラボ企画を行う事があるのだが、ファンの中には当初「『Fate』シリーズの設定が独特な為、無理ではないだろうか」とコラボを敬遠する意見も多かった。
しかし『TYPE-MOONエースVOL.10』のインタビュー記事によると意外にも今作品もコラボには意慾的な様子で
武内氏曰く「他作品との折り合いさえつけば、いつか必ずやりたいとは思っています。」と発言しており、
また奈須氏も「コラボはスマホゲームの華ですからね。どんな作品との共演が実現するのか、個人的にも楽しみです。」と発言しており、「『Fate』と相性が良さそうな漫画やアニメはたくさんある」と意外にも肯定的な模様。- ただ、現状では平行しているストーリーとの展開がまだ安定していない事やコラボに対して否定的な意見が多い事などを想定すると、あくまでこれらは「やりたい事」の内なのかもしれない。
- 「TYPE-MOON内他作品とのコラボ」などについては通例通り行われ、第一弾として2016年2月下旬に『劇場版 空の境界』。名目上はスペシャルイベントだが、第二弾として同年4月末より『Fate/Zero』。第三弾として同年9月中旬に行われた『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』。第四弾として2017年5月初旬に『Fate/EXTRA CCC』が行われた。『Fate/Zero』とのコラボではイベント本編のシナリオは原作者の虚淵玄氏の書き下ろしとなっており、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』とは同時期に放映されていた『ドライ!!』のアニメと連動する形となっている。
- 流出情報
- 利用規約の禁止事項にも触れられているものの、それでもサービス開始から早くも一部情報が解析されてしまい、今後登場するであろうサーヴァントの情報・画像の流出、一部分ながらも今後のストーリーのネタバレなどが発生している。
- ネタバレが嫌な方はその手のサイトに近づかなければ特に問題こそないのだが、画像検索の場合まだ登場前のサーヴァント画像が見えてしまう事態が高確率で発生するため、ネタバレ拒否勢は使用の際、十分気を付ける様に。
- なお、当時にも無かった情報が現状の場で新しく追加され続けることもままあり、ネタバレであれどあくまでヒントにも近しい為、当然だが流出されている情報がFGOの全てではない点には注意。
スペック・公開情報
- 対応OS・ハード
- iOS 6 以降。iPhone、iPad対応。iPhone 5、iPhone 6 および iPhone 6 Plus に最適化済み
- Android 4.1以降、RAM 2GB以上搭載のスマートフォン及びタブレット端末(Intel CPUは非対応)
※一部機種に関しては推奨バージョン以上でも動作しない可能性あり
- ジャンル:FateRPG(フェイトRPG)
- リリース:Android版:2015年7月30日、iOS版:2015年8月12日
- 開発:DELiGHTWORKS(ディライトワークス)
- 製作:TYPE-MOON / FGO PROJECT
- 権利表記:(C)TYPE-MOON / FGO PROJECT
- 短縮権利表記:(C)TM / FGOP
- 料金:基本無料(アプリ内課金あり)
関連商品
脚注
- ↑ 竹箒日記2014/7/27
- ↑ 冬祭り宮城会場クリエイターズトークイベントより。