ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕
(呪腕のハサンから転送)
真アサシン | |
---|---|
真名 | ハサン・サッバーハ |
外国語表記 | Hassan of the Cursed Arm |
本名 | ハナム |
異名 | 呪腕のハサン |
性別 | 男性 |
身長 | 215cm(身体改造分含む) |
体重 | 62kg |
特技 | 隠密、忍耐、スリ |
好きな物 |
自分用のダーク(投擲剣)、忠義、寝正月(stay night) 整理整頓された部屋(FGO) |
苦手な物 |
自分以外(stay night) 忠義、仁義の伴わない者(FGO) |
天敵 | 十八人のアサシン(ハサン)候補 |
出典 | 中東、山の老翁 |
地域 | 中東 |
属性 | 秩序・悪 |
副属性 | 人 |
一人称 | 私 |
二人称 | 貴方/貴様/○○(呼び捨て) |
三人称 | 貴方がた/貴様ら/○○(呼び捨て) |
声優 | 稲田徹 |
演者 |
BOB(舞台初演) 富沢たかし(舞台再演) |
デザイン |
武内崇 タスクオーナ(FGO) |
設定作成 | 奈須きのこ |
イメージカラー | 白(月光) |
レア度 | ☆2 |
初登場作品 | Fate/stay night |
概要編集
- 略歴
- 『Fate/stay night』HFルートではキャスターにより召喚されたアサシンを核に本来のアサシンとして召喚された。
- 特異な召喚方法であった為に現界直後は「黒虫」と称される見た目に言語能力すらなく、蟲のような産声を発する。臓腑から這い出て直ぐ、苗床であったアサシンの血を啜り、肉と骨を余すことなく補食することで、人の知恵と人の型を獲得する。
- それでも尚、知性に乏しく言語もたどたどしかったが、ランサーの心臓を取り込む事により高い知性と戦闘能力を手に入れた。
- 召喚者である間桐臓硯の目的「不老不死」に応じ、同種の望みを持つ個体として呼び出され、共に永遠を目指す者として聖杯戦争に参加する。
- HFルート終盤、アインツベルンの森で臓硯と共に言峰綺礼を追い込むが、宝具を無効化されて生まれた一瞬の隙をつかれ、マスターである臓硯を洗礼詠唱で消滅させられる。臓硯本体の元に消滅間近の状態で帰還するが、黒化した桜に飲み込まれてしまった。
- 『Fate/Grand Order』の特異点F『炎上汚染都市 冬木』では西暦2004年の冬木で行われた聖杯戦争でセイバーオルタに敗北。泥に汚染されたシャドウサーヴァントと化し、ランサーと共に主人公たちに襲いかかる。
- 第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』では、はぐれサーヴァントとして生前生きていた時代である西暦1273年のエルサレムに召喚され、主人公達と協力を結ぶ。
- 最終盤では百貌のハサン、静謐のハサンと共に自身の村の民たちを虐殺したトリスタンに雪辱戦を挑む。毒と人海戦術を利用した3人の連携作戦でトリスタン打倒を目指すが、トリスタンのギフトによる毒耐性能力によって作戦は失敗し、百貌と静謐が返り討ちに遭って力尽き、自身も腹を割かれて内臓が飛び出る程の致命傷を負って完全に追い込まれる。だが決死の覚悟でトリスタンに掴み掛ってシャイタンの右腕の制御を解き「自身諸共トリスタンの霊基を右腕に喰らい尽くさせる」という捨て身の作戦で逆襲を仕掛ける。
- ハサン自身はトリスタンの最後のあがきで右腕と体を切り離されるも、これによってシャイタンに食われずに済み、反対にトリスタンは右腕から逃れられずにそのまま霊基を喰い尽されてシャイタンへと零落し、最終的に初代ハサンによって葬られた。
- 人理修復後も消滅はせず、荒廃した世界を当代の人間として立て直すという初代ハサンより賜った使命を果たすべく残った。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅥの座を統括する覗覚星アモンと交戦する。
- 亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では西暦1999年の新宿に召喚され、悪性の存在が跋扈する新宿で戦い続けていたが、燕青に襲われ敗北、消滅した。このため新宿の物語においては直接登場していない。
- 人物
- 白い髑髏の仮面に黒いマント、黒い布で覆われた棒のような右手と不気味な外見をしている。髑髏の仮面の下の顔は削ぎ落とされており仮面をとっても顔は無い。
- 人間的・道徳的には善人であるとは言い難いが、主の命令には忠実で、主と認めた人物はどれほど劣勢に陥っても裏切らず、多少無理な命令でも黙って従う。また殺しはあくまで仕事としており、そこに哀楽を感じることは無く、外道の人物ではない。戦闘能力はともかく仕える者としては間違いなく一流。
- 『Fate/stay night』の世界において、”ハサン・サッバーハ”という名は、己の鼻と皮とを削ぎ落とし無貌となった者に受け継がれてゆく、ニザール派内部での一種の”称号”であった[出 1]。生前では名前と顔を捨て去ったことを悔いており、聖杯にかける望みは自らの顔を取り戻し、一人の人間として己が名前を残す事。
- また、宝具の影響で酒も食べ物も口にすることができない体質となっている。
- 能力
- クラススキルである気配遮断の恩恵もあって諜報・隠密行動に優れる。衛宮家程度の結界ならば誰にも気付かれずに出入りすることも可能。気配遮断中の彼は衛宮士郎程度では近距離で会話していてもどこにいるのか位置が全く掴めず、聴覚・嗅覚・触覚・魔力探査で視覚以上に正確に外界を捉えているライダーにすら短時間なら全く気付かせなかった。
- 近接戦闘は殆ど行わず、専ら「ダーク」と呼ばれる黒塗りの短刀を投擲するアウトレンジ戦法が基本。投げる動作だけでなく短刀を取り出す動作までもノーモーション、さらにスキル「投擲(短刀)」によりエミヤの矢と同じ威力の弾丸として放たれる。寸分の狂いもなく急所を狙う精度はランサーにも「良い腕」と言わせた。ダークは黒塗りのため夜間ならばセイバーやランサーでさえ投擲されたダークを視ることは出来ない(二人とも視覚以外の感覚であっさり防いでしまったが)。なお、ダークは有限であり愛着があるため投げたものは戦闘後に拾って帰っている。
- 暗殺者のスタンスからか、敵サーヴァントと対峙しても正面戦闘することはあまり無く、専ら罠への誘導や陽動役を努める。「蜘蛛か蛇、それとも蠍」と称される奇妙な歩法の使い手で、逃げ足ならばあのランサーと互角とされる。
- 心臓を取り込んでいない状態の戦闘力は、令呪の縛りがあるランサー相手でも絶望的な差があり、カウンターであっさり一撃を貰うレベル、令呪の関係でわざと急所を外しているが、本来ならこの一撃で仕留めれている。
- ライダーとの戦いでは室内を四方八方に飛び回りながらダークを乱射するという士郎の見立てでは「セイバーでさえ防ぎきれるか」という猛攻の戦いを見せるも、マスターが桜に移り本気を出せるようになったライダーには通じず全て躱された上に釘と鎖で逆にボロボロにされてしまう。ただし、慎二がマスターのライダーや人間よりは強く、作中でもとあるバッドエンドで士郎の暗殺に成功し、令呪数画を持つ言峰相手にも一方的な戦いを展開し追い詰めている(壁に張り付けにされる印象があまりにも強いことから言峰より弱いという印象があるが、あの戦いの言峰は終始防戦一方であり、仮に攻撃を全て直撃させたとしても倒しきれてないという状況である)。
- 自己改造スキルを有しており、他のサーヴァントの心臓(霊核)を取りこむことによって知性と能力を増強してゆくことが可能で、ランサーを葬りその心臓を取り込んだ。なおこれは良くも悪くも人格にも取り込んだ者の影響を受ける。
- これは彼らが“アサシン”という名で群をなしているだけの亡霊(英霊候補)であり正純な英霊と比較して能力は低く、これを秘儀によって肉体改造を施しサーヴァントに対抗している為である。
- 魔術にはあまり通じていないが暴風の悪霊に対するため台風避けの呪いによるスキル「風除けの加護」を持ち、セイバーの「風王鉄槌」すら無効化し掻い潜ることが出来る。なお、この加護であるが意外に適用範囲が広く、風系の攻撃どころか爆発物の爆風にも効果があるようで、最低でも大型の建物を丸ごと吹き飛ばす威力の謎のヒロインXXの自爆攻撃に対しても無傷であった。
- また、再生能力はないがハシシ(麻薬)を使用しているため、痛みを無視して行動できる[注 1]。アサシン(Assassin)という単語は、ハサン/Hassan"という名、または彼が使用した大麻ハシシュ/Hashishに由来するとされる。ランサーはハサンを激痛で戦闘不能にしたつもりだったが、痛覚がなかったことから逃亡を許し、池まで誘導されることになる。
ステータス編集
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アサシン | 間桐臓硯 | B | C | A | C | E | C | 気配遮断:A+ | 投擲(短刀):B 風除けの加護:A 自己改造:C |
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主人公 (Grand Order) | B | C | A | C | E | C | 投擲(短刀):B 風除けの加護:A 自己改造:C 投擲/回収:A |
強化クエストクリアで「投擲(短刀)」→「投擲/回収」に変化。 |
宝具編集
- 妄想心音(ザバーニーヤ)
- ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:3~9
最大捕捉:1人 - 普段は長い布に包まれているが、その実態は悪性精霊である魔神シャイタンの右腕を繋げ呪術によって制御しているもの。使用時には折りたたんでいた腕を伸ばし、その赤い異形の腕を開放する。
- 対象に触れることで、エーテル塊による心臓の二重存在(コピー)を作り出す。この鏡面存在を握りつぶすことによって対象本人の心臓を破壊し、呪殺を成立させる(いわゆる類感呪術)。要は即席の呪いの藁人形。如何に硬い鎧で身を護ろうとも心臓を掴み上げることができると暗殺には最適であるが、幸運や魔力で対抗可能。
- 作中の描写から接触していないと鏡面存在を作れないようだが腕の長さがその弱点を補っている。
- 強力な物理防御を無効にし、心臓を潰す暗殺術であることから、対処にはCON(耐久)の高さではなく、二重存在を作成させない能力・MGI(魔力)の高さが重要になる。
- 呪術で制御しているらしく、制御を解いた場合はシャイタンが受肉し、腕を盗んだ呪腕のハサンやその腕に掴まれた者の霊基を食らおうとする。『Grand Order』第六章では意図的に制御を解き、それによって霊基の半分を食われたトリスタンが呪腕を持つシャイタンの出来損ないの異形へと変化した。
- 人を罰するモノ故、言峰綺礼のようにアンリマユの泥に汚染され既に人のモノではない心臓は呪えず、多少の加減で異形の命も断罪できるが、高い神性を有する英霊や幻想種には、霊格の高さによる抵抗力故かそのまま使用しても通用しない。また心臓限定であるがゆえに既に心臓がないものや心臓を潰されても活動可能な相手には効果や必殺性や即死性が薄い。
- 原作者である奈須きのこ氏曰く、この宝具は即死ではない。人間であれば即死となる心臓破壊であるが、相手はサーヴァント、心臓を破壊しても耐えられる場合がある。即死とするにはゲイボルクのような内部破壊効果が必要[注 2]。小次郎と戦った場合、上述の理由に加え、霊としての属性が強いことから、心臓を破壊されたとしても戦闘能力が残っており相討ちに持ち込まれる。HFルートのランサーは原作では心臓を抉られてそのまま水の中に落ち、間髪入れずに影の餌となっている為か。
- 『Fake』では女アサシンの宝具『幻想血統』で再現される能力の一つとして登場している。『幻想血統』の仕様上全く同じ性能かは不明だが、幾重にも魔術防護が施された概念核の心臓を破壊する、背中から触れても鏡像の心臓を形成可能、宝具の日本刀が食い込んだくらいでは迎撃できず止まらないなど、御業に恥じない性能を見せている。
- 『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃[Lv]&高確率で即死効果<オーバーチャージで確率アップ>」という効果のQuick宝具。
- 強化クエスト2クリアでC+ランクに上昇し、宝具威力倍率が上昇する他「即死成功時、自身の攻撃力をアップ(3ターン)&NPをリチャージ」という効果が追加される。
真名:ハサン・サッバーハ編集
- ハサン・サッバーハ。イスラム教の伝承に残る暗殺教団の教主「山の翁」の一人、1273年頃に在位していた「呪腕のハサン」の異名をとる暗殺者。
- 山の翁はその代の暗殺者達の頂点がなるもの。彼は万事をそれなりにこなせるものの、誰にも真似できない「特筆すべきもの」がない平凡な暗殺者だった。
- だが生あるが故の焦りか、何としても山の翁の名を求めた。己を偉大なる者、優れた者として名を残したかった。
- その手段として己の体を犠牲にし、魔神の右腕を己に写した。
- 自分に才能がなければ、特別な力を持つモノを自分の体にすればよい、と。
- 彼は人としての名である「ハナム」や村を、恋しい女を、自らの顔を捨てて山の翁への道に歩み、更には片腕を贄とすことで魔人の右腕を手に入れ、ついに「ハサン・サッバーハ」を襲名した。
- その結果が、それまで持っていたもの全てを失い、顔すらも無くなった「誰でもない何者か」に成り果てるなど思いもしないまま…。
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/stay night
- HFルートのみ登場。マスターである臓硯の方針に従い行動する。戦闘能力は低いが、「影」を利用し複数のサーヴァントを仕留める。
- Fate/hollow ataraxia
- 出るには出るが、「空想電脳」を使うこのハサンは別人に当たる。
- 「hollow出番の少ない人」大会をぶっちぎりで優勝。花札では追加パッチで出演しボケ老人状態の臓硯を世話する家政婦状態。
- Fate/Labyrinth
- 四人のサーヴァントのうちの一人。
- Fate/Grand Order
- 初期実装サーヴァントの一人。「呪腕のハサン」の名称で登場。
- 『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」公開記念キャンペーン』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
- メインシナリオでは特異点Fで敵として、その後第六特異点で味方として登場。
Fate関連作品編集
- フェイト/タイガーころしあむ/フェイト/タイガーころしあむ アッパー
- 「世話をしている臓硯の具合が悪い。何か精の付く物でも」と町に出ると、謎の占い師が治療のために聖杯を手に入れることを勧めてきて……。
- アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。
- Fate/Ace Royal
- 英霊カードの一枚として登場。原作の不遇振りを払拭するかのように、一撃必殺の「妄想心音」が強力。万能型の能力で、能力的にはどんなクラスでも活躍できるが悲しい事に「アサシン」以外の適性を持っていないため、その有用性を生かせない。
- ギルガメッシュや小次郎よりは強いのだが、やはり不遇。
人間関係編集
Fate/stay night編集
- 間桐臓硯
- 召喚者にしてマスター。基本的に「魔術師殿」と呼んでいる。契約とは別に共闘者として認めている。
- 間桐慎二
- 本編では接点はないが派生作品では「ぼっちゃん」と呼んで仕える家の子どもとして扱っている。
- セイバー
- 元敵対者であったが、彼女が黒化した後は間桐勢力の仲間として互いに認識しているらしくセイバーからは「私の役目は済んだ。後は貴公に任せる」と語りかけられて「有り難い。容易い仕事だ、狂人(マジュヌーン)に敗れた失点を取り返せる」と返すなど同僚意識があるような会話をしている。
- アサシン
- 間桐臓硯に変則召喚された際、彼の肉体を生贄兼依代にし、その腹を突き破って登場した。
- ランサー
- 召喚された直後、不完全な状態の時に遭遇。戦闘から離脱しようした隙をつき、矢避けの加護が発動しないザバーニーヤで殺害した。彼の心臓を捕食したことにより、記憶と意識を取り戻す。原作では人格や声音にも影響している。
- キャスター、葛木宗一郎
- 劇場版『Heaven`s Feel』では単独で彼女らを仕留めている。
- 言峰綺礼
- 『Heaven`s Feel』において戦い、通常戦闘においては終始圧倒していた。
Fate/Labyrinth編集
- 沙条愛歌
- キャスター相手に全く恐れを抱かず、それどころか魔力の不足を突いて自分の傘下に加わるように言ってのける彼女の器に強い興味を持ち、同盟の締結に貢献する。
- ノーマ・グッドフェロー
- 愛歌とは対照的に睨みあいをするサーヴァント達に怯えていたので、絶妙のタイミングで同盟の話を持ち掛けてくれた彼に感謝している。その後の宝具の情報を自分から明かすという英断を下した事もあり、「英雄」「高潔なひと」「天使」と彼女から絶賛されている。
- しかし悲しい事に愛歌の内にいるため彼女は感謝の気持ちを伝えられず、アサシンも今までにないほどに自分を認めてくれた人がいる事に気づいていない。
- ロビンフッド
- 愛歌の元に手を組んだ同盟相手。隠密行動をする者同士なせいか短い期間で簡単に打ち解け、「アサシンの旦那」と呼ばれている。
- 彼の方もアーチャーの軽口を無視する事なく応じ、お互いに敬意をもって接している。
Fate/Grand Order編集
- サリア
- 彼が名を捨てる以前、「ハナム」だった頃暮らしていた村で恋人一歩手前の幼なじみだった女性[出 2]。
- ハサンになる為に彼女と別れ、彼女は父親に反対されながら聖地の家に嫁いだ[出 2]。
- 第六特異点では彼女がルシュドをかばって死んだ事を知った際は悲愴な姿を見せた。
- ルシュド
- サリアの子供。
- アーラシュ
- 獅子王と円卓の騎士率いる聖都に対抗する同志。
- 異教徒とはいえ西アジアにおいて弓兵の代名詞たる彼には並々ならぬ敬意を抱いており、「この地で出会った、我が最大の盟友」と呼んでいた。
- ベディヴィエール
- 獅子王と円卓の騎士率いる聖都に対抗する同志。
- 初めこそ村を任された長としての責任から主人公一行共々拒絶していたが、既に山の民を救っていてくれた恩もあり仲間としてすんなり受け入れる。
- 彼の姿に「かつて我らの英雄を騎士と呼び、敵でありながら讃えた王」の話を思い出している。
- トリスタン
- 獅子王率いる円卓の騎士の一人にして最大の仇敵。
- 第六章序盤で煙酔のハサンと難民を惨殺し、更に村に奇襲攻撃を仕掛け、戦う術の無い村人を片っ端から手にかけた彼に強い怒りを抱き、何が何でも自分達が仕留めて村人達の仇を取ろうと心に決めた。
- 百貌のハサン、静謐のハサン
- 自身と同様に第六特異点に召喚された歴代『山の翁』達。二人とも実力は確かだが、いつまでも主人公一行に意地を張っていたり精神的に不安定だったりで話が中々進まないため、実質的に二人のまとめ役になっている。
- 百貌の事は「もっとも器用かつ不遇なハサン」と評しており、同時期に存在していたとてつもない天才の存在についても触れている。また、秀でた才は無いもののあらゆる局面に対応できる事に感心しており、特にあまり強くないところがいいとか。
- 静謐の事は「もっとも無垢かつ物騒なハサン」と評していて、誰にも触れられず無垢であったものの同時に他人のぬくもりを知らない事に、残酷だと零している。また彼女の存在を通して、ハサンの掟の厳しさを改めて認識してもいる。
- 煙酔のハサン
- 呪腕、百貌、静謐同様第六特異点に召喚された歴代『山の翁』の一人。ハサンの中でも秀でた暗殺術の使い手らしい。
- 獅子王への抵抗を唱える呪腕のハサンに対し、戦いは消耗戦になるという考えから呪腕のハサンとは道を違えることになった。
- が、命を懸けて難民達を逃がそうとする際には彼の治める村へと向かわせようとする等、最後の最後まで彼の人柄を信頼していた。
- なお、グラフィックは百貌のハサンの使い回しだが、性別は呪腕のハサン曰く「男性である」とのこと。
- 震管のハサン、影剥のハサン
- 呪腕、百貌、静謐、煙酔と同じく第六特異点に召喚された歴代『山の翁』。
- 呪腕は彼らにも招集をかけていたが、震管はランスロットに、影剥はガウェインにやられてしまった。
- “山の翁”
- 初代ハサン・サッバーハ。「山の翁」の創設者にして途轍もない実力と権威を誇る畏敬の対象。
- 獅子王に対抗するために己の命を賭してこの偉大なる先代に助力を求めるが、仲間に事情を黙っていた事と物事の順序が違う事を指摘されて逆に叱責される。それでも何とか助力を取り付ける事に成功し「この特異点が修正されるまでは首を取らないでおく」と言われるが…。
- 『Grand Order material Ⅱ』においては、自分がコメントすることなど畏れ多いとして言及を控えている。
- ギルガメッシュ
- 『stay night』では顔を合わせる事すら無かったのだが、彼がいる事を知るや否や「すぐに裏切る不埒者」として契約を切るべきだと進言してくる。
- また彼を主と見た場合でも、「こういう人間に仕えてはいけない」と非常に辛辣なコメントをしている。
- マタ・ハリ
- 『Fate/Grand Order Arcade』の第六特異点ではコンビを組んで村を守っていた。
- 耀星のハサン
- 同じ「山の翁」の一人。第六特異点での去就は不明。
- あちらからは忘却補正スキルのためか「いずこかの亜種聖杯戦争で顔を合わせた」と認識しているが、当然ながらこちらの記憶にはない。
名台詞編集
Fate/stay night編集
- 「この/とこ、なんだ? まず。くびをきった。ウデ、アシ、きった。はらも…サイタ。でも、これウゴイタ。」
「ワタシを………トキハナテ、まじょ。」 - 劇場版『Heaven`s Feel』で追加されたシーン。侵入に気付いた葛木の常人離れした動きに困惑しながらも制圧し、まだ息のある葛木を人質にキャスターに契約解除を要求した。
- 要求を呑まざるを得なかったキャスターはすぐにマスター共々殺された。
- 「ギ――――ワタシのメンを、ミた、な、ラン、さー。」
- ランサーと戦い、髑髏面を剥ぎ取られた際に。それまで奇声ばかりだった真アサシンの最初のセリフ。
- この後ランサーの心臓を取り込むことで確固たる人格を形成するのだが、最初のうちはこんな感じである。
- 「■■■■■■■■■■■■!」
- セイバー戦で「風王結界」に飛び込んだ際に。
- 彼らの神を讃える台詞が入る予定であったが、大人の事情で黒塗りに。PS2版では音声のみ追加されている。
- 「数百年の妄念か。私には理解できぬが――――」
「理解できぬが―――魔術師殿は、この私のマスターに相応しい。
よかろう。人として扱われなかったモノ同士、共に永遠を目指すとしよう――――」 - ランサーの心臓を食らい望みを思い出した仮面の暗殺者は、「死にたくない」と願う召喚者の在り方を見極め忠誠を誓う。
- 「一人で乗り込んでくるとはな。見下げ果てた馬鹿者だ」
「私は魔術師殿とは違う。速やかに、その苦悶から解放してやる」
「眠れ。その身に救いは与えられぬであろうが、あのような怪物に食われるよりは上等だろうよ」 - HFルートDEAD ENDにて一人でアインツベルン城に乗り込んだ士郎を逃さず殺害する。
- 士郎を瞬殺し、また殺しを愉しむこともないなど、いぶし銀な仕事人気質が伺える。惜しむらくはこれが彼の唯一の単独暗殺成功シーンなところか。
フェイト/タイガーころしあむ編集
- 「なんと悪辣な……。人を騙してはいけないと教わらなかったか!」
- 真アサシンルートで大河から騙されていたことを知らされて。…えーと、あなたの職業はなんでしたっけ?
- 「まあ、感心はしませんが、一応これも『聖杯戦争』ですから、卑怯、とは言いませんよね?」
「おお怖い。では策士策に溺れることなく頑張りましょう。心苦しいですがこれもまた定め。すみやかにその首差し出していただきます。」 - 無印の葛木先生ルートで、連戦で疲弊したところを慎二と共に襲撃して。
- 葛木先生ルートは登場人物ほぼ全員が徹頭徹尾シリアスだが、真アサシンも例に漏れず本編の仕事人のイメージとホロウ以降の剽軽なイメージがうまく和合している。
- 「あ! ぼっちゃんがやられている!?
……うむ! 命を懸けてもいいほどにぼっちゃんが悪いんでしょうが、ここは加勢いたしますぞ!」 - 『アッパー』で凛にボコられる慎二を見つけて。しかし揃って叩きのめされてしまい、2人並んで己の立ち位置をグチることに。
Fate/Labyrinth編集
- 「そこまでだ。幼くも無垢なる命へと魔手を伸ばさんとする悪鬼よ」
- ノーマに危害を加えようとするファウストゥスに対して。
- 絶望的な状況であった彼女にとっては、まさに天使の助けが来たように感じられたことであろう。
- なお、このシーンでは同行する他のサーヴァントも同じように颯爽と登場するのだが、その中でこの台詞と共に一番最初に登場したのが彼である。
Fate/Grand Order編集
戦闘編集
- 「苦悶を溢せ――『
妄想心音 』!」 - 宝具開放。「妄想心音」。「山の翁」の御業が一つ――異形の右腕を以て標的の擬似心臓を潰して呪殺する。
- 宝具演出変更後には「魂など飴細工」という台詞が追加されている。
マイルーム編集
- 「憎悪するもの? 忠義、仁義の伴わぬ者には義憤に駆られる事もありますな。」
- マイルーム会話「嫌いなこと」。この発言を初めとして、本作では屈指の忠義の士としてキャラクタライズされている。
- 「ふははは。工房の掃除であればちょちょいと隙を見てやっておきましたぞ、魔術師殿。」
- マイルーム会話「絆Lv3」。『タイころ』で見られた主夫属性を発揮。仁義を重んじながらも飄々としており、暗殺者ながら親しみやすさを覚える。
- 「名前を残すのは確かに宿願、されど今優先すべきはこの戦いと悟りました。
――マスター。貴方を守り切る事こそ、私の生まれた意味かもしれません。」 - マイルーム会話「絆Lv5」での発言。自身の願いよりも仕えるマスターを重んじる姿を見せる。
- 「黄金のサーヴァント……!? 魔術師殿、あやつは良くない。
すぐに裏切る不埒者故、すぐに契約を切るべきですぞ!」 - マイルーム会話「ギルガメッシュ」。一度主と見定めたのなら絶対に裏切らないという彼の信条が垣間見える台詞。
- 確かにギルガメッシュは気に入らないマスターを躊躇なく裏切ったことはあるが、その聖杯戦争にこのハサンは参戦していない。そもそもギャグ作品を除けば共演自体殆どしていないので、我々の知らないどこかでギルガメッシュの性格を知ったのかもしれない。
- あるいは自分を含めた「山の翁」への侮辱に対する意趣返しなのだろうか……。
本編編集
- 「そうなのか? ……それはそれで悲しいな。強く生きられよ、そこな騎士よ。」
(……私が指摘したのは彼一人だけではないのだが……まあ、そこはよいか) - 主人公から事態を悪化させないためとはいえ「円卓の騎士じゃない」と言われてションボリしてしまったベディヴィエールへのフォロー。やはり何だかんだで人が良い。
- そして何だかんだでマシュに宿った英霊の正体もある程度は見抜いている。
- 「うむ、それは困った。実に困った。
どこかに我々以上に強く、単独行動に向いており、しかもサーヴァントを使役できて、力になってくれる、そんな御仁がいればいいのだが……」 - 連携を渋る百貌と別件の対策に手をこまねくようにしながらもその実、ある人物に目を向けながら。口車に乗ってしまった百貌はもうぐうの音も出ない。
- 「……それもこちらの台詞ですなあ。
我らなぞより、貴方が背負った責務の方がよほど大事だ。
ご武運を、ベディヴィエール卿。
かつて我らの英雄を騎士と呼び、敵でありながら讃えた王がいましたが……
貴方はその人物によく似ている。
騎士道というのも捨てたものではないようだ。」 - トリスタンの相手を自分達に任せ、今までの感謝の言葉と共に先へと進んだベディヴィエールへと向けた台詞。
- 薄々とベディヴィエールの事情を察していたらしく、彼の旅の結末を案じるとともに、話に聞いたとある王の姿を彼に重ねた。
- 「ギフトなぞ我々には必要なし。
痩せた土地と共存し、この地に生きる同胞を護り、この地に起きた教えを全てとした!
他の国なぞ知らぬ! 理想の国なぞ知らぬ! 我らは、この土地に住む人々を愛した!
我らはその為に生き、その為に死んだのだ! それが我ら山の翁の、原初の掟である……!」 - ギフトに縛られてもいないのに何故己諸共魔神の腕に喰わせることができるのか、と問いただすトリスタンに対する呪腕のハサンの返答。
- ただ己の生まれ育った大地と、そこに生きる人々、その地で生まれた神の教えを護るために生きるという山の翁の掟、そして何より呪腕のハサンが最も大切に思ってきた最愛の人とその子を護り抜こうとする信念。それこそが呪腕のハサンの誇りであり、己の名を捨て、素顔を捨ててまで山の翁を目指した理由であった。
- 「なんと……なんと、いう事だ―――
貴方はこう言われるのか。この時代に留まり、山の民の復興に尽くせ、と。
はは……ははは。私も、多くの仕事をこなしてきましたが――
これ以上やりがいのある仕事を、他に知りませぬ。このハナム、一命に換えてもやり遂げましょう……。
そして……それが成った暁には……改めて、恩を返さねばなりますまい。
カルデアの○○―――さて、うまく縁が結ばれればいいのですが……
私、この通り未熟者ですからなぁ。うまくお役に立てるか、今から心配ですぞ?」 - 『山の翁』に首を刎ねられることなく『ハサン・サッバーハ』の任を解かれ、かつての名前であるハナムを取り戻した彼は名乗りながら誓う。
- かつて名を捨て、顔を捨て、結果として19名の山の翁の中に埋もれるという結末を迎えた彼は、呪腕を代償に一矢報いた戦いの果てに『生きたまま山の翁の任を遂げた唯一の翁』という文字通り唯一の誉を得たのだ。
- その事を噛みしめながらハナムは、山の民の復興に尽くすこと、そしてその後、恩を返すためにカルデアへと赴くことを心から誓うのだった。
幕間の物語編集
- 「愚か。あまりにも愚か。子供を盾にした事ではない。子供をさらった事でもない。
才能の在り無しさえ計れぬ者が暗殺者を育てようとは、これほど愚かな事はない。
その子供に殺し屋は務まらぬ。酬われぬ場に幼子を置かんとするその能無しぶり。
もはや生きるに能わず。永劫の闇の中に消え去るが良し。」 - 幕間の物語『山の翁』にて、誘拐した子供を使い捨ての暗殺者に育てようとする悪人に対して。彼の仕事人としての哲学が見える一幕である。
- その後、悪人は「妄想心音」で心臓を握り潰され絶命。そして助けた子供にお礼を言われたハサンは……。
その他編集
- "なんとしても、今代の翁に俺はなる。その為であれば肉体などいくらでも犠牲にする。
所詮、わが身が凡才なれば。つまらぬ片腕一本など、喜んで魔人に食わせよう” - 絆礼装「シャイタンの腕」のフレーバーテキストに記載された台詞。
- 彼は山の翁を襲名するための特筆すべきものがなかった。だが、彼は諦めなかった。己が望みの為ならば「人としての全て」を犠牲にすることに迷いはなかった。
- なお、この礼装では呪腕のハサンの一人称が「私」ではなく「俺」になっている。
- 「何やら騒がしいと思って様子を見に来たのですが、いかがなされた?」
「自爆?
……。……ふむ。
では、某が運びましょう。よいしょっと。」
「お気になさらず。皆様はサバフェスをお楽しみあれ。
さらば!」 - 期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にて。サバフェス襲撃に失敗し、自爆しようとした謎のヒロインXXを抱え上げて上空に飛び上がり、彼女もろともルルハワの空に散った……かと思いきや速攻で戻ってきた。
- 曰くスキル『風除けの加護』で爆風を無効化したとのことで、最初から全て想定内だったらしく終始いつも通り飄々とした態度であった。
メモ編集
- ダークの所持数は40~50本程。劇場版『Heaven's Feel』の一問一答の「対ランサー後、心臓を食らったアサシンが空を見上げていましたが、その後はどうなったのですか。設定にあるように戦闘後ダークを拾いに行ったのでしょうな?」という質問に、真アサシン「くくく……近頃は便利なもの、ダークなど百均でいくらでも手に入る……。」と奈須きのこ氏はジョークで応えている。
- 因みに、真アサシン「くくく……というか水底から出てきたあのウネウネ、マジ怖い……近づきたくないでござる……」とも応えている。奈須氏の冗談ではあるが、真アサシンもあの触手にはかなりびびっていた模様。
- なお、ダークは15世紀にスコットランドで生まれた武器である。そして当項目のアサシンの生前の活動年代は13世紀である。……まあ、うん。臓硯とかに手配してもらったとかで。
- 小次郎と戦った場合『鯖単体の対決なら、文句なく真アサシンに軍配が上がります。判定の通り、小次郎に妄想心音を破る手段は無いのですから。ですが、その先があります。妄想心音の泣き所は「即死」ではないこと。通常心臓を破壊されれば即死ですが、相手は鯖。特に霊としての属性が強い小次郎は、心臓が破壊されたとしても戦闘能力は残っています。宝具使用後の隙を突いて間合いを詰め、燕返しを放つ事も可能なのです。となると……結果は相討ち…?』
- 劇場版『Heaven's Feel』でハサンが葛木に勝ったのは、暗殺者vs暗殺者は先に仕掛けたヤツが完勝する理論からくる勝利であり、葛木の拳にキャスターの魔術が付与されていなかったからという理由ではない模様。
- 原作の描写に「アサシンの声は外見と裏腹に透き通っていた。それが誰かの声音……以前戦った槍兵に似ていると、セイバーは瞳を細める。」とあることから、もともとあのイケメンボイスはランサーの影響という設定。
- 既に召喚されていたアサシンである佐々木小次郎の肉体を利用して召喚されるが、「小次郎の腹ワタから肉を捌いて出てくる」というどこぞの映画のエイリアンのような召喚となっている。その上召喚直後は「黒虫」と称されている異形であり、「苗床である小次郎の血肉や骨を食らうことで人の形を成し、空白の脳漿に人の知恵が与えられていく」という非常にグロテスクな事になっている。
この召喚について『Fate/complete material Ⅲ』のQ&Aでは「まぎれもなく外法」とされているが、具体的な方法やデメリットなどの詳細は不明。臓硯が召喚から三日後にランサーを食らった後の真アサシンに「ほほう。わずか一日で饒舌になったではないかアサシン。その様では、己が望みを思い出したか?」と語りかけているため、小次郎を食らった段階では己の望みすら忘れていたと思われる。 - マスターに対して忠実な一方で、臟硯が油断して言峰にやられた際は自身の不手際ならともかく自らに落ち度はないので敵討ちなどそんな酔狂な事をする気など毛頭ないと語っている。良くも悪くも仕事人気質と言える。
- 前述の通り戦闘力はサーヴァントの中では低く、単独での闘いは常に苦戦している。しかし、臟硯によると慎二がマスター時のライダーなら直接戦闘でも勝てるらしい。……が、実際に闘った際のライダーは桜がマスターだったので逆に捻られてしまった。
- かつては出番にも活躍にも恵まれないサーヴァントであり、型月界隈の一部では影が薄くて不憫なことへの代名詞となっていた。そもそも「HFルート以外では影も形もなく、かと言ってHFでも特別待遇が良いというわけでもない」いう境遇であることに始まり、PC版『Fate/hollow ataraxia』ではおまけゲームの『トラぶる花札道中記』のみ、更にパッチを当てて初めて登場する扱いだったのを皮切りに、格闘ゲーム『Fate/unlimited codes』では五次サーヴァントで唯一出演できず、Vita版『Fate/hollow ataraxia』のおまけゲーム『カプセルさーばんと』でも出演を逃していた。その上第四次聖杯戦争でもハサンが悲惨な目に遭っており、『Fate/EXTRA CCC』ではギルガメッシュから「サーヴァント界でもっとも不遇なもの。その名をハサンというのだ」と他のハサン共々馬鹿にされる有様であった。
- しかし『Grand Order』では打って変わっての大躍進を見せ、当初から引きずって来た「不憫の代名詞」の称号は瞬く間に過去のものとなった。特に彼の忠誠心や義理堅さ、為人などは「英霊としての能力はともかく、仕える者としては間違いなく一流」と高く評価されており、言動の所々から伺える暗殺者らしからぬ誇り高さや矜持、正義感などに心を奪われたプレイヤーも多い。お陰で「ジャスティスハサン先生」などというあだ名を奉られることに。
- 一方のキャラ性能だが、レアリティこそ☆2と(無償で行えるフレポ召喚でしか排出されない)紛うことなき低レアだが、「妄想心音」は即死が有効な敵ならば高確率で即死させるという効果を持つこと(有効でない敵は主にサーヴァントとゲーム後半の中ボスだが、本作にはサーヴァント以外の強敵もごまんといる。もちろん、即死なしでも相性有利のライダー・バーサーカー相手には高い火力を発揮する)、主軸となるQuick攻撃のヒット数の多さなどからクリティカルスターやNPの回収率が見た目以上に高いこと、スキル面でも無難なクリティカル補助に加えて最終的には強スキルと名高い矢避けの加護と同系統の効果を持つ「風避けの加護」が手に入るといったことから、第一章攻略で武名を上げた佐々木小次郎共々評価が高い。特に最近のイベントでは敵に一切ダメージが通らず、一定ターンを耐えることでクリアというシステムのステージが少なくなく、低レア勢でも前衛後衛にそれぞれハサンとクー・フーリンを据えておくだけで大分安定する。クー・フーリン〔オルタ〕と同様、生残能力で考えればスキル効果と潰し合わない概念礼装「月霊髄液」と抜群の相性を誇る。レアリティゆえの基礎性能の低さが唯一の欠点だが、長所がそれをある程度補ってくれている。また、アップデートにより追加された聖杯転輪により、欠点であった基礎ステータス値を更なるレベルアップによってある程度克服できるようになり、下手な高レアアサシンのサーヴァントよりも使いやすいというハサンファンには嬉しいこととなっている。
- 近年実装された小規模イベントである「聖杯戦線」においても非常に優秀なサーヴァントの1人となっており、単純な戦闘能力以上に生残能力とレア度によるコストパフォーマンスが重要になる本コンテンツにおいては、呪腕のハサンの性能はまさに鬼に金棒といえる。流石に生残能力と圧倒的火力を両立した絆礼装持ちのヘラクレスやクー・フーリン〔オルタ〕には見劣りするが、バーサーカーが出撃不可でアサシンは選出可能なマップも少なからずあったり、高コストである彼らを十全に活用する上で、低コストに抑えつつも十分な仕事をしてくれるのはやはり非常にありがたい。敵サーヴァントの相手は主力である彼らに任せつつ、自身は持ち前の生残能力で敵陣をかいくぐりつつ、敵のマスターをピンポイントで狙い討ったり、敵の配置を乱して本命の進軍路を開けさせるという、まさにアサシンクラスにふさわしい活躍をさせることも可能。勿論単体宝具であることやクリティカル威力が比較的良好なこともあり、しっかりと育てた上でライダークラスなど相手をちゃんと選べば純粋な戦力としても十分活躍してくれる。本コンテンツでは尚更相性が良い概念礼装「月霊髄液」自体も高コストであることから、ハサン自身の低コストさが本当に輝いている。
- 歴代ハサンの中でも稀有な、「生前の本名」が公となった存在。第六特異点にて思いもよらぬ過去が語られ、悲痛な覚悟と理想とかけ離れた現実など、彼のより深い内面が鮮明に描写されていた。第六特異点においてはメインストーリーの主役をベディヴィエールが担っているが、こちらもまたもう一人の主役と言えるような重要な立ち位置にあり、実力では大きくかけ離れているはずの円卓の騎士を相手に白星を挙げるなど、相当な大活躍をしてみせている。
立場や精神性、抱えている問題などは大きく異なる両者だったが、両者ともに強大な他者の力を宿した特殊な右腕を振るって使命を果たそうと奮闘し、最後にはその右腕を失いつつも各々が救おうと心に決めたものを救う形で見事に役割を全うして見せた。- 加えて第六特異点では歴代のハサンで自分のみが「自身の暗殺術では無く異形の悪魔に肉体を売った」事でハサン襲名に至った存在であることに多少なりとも劣等感を感じている描写もあった。初代ハサンからも常に一際厳しい態度を向けられていた事を鑑みても、当時から後ろ指を指されるような行動だったのは想像に難くない。そうまでして手に入れた、自らを唯一ハサンたらしめていたシャイタンの腕を命諸共手放してでも大事な者を守り抜こうとしたその行動は、生前とはまた違う結果に至らしめた。
- 『プリズマ☆イリヤ』で他のクラスカードが第五次の英霊である中、アサシンのカードだけ第四次のアサシンになった理由は、作者のひろやまひろし氏曰く「右手で敵の心臓鷲掴みにして引きずり出すイリヤとか見たいですか?」とのこと。
話題まとめ編集
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ↑ Fate/complete material III
- ↑ 2.0 2.1 竹箒日記2016/7/31