沖田総司

桜セイバーから転送)
桜セイバー
真名 沖田総司
読み おきた そうじ
外国語表記 Okita Souji
性別 女性
身長 158cm
体重 45kg
好きな物 甘い物
苦手な物 沢庵(食べ飽きた的な意味で)
出典 史実
地域 日本
属性 中立・中庸
副属性
一人称 私/沖田さん など
二人称 あなた/貴様 など
三人称 あの人/あれ など
声優 悠木碧
デザイン 武内崇
設定作成 経験値
レア度 ☆5
初登場作品 コハエースEX
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概要編集

剣士」のサーヴァント。桜セイバーと呼ばれる。ハイカラな和装に身を包んだ、白っぽい髪の美少女剣士。

略歴
コハエースEX』でまさかのコハエース発のサーヴァントとして登場。
Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』では救国英霊の一人として大聖杯によって召喚された。
ナチスドイツが送り込んだ人造英霊兵団「ヘルト・クリーガー」のサーヴァント達と聖杯を巡って死闘を繰り広げる。
Fate/Grand Order』の終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、織田信長風魔小太郎と共にⅩの座を統括する廃棄孔アンドロマリウスと交戦する。
人物
「和服を着こなし、物腰柔らか、かつ謙虚」という絵に書いたような大和撫子。いつも冷静だが意外とお調子者かつ陽気で子供好きな所もある。しかし、根は斬れと言われれば斬る現実主義者であり、ひとたび斬り合いとなれば冷徹な人斬りへと変貌。得物を抜いた相手に対しては隙を見つければ即座に斬り捨て、背後を見せた者にも一切容赦せず、殺し合いや死生観に関して極めてシビアな感性を持っている。とはいえ、降伏すれば命は取らない。
その一方で「斬りあいなんて気合が全て」という程に根は脳筋なタイプでもあり「剣が折れたら鞘で、鞘が折れたら素手で戦う」と言うほどアグレッシブ。『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』でも、直前に殺した敵の首を相手に投げつけて武器にしたりとえげつない戦い方もする。
「ただひたすらに斬るのみ」という発言から窺える通り猪突猛進な一面も持ち合わせており、空気が読めずに周囲をドン引きさせてしまったり、自分の体調を度外視したりするような思慮のやや浅い面も見せている。
暗殺を行う際も「音もなく近づき斬り殺す」を主体としているが、隠密行動や回りくどいことは苦手で、正面から行って斬り殺す襲撃スタイル。そのことで土方によく怒られたが、失敗はしたことがないのでうやむやになっているらしい。
病気や後述する願いの事もあり、自分自身を度外視するかのような、怯え、高揚、怒りが皆無で殺意以外何も感じさせないような戦い方は「死人のよう」と評されている。
生前は凄腕の剣士として知られているが、自分では剣豪や天才剣士というつもりはない。
史実通りちょっと体が弱く、ショックな事があると吐血する。また、仲間達と最後まで戦えなかったことを気に病んでおり、昔の事を考えると申し訳ない気持ちと自分の不甲斐なさから落ち込んでしまい、情が篤いだけにメンタルの弱い所がある。
甘党で団子や金平糖を好む他、汁粉の歴史にも詳しい。またダンダラ模様に愛着があるのか、身の回りのあちこちにあしらっている。
物凄く似合ってる袴とブーツはマスターから貰った物で、サーヴァントとして活動する際は宝具の羽織とマフラーを着用している。
能力
20代半ばで早世したが他の英霊と比しても卓越した剣の才と技を持つ。
生前、初めて道場に行った時には、土方を地面に転がしている。その後も土方は沖田の剣が見えた試しがない。
『帝都聖杯奇譚』では魔人アーチャーとの初戦で縮地を見せ、空間跳躍だと戦慄させた。但し再戦では背後から斬り掛かるも簡単に捌かれた。
セイバーには珍しくビーム使いではない。本人曰く「ビーム出す剣術とか嫌ですよ」「ええ、ビームは出ません」とのこと。[注 1]
スキル「病弱」の影響で身体的な耐久力・継戦力はかなり低く、「神秘」が薄い時代の英霊なので「対魔力」も最低ランクと防衛面に大きな欠点を抱える。反面「縮地」による非常に高い機動力と奇襲性、高い技量と秘剣の性能が上手く噛みあっており、セイバークラスの中でも特に技巧と速攻戦術に優れている。
クラス別スキルとして申し訳程度の「騎乗」も持ち、『Fate/ぐだぐだオーダー』ではバイクを運転していた。
『コハエースEX』では腕試しをしようとしたセイバーを抜刀術によって、一刀のもとに斬り伏せている。この時のセイバーは彼女を格下と侮り「騎士道精神とか空気からいきなり斬りかかってくることはないだろう」と高を括っていたのだが、それを差し引いても反応することすら出来ずに首を飛ばされている。
また秘剣「無明三段突き」によってランスロットガウェインベディヴィエールを三人纏めて倒している。これらはあくまでギャグ時空での話であり、実際の能力の参考としては微妙な範囲に留まっている(例えば、直感Aのセイバーを反応させずに倒すのは通常なら相応のスキルが必須)。

別クラス / バリエーション編集

魔神セイバー編集

沖田をベースに他のサーヴァントと融合・再臨した姿。

詳細は「魔神セイバー」を参照。

沖田総司〔オルタ〕編集

ただ一度の輝きのために調整された決戦英雄。別名「魔神・沖田総司オルタナティブ」。

詳細は「沖田総司〔オルタ〕」を参照。

オキタ・J・ソウジ編集

水着へと着替えクラスチェンジし、さらに謎のジェットパックを背負った姿。

詳細は『オキタ・J・ソウジ』を参照。

沖田総司〔デスクトップアーミー〕編集

メガハウスが販売しているフィギュアシリーズ『デスクトップアーミー』における沖田総司。
「SENTINEL GROLY」に属するD-phone(人型携帯端末)であり、正式な型番名は「TM-731[SB]s[CHALDEA]series」。スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order』がプリインストールされている特化型で、TRY-MOVE社によって販売された。
人格はサーヴァントとしての沖田総司そのものであり、自我を持った後はとりあえずマスターや土方を捜すものの見つからず、いつのまにかD-phoneの間で腕利きの用心棒として知られるようになってしまった。
メカであるため病気の影響も無く、何より「最後まで仲間と戦い続ける」という願いが叶いそうなため割と馴染んでおり、戦場で戦っている姿も目撃されている。

ステータス編集

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー ??? C E A+ E D C 対魔力:E
騎乗:E
心眼(偽):A
病弱:A
縮地:B
無明三段突き
『コハエース』内で公開されたもの
琥珀(帝都聖杯奇譚) 病弱:?
縮地:?
無明三段突き
赤城奏丈 C E A+ E D C 対魔力:E
騎乗:E
 心眼(偽):A
病弱:A
縮地:B
主人公 (Grand Order) C E A+ E D C 対魔力:E
騎乗:E
縮地:B→B+
病弱:A
心眼(偽):A
絶刀:A
強化クエストクリアで「縮地」のランクがB+に上昇。
幕間の物語クリアで「病弱」→「絶刀」に変化。
木下藤吉郎

宝具編集

無明三段突き(むみょうさんだんづき)
ランク:なし
種別:対人魔剣
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:稀代の天才剣士・沖田総司が得意としていた秘剣「三段突き」。
超絶的な技巧と速さが生み出した、必殺の「魔剣」。
「平晴眼」の構えから“ほぼ同時”ではなく“全く同時”に放たれる平突きで、放たれた「壱の突き」「弐の突き」「参の突き」を内包する。
放たれた三つの突きが“同じ位置”に“同時に存在”しており、この『壱の突きを防いでも同じ位置を弐の突き、参の突きが貫いている』という矛盾によって、剣先は局所的に事象飽和を引き起こす。
事実上防御不能の剣戟であり、結果から来る事象飽和を利用しての対物破壊にも優れる。効果範囲こそ狭いものの命中個所は「破壊」を通り越して刳り貫いたように「消滅」するほど。
『帝都聖杯奇譚』では使用後に高確率で「病弱」が発動して安静が必要となる場面が見受けられるため、実戦上でそう安易に連発できるものではないらしい。
『Grand Order』では「敵単体に超強力な防御力無視攻撃[Lv]&防御力を大ダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のQuick宝具。
誓いの羽織
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
幕末に京を震撼させた人斬り集団「新選組」の隊服として有名な、袖口にダンダラ模様を白く染め抜いた浅葱色の羽織。
サーヴァントとして行動する際の戦闘服と呼べるもので、装備する事によりパラメータを向上させる。また通常時の沖田の武装は「乞食清光」だが、この宝具を装備している間、後年に沖田総司の愛刀とされた「菊一文字則宗」へと位階を上げる。
因みにダンダラ模様は近藤がデザインしたが、土方達には派手だと余り着用されなかった[出 1]
一目で素性がバレかねないあまりにも目立つ装束のため、普段はマスターが用意した袴を着用している。『帝都聖杯奇譚』で沖田は後世でダンダラ模様が有名になったことが意外であり、嬉しくもあると語っている。
なお『Grand Order』においては宝具であるにも関わらず、霊基第三に至るまでこの羽織を紛失していた
誠の旗
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:1~200人
桜セイバーの最終宝具。
新選組隊士の生きた証であり、彼らが心に刻み込んだ「誠」の字を表す一振りの旗。カラーでは赤地に黒字だが、モノクロでは字の部分がトーンになっている。
使用者本人も織田信長との最後の戦いまで気付いていなかったが、一度発動すると、かつてこの旗の元に集い共に時代を駆け抜けた近藤勇を始めとする新選組隊士達が一定範囲内の空間に召喚される。
各隊士は全員が独立したサーヴァントで、宝具は持たないが全員がE-相当の「単独行動」スキルを有しており、短時間であればマスター不在でも活動が可能。また、魔剣の域に達した剣術を使える隊士も居り、総合的な攻撃力は高い。
ちなみにこの宝具は新選組の隊長格は全員保有しており、効果は変わらないが発動者の心象によって召喚される隊士の面子や性格が多少変化するという非常に特殊な性質を持つ。
例として挙げると、土方歳三が使用すると「拷問などの汚れ仕事を行ってきた悪い新選組」、近藤勇が使用すると「規律に五月蝿いお堅い新選組」として召喚される。また、召喚者との仲が悪いとそもそも召喚に応じない者もいる。沖田総司が召喚するのは「世間的に良く知られたメンバーで構成された、ポピュラーな新選組」である。
沖田の場合この宝具はセイバークラスでしか使用できないらしく、他クラスで召喚された際は「持ってはいるが使用はできない」という微妙な状態になるという。

真名:沖田総司編集

沖田総司。幕末の京都を中心に活動した治安組織、新選組の一番隊隊長[注 2]
剣客集団としても恐れられた新選組において、一番隊は剣豪ひしめく新選組の中でも最精鋭の部隊で、芹沢鴨暗殺、池田屋事件など常に新選組にとって重要な任務をこなしたといわれ、その中でも最強の天才剣士と謳われた。
だが、病により床に伏し、局長や副長など新選組の仲間達と共に最後まで戦うことは叶わず、没した。その事を彼女は悔いており、新選組の隊士としては失格であると思い込んでいる。
―――同時に、彼女は生前果たしたくとも果たせずに終わった彼女の悲願を成そうと決めた。
最後まで戦い抜くこと」。これが彼女の願いであった。

関連編集

病弱
天性の打たれ弱さ、虚弱体質を示すスキル。彼女の場合、生前の病に加えて後世の民衆が抱いた心象を塗り込まれたことで「無辜の怪物」に近い呪いを受けている。
保有者は「あらゆる行動時に急激なステータス低下のリスク」を伴うようになり「剣士」のクラスでありながら耐久力が低いのもそのためである。
発生確率はそれほど高くないが、戦闘時に発動した場合のリスクは計り知れず『帝都聖杯奇譚』本編では令呪二画使用時でも攻撃が失敗してしまう。
また、願望器である聖杯を以てしてもこのスキルを外す事はできない。

登場作品と役柄編集

Fateシリーズ編集

Fate/Grand Order
「ぐだぐだ本能寺」の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
「復刻:ぐだぐだ本能寺 ライト版」の開催に際してバトルモーションが一新された。
後に2020年10月のアップデートで再びバトルモーションが一新された[注 3]
また、同じタイミングで開催された期間限定イベント『ぐだぐだ邪馬台国2020』にて、第三再臨の衣装に袴を足して髪形をポニーテールにした霊衣「浅葱の羽織袴」が実装された。
Fate/Grand Order Arcade
期間限定イベント『ぐだぐだ本能寺』開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
後に犬耳を生やす転身霊衣「ONEONE☆新選組」が実装されている。
帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline
セイバーのサーヴァントとして登場。

Fate関連作品編集

カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
その場から動かず、一定時間ごとに同僚から昼休みに習った突進突きを繰り出す。
吹き飛ばす力が強いため敵の前進を止めやすいが、自分もやや吹き飛ばされやすいため注意。
ぐだぐだ太閤伝ZIPANG
織田家のサーヴァントとして登場。

その他編集

コハエース
誰もが予想できなかった新英霊として登場。真名を伏せていた時は「浪漫の嵐さん」「るろうに桜さん」など呼び方がちょくちょく変わっていた。
Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚
セイバーのサーヴァント。琥珀が事故で彼女の触媒を使ってしまい召喚された。この触媒は彼女が生前使っていた乞食清光で、シエルが用意していた中の1つ[出 2]
『コハエースEX』の用語辞典では触媒はとある書物とされていた(ほとんど事故のような召喚だったのは変わっていない)。
ちびちゅき!
掲載誌繋がりという事もあり経験値氏のオファーを受けて「セイバー4~8」の一人として出張。
また、佐々木小次郎が門番の傍らで農作業をしていたことに非常に驚いていた。
デスクトップアーミー
メガハウスが販売しているフィギュアシリーズ。FGOコラボ第三弾として出張した。

人間関係編集

コハエース編集

マスター
初期設定でのマスター。
どんな人かと言うと桜セイバー曰く「え? いや、なんというか、ちょっと残念な……」人。
嘘みたいな偶然と事故の連続によって聖杯戦争に巻き込まれたマイナー魔術師の家の息子で、帝都聖杯奇譚の主人公。
戦時中でありながら妙にのんびりとした、悪く言うと平和ボケした価値観を持ち、特にこれといった信念もなく聖杯戦争の渦中に飛び込むことになる。
『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』本編には登場しない。
琥珀
自称「マスター」で、令呪の位置は脇の下との事。桜セイバーも当然そんな事は全く知らず、ホントのマスターではない。
沖田は元々は琥珀がセイバーになったら……という初期案が変更されて、現状に至っているので髪型など似ている。但し桜セイバーはリボンが小さく、束ねている髪が見える。
『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』では名実共にマスター。
セイバー
「自分の立場が危うくなるので、これ以上セイバー系ヒロインを増やしてほしくない」という極めて個人的な事情から嫌われている。
モードレッド
父上と正反対で大好き。好き過ぎる余りに、彼女の事を「母上」と呼び、子犬のように懐いている。実母のモルガンの立場は……。
「母上はどの艦娘推し?」
赤セイバー
器の小さい青いオワコンと違い、偉大なる皇帝は寛大なので仲は悪くない。というか、一番意思疎通が出来ている。
とは言え、桜セイバーが青い方とは完全別人と知った時はセイバーと歴史的和解を成立し、叩き潰そうとしていた。
間桐桜
「桜セイバー」なら自分と関係あるのではと飛び出されたが、赤の他人だった。
魔人アーチャー
宿敵。「革新の王」と呼び、互いに決着をつける事を望んでいる。聖杯戦争が関わらなければ何だかんだ仲良し。
マイルームでは茶々に「例の虚弱クソステセイバー」と吹き込んでいたことを知り、切りに行っている。
クー・フーリン
『コハエースXP』の型月武道会での対戦相手。三段突きとゲイボルクで相討ちになった。

Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚編集

クー・フーリン
彼のコピーである試作英霊兵(ヘルトクリーガー・プロト)と戦う。彼が悠長に名乗りを上げているうちに突きの一撃で瞬殺した。
アサシン
敵の一人で、セイバーの坂本龍馬と騙る。生前本物を見掛けたことがあり、どうにも違和感を覚えていた。
ランサー
対バーサーカーで共闘する。槍より素手の方が強くないかと疑問に思っている。
バーサーカー
敵の一人。霊核と鎧のコアを一度に消滅させることができるため相性の良い相手。
ライダー
魔人アーチャーに対抗すべく一時共闘する。土佐出身で、新選組が追っていた相手だが、そのことは引きずっていないようだ。
ちびノブ
沖田が連れ帰った小さい魔人アーチャー。

帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline編集

赤城奏丈
マスター。
上記コハエースでの初期構想段階におけるマスター像がある程度反映されている様子であり、共通項が複数見受けられる。
時代に似つかわしくない人間的な優しさには共感しているものの、それで「戦争」を生き抜くことは難しいと心配している。
だが、意を決した彼から自分が未来から来たこと、九十九が自分の祖母であること、帝都の結末を話され、それを覆すという彼の決意を受けて、改めて彼(と九十九)を守り抜くと誓う。
藤宮九十九
マスターを引っ叩いた挙句、高圧的に接する上、一度は恫喝にまで訴え出ていたためあまり良い感情を向けていない。
しかし、奏丈と彼女の関係を知ったことや、ライダーとの一件で失態を演じた反省から、刀を向けたことを謝罪し、関係はある程度改善される。
また、奏丈から話された祖母としての彼女には好感を覚えている。
ライダー
コハエース版と違い、バーサーカー戦より前に接触して対アーチャー同盟を持ちかけられるが、切羽詰まっていたのと非常に胡散臭かったのとで一度目の交渉は決裂した。

ぐだぐだ太閤伝ZIPANG編集

豊臣秀吉
マスター。
彼と織田家に従うサーヴァントとして、戦国時代を駆け抜けてゆく。
なか
上記の秀吉の母親。
物語序盤で彼女に「息子の事を頼む」と言われていたために、実は秀吉の作った壮大な茶番でしかなかった戦いを最期まで戦い抜こうとしていた。

Fate/Grand Order編集

主人公 (Grand Order)
マスター。主従という感覚かよくわからないが、心安らぐ存在。信長と共にマスターの部屋でぐだぐだとだらけることも。一緒にいると、胸が高鳴るようなので好意を抱いている節がある。
『ぐだぐだ明治維新』以降のイベントでは懐いている様な描写もあり、終盤にも勇気をもらうなどノッブ同様に関係は良好。
佐々木小次郎
「全く同時に三撃放たれる回避不能の魔剣使い」と言う共通点を持つ相手。魔剣に興味を持ち一手指南を願ったが「燕を切るところから」と言われて戸惑う。
『ちびちゅき!』では剣の道を志す者なら一度は耳にする伝説の剣士として尊敬している。
「同じ侍同士で桜を見ながら話ができればこんなに嬉しい事はない」と団子を持って花見に誘いに行くが、門番の傍ら農作業に勤しむ小次郎の姿に驚いて吐血した。
毛利メディナリ島津セタンタ
薩長死すべし。
長宗我部エミチカ謎の長宗我部ヒロインX
土佐も何となく許さない。エミチカからは長宗我部に言われても困ると突っ込まれた。
ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
イベント『セイバーウォーズ』でコンビを組む。
とりあえず同道していただけでウマは合わなかったらしく「大義の為なら鬼畜行為に躊躇いの無いド外道」「何をやっても自己満足して死ぬタイプ」と辛辣な評価を下す。
森宗意軒
パラケルススを非難して引き合いに出した人物。
戦国末期~江戸初期の人物であり、生きた年代は重なっていないはずだが、その当人を直接見てきたように評した。
ただ知識として知っていただけか、どこかの召喚で出会ったのか、それとも……?
茶々
『ぐだぐだ明治維新』では彼女に「なんか体の弱そうな人」と認識される。倒れた時には母性を発揮した彼女に看病され、病身を押して仕事に出向いた時も影から見守られていた。
マイルームでは徳川に仕えていることから、たぬきじじいの飼い犬と早とちりされていた。
織田信長〔バーサーカー〕
水着になったノッブ。『デッドヒート・サマーレース!』で資金を勝手に使い込まれたため、制裁する。
マイルームでは自分を差し置いて水着になったことで煽られ、やはり切ろうとする。
沖田総司〔オルタ〕
違う未来を歩んだもう一人の自分。「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」では彼女自身すら理解していなかったその正体と果たすべき役目を一目で把握しており、力量不足の彼女へ剣の指導をした後宝具である羽織と、自分の果たせなかった約束を託した。
マイルーム会話では、先輩である自分に敬意を払うように言ったり、病弱が無いことについて「ズルイ」と口にしている。
多くのサーヴァントが自身の別側面には複雑な感情を抱いているのだが、特殊な経緯で生まれたためか、姉妹のような小競り合いをする程度で仲は良好である。
謎のヒロインX
最近、織田信長の相棒ポジションを彼女に奪われつつあることに危機感を覚えている様で辛辣。
李書文〔アサシン〕
上記の『帝都聖杯奇譚』での事を覚えているようで、「やっぱり槍じゃない方が強いじゃないんですか!」と呆れている。
気配から鋭い反応を見せており、実力を認めている節もある。
岡田以蔵
生前相対することはなかったが、人斬りとしては知っていた。同じマスターということもあり敵対はしないが、基本的には『ダーオカ』と呼んで見下しており、援軍に来られても適当に頑張れとあしらったりと冷ややかな対応。『ぐだぐだ邪馬台国』でものうのうと飲んだくれてばかりしていた為、余計に呆れて返ってみていた。
『幕末の天才剣士』『人斬り』『勝利に徹する』『ビームを使わない』等、共通する部分は多いものの、人を斬ることへの理由が大きく異なる上、生前は敵対関係なため、ノッブとは異なる犬猿の仲でライバルの1人。
卑弥呼
病弱が治る見込みがあるか占いを依頼したが、「無理」と超速で託宣が降りてきてしまったとか。

生前編集

おみつ
姉。彼女が強く神仏に祈った事により、産まれてすぐに死んでしまうはずの運命が変わることとなった。
近藤勇
新選組の局長。最大の恩師であり、やはり史実通りとても慕っていたらしい。
『帝都聖杯奇譚』本編では桜セイバーに誠の旗で召喚され、見守り戦術を行った模様。
『Grand Order』においてもいずれカルデアに召喚され出会うことを期待する様子のマイルーム会話が存在する。
土方歳三
新選組の副長。「鬼の副長」と恐れられた人物だが、新選組結成前の子供の頃からの道場仲間なため「土方さん」と割と気軽に呼ぶ。
エリザベート並のスキル「拷問技術」持ち。色恋沙汰には事欠かなかったとか。
『帝都聖杯奇譚』本編では桜セイバーに誠の旗で召喚され、魔人アーチャーにアルティメット天然理心流ファイトを行った模様。
『Grand Order』でサーヴァントとして正式に登場したことで初めてまともな共演を果たす。
斎藤一
新選組三番隊組長。連携して三段突きを使う事ができる。「悪・即・斬」の決め台詞で有名な人。
『帝都聖杯奇譚』本編では桜セイバーに誠の旗で召喚され、魔人アーチャーに牙突を行った模様。
自身の「猛者の剣」に対して「無敵の剣」と言われている彼のことは意識しているが、生前はなかなか立ち会ってもらえなかった事を不満に思っている。
山南敬助
新選組元副長。新選組を脱走した彼を追跡して捕え、切腹に追い込んだ。
実際は彼を逃がしたいと思っていたが、あえて自ら捕まって死を選んだ事について後悔を残してしまっている。
芹沢鴨
新選組初代局長。「鴨さん」と呼んで懐いていたが、彼の暗殺に手を貸し、共に討ち取った。
武田観柳斎
新選組五番隊組長。『Fate/ぐだぐだオーダー』第8回]で、局内でも人気らしい『コハエースEX』を鼻で笑っていたとか[出 3]
原田左之助
新選組十番隊組長。
『帝都聖杯奇譚』本編では桜セイバーに誠の旗で召喚され、魔人アーチャーに無双三段突きを行った模様。
『Fate/Grand Order』での生前の回想シーンでも、芹沢暗殺の際に同行していた。
永倉新八
新選組二番隊隊長兼撃剣師範。一説には沖田を上回る剣の腕だったと伝えられる。
新選組では数少ない明治時代以降に生き残った人物であり、大正時代初頭まで存命だった。晩年は北海道の小樽に移り住み、自身と孫娘にちょっかいを出してきたチンピラ数人を気迫だけで追い返した逸話が有名。
後世に伝えられた新選組の人となりには晩年の彼の口伝をまとめたものが多分に影響している。
『Grand Order』において近藤共々いずれカルデアに召喚され出会うことを期待する様子のマイルーム会話が存在していたが後に実装された。
生前は一緒に道場破りをしたりと仲が良く、斎藤と異なり手合わせする機会も多かったとか。
徳川慶喜
『Fate/ぐだぐだオーダー』第4回や茶々のマイルームで慶喜公と呼んでいる[出 4]
木戸孝允
長州藩士。『Fate/ぐだぐだオーダー』第19回にて、逃げの小五郎と呼んでいた[出 5]

名台詞編集

コハエース編集

「コハエースに浪漫の嵐!!
 桜セイバー推参!!」
桜花爛漫 この花咲くや 散りぬるや あのコハエースに新英霊推参。
元ネタはセガのゲーム『サクラ大戦』、そして桜セイバーとよく似た和服を着ている同作のメインヒロイン「真宮寺さくら」から。社長自らコハエースの為に手掛けたキャラにこんな事をいきなり言わせるとは流石と言うべきか、なんと言うべきか……。
「いいんです どうせ私なんか土方さんみたく最後まで戦えなかったダメ隊士なんですから」
真名が明らかになると同時に「病弱」「豆腐メンタル」「マイナス思考」などの属性が追加された桜セイバー。「最後まで戦えなかった事」が強い心残りであるらしい。
「いやスキだらけだったものでつい……
 ってか 斬り合いなんて生きるか死ぬかでしょう」
舐め切った態度で構えていたセイバーを神速の居合で飛頭蛮状態にして、抗議された際の反応。
彼女が可憐な容姿に似合わず、どれだけ血生臭い死線を潜り抜けてきたかが良く分かるセリフ。
ちなみにセイバーはブツブツ文句を言っているが、考え方が似ているモードレッドは「今いい事言った!」と大絶賛し、更に好感度が上がった。
「自分ではそーゆーつもりはないですけど」
自らを「剣豪」と評されて否定。だが後年の『ぐだぐだエース』では「英霊剣豪七番勝負」に出る気満々の発言を飛ばした。
……出演した剣豪たちは約二名除き悉く酷い目に遭わされたのでむしろ出れなくて良かったというべきか。
ちびちゅき!さん 桜セイバーもよろしくお願いします」
コハエース始まって以来の危機でも、自分の出番をアピール。
秋葉からは「コハエース発のホコリをもてよ!!」と突っ込まれるが、後にこのオファーは普通に受け入れられてしまった。
「悪・即・斬!!」
格好つけて登場したアサシンを背後からの一突きで即殺害。
元ネタは漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』でライバルキャラとして登場する同僚・斎藤一の台詞。斬なのに突いてるのは元ネタからしてそうなので気にしたら負け。
「こいつ 拷問してききだします?」
捕えたアサシンの処遇について。可憐な顔でサラリと言うのが怖い。
まず新選組的には軽いジャブの「石抱」から始めるが、アサシンは1コマと保たず情報を吐いた。
欄外では「こんなとき土方さんがいれば拷問すごくはかどるんですが……」と追い討ちをかけている。
「これは私の生きた証……誠の旗の下、共に時代を駆けた我らの誓い」
『コハエースEX』の「帝都聖杯奇譚 終章」にて。
魔人アーチャーとの最終決戦で敗北を認めながらもセイバーは誠の旗を掲げる。
魔人アーチャーが止めを刺す瞬間、彼女の肩に手を置いたのは在りし日の仲間たちだった。
「どうです? 新選組最強と謡われた私のステータスは?」
『コハエースXP』で『コハエースEX』の単行本の宣伝を行ったときの一言。
ステータスを確認した秋葉様ライダーには「弱くね?」「こんなものじゃないですかね」などボロクソに言われていた。
青王からは「セイバーなのに筋力C以下とかワロス」と言われる始末。
「いえべつに? それでいつ斬ります?」
『ぐだぐだエースRE』の「壬生よもやまばなし」にて、芹沢鴨を暗殺することになり、土方と山南から計画を持ち掛けられて即答。
懐いていた局長を暗殺することに心苦しさを感じているのではないかという気遣いとは無縁のあっさりした回答に、山南はドン引きし、土方は嘆息するのであった。

Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚編集

「1歩音越え 2歩無間ムケン… 3歩絶刀!!」
魔人アーチャーとの間合いを詰める際に。
「斬り合いの最中に名乗るようなバカで助かりました」
名乗ろうとする英霊兵のランサーを見て「スキアリ!!」と心臓を一刺しして。これはひどい。
作中ではこれ以外でも不意打ち・奇襲が多く、沖田のスタンスを明確に表した言葉である。
平野版のコミカライズではいつ刀を抜いたのかさえ分からないスピードで瞬時に切り刻むなど、より衝撃度が増した演出となっていた。
「示現流!?」
アサシンの初太刀を回避しての反応。
一見すると何の変哲もない反応に見えるが、当時の示現流は門外不出であり、瞬時に見破るだけの観察力と経験力を表す一幕でもある。
また、新選組局長である近藤勇にして「薩摩者(示現流)と勝負する時には初太刀を外せ」という教訓があるので、意外にも正統な対処法とも取れなくもない。
「生前 私は大切な人達と最後まで共にあれませんでした」
「病のせい 時流のせい…」
「そう出来なかった理由はいくつかありましたが それでも私は最後まであの人達とありたかった――」
危険な状態にある秋葉と別れ、命令に従う琥珀に対して。沖田の気持ちを受けた琥珀は秋葉の下に戻る決意をし、沖田も笑顔でそれに続いた。
共に剣を誓い 共に時代を駆け 共に戦いたかった
その果てに無意味な死が横たわろうとも 私はそうありたかった
のき先の暖かな光に包まれ 空を仰ぎたくなどなかった
ただ最後まで 誠の一字と共にあればよかったのだ
――――――――――――いや 今がその時なのだ

「ここに――旗をたてる」
魔人アーチャーを相手に令呪を2つ使い、無明三段突きで勝利――と思った瞬間、沖田の体は崩れ落ち膝をついた。
またか――と吐血し己の生を悔やみながらも沖田は立ち上がり、寄りかかるように旗を突き刺した。
「いやー 死ぬかと思いました」
全てが解決した後にひょこっと現れての一言。いつも死にかけてるが抑止力への変身はことさら大変だった模様。
「最期は会えないまま消滅したが、いつかまた会える気がする……」と綺麗な締め括りをした矢先だったため秋葉に「そこは死んどけよ」と言われてしまった。

帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline編集

「ど、どうして私が新選組だと!? まだ真名も明かしてないのに!」
外見から自分の真名が即バレしたことについての困惑。
浅葱色のダンダラ羽織を見れば当たり前と言いたくもなるが、京都の特別警察的な存在だった自分たちが百年後に帝都(当時の江戸)で誰でも知っている存在になっているとはそりゃ予想できないだろう。
「覚悟を決めてください。なるべく早く人の生き死にに慣れてください。この先マスターはこれよりもっと酷いものを見ることになります。
 すみません。なにぶん戦場ですので」
マスターとカフェで歓談中に襲撃に遭い、躊躇無く皆殺しにしつつ食べられなくなったアイスの事しか気にしない彼女に怯えるマスターへの言葉。
冷淡な発言とは裏腹に、人を殺すことに慣れすぎた自分と、そういうことに縁がないがそうしないと生き残れないマスターを比較するような寂しげな表情が印象的である。
「…散々人の身体を斬っておいて。指ぐらいでギャーギャー騒がないで下さいよ」
アサシンの示現流の一撃に対して捨て身のカウンターで指を切り飛ばし、狼狽するアサシンに対して冷たい一言。
確かに九十九の指を飛ばしたりと拷問しておいて自分の事を棚上げは酷いが、あまりの冷徹な言葉にアサシンはドン引きした。なお、そんなセイバーは指どころか右肩が骨が見えるレベルで切り落とされているので説得力はある。
「────奏丈」
「どうか最後まで闘わせてください」
「貴方が望む限り私はどこまでも奔れる」
奏丈から自分の身の上を話され、一緒に闘ってくれないか、という問いかけへの答え(会話は連続していないが)。
大切な人の為に闘いたい。
その決意を持った先の時代を生きる盟友を守り抜くという誓いの言葉であり、先の台詞と打って変わり、彼女の人間としての温かさを感じさせる台詞でもある。

Fate/ぐだぐだオーダー編集

「ノー課金でフィニッシュです」
第2回の最後のコマにて[出 6]、自身の参戦がない事に対して。
"ぐだぐだ大復活!"回でもノッブと共に同じ姿勢を取り、ノッブへ同じ返事をしている[出 7]
「ノーモア、セイバー」
第5回にて、アルトリアそっくりのジャンヌ・ダルクを見て。お前が言うな。
「パン買ってきて下さい」
第25回にて。グラサンを掛けて水着姿でビーチチェアに寝ながらアーラシュに向けて言っている。コハエース名物、キャラ崩壊。
「グランドオーダーはクソ運営」
第27回にて。『FGO』サービス開始に伴い連載も終了。用済みになった事に対して不満をぶちまけた。
一応参戦決定したことで元気を取り戻すも「なんらかの形で」と言葉を濁された。
「たぶん☆1とかよくても☆3じゃ……。……なん、……だと?」
"始まっちゃった!?"回で自身のレア度について。銅レアどころかまさかの限定SSRに言葉を失う。
レアリティ最高の扱いを受けたことにノッブからは「コネなの?」と疑われた。
なお、有名だから☆5だと信じていたノッブは逆に☆4の配布キャラに。

ぐだぐだエース編集

「オキタエースのはじまりですとも!」
使用人がいなくなり調子に乗る沖田さん。ただ相方も考えていたことは一緒だった。一悶着あった末に『ぐだぐだエース』に決まる。

Fate/Grand Order編集

戦闘編集

「戦場に事の善悪なし……ただひたすらに斬るのみ」
戦闘開始時。その声からは日常の明るさは消えており、沖田が「中立・中庸」である事を端的に理解させられる。
「速攻でカタを付けます!」
同上。「スキル『病弱』により長期戦は不向き」であることの現れ。
イベント『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』で沖田と敵対した際、主人公は長期戦に持ち込んで病弱の発動を待とうと考えたが、デメリットをシカトする特性を得ていたため空振りに終わっている。
はやく、するどく!」
スキル使用時。放たれる声は鋭く、凛々しい。
「我が秘剣の煌めき、受けるが良い!」
「一歩音越え、二歩無間───三歩絶刀! 『無明……三段突き』!」
宝具発動、防御不能の対人魔剣。一つ、二つと駆けて瞬く間に打ち込まれるは、一瞬同時の三段突き。
「沖田さん大勝利~! ええ、身体は大丈夫です。まだまだいけますよ! ───こふっ!?」
戦闘終了時。普段の明るい沖田に戻り勝利を喜ぶも調子に乗った結果、吐血してしまった。
なお、ゲームの仕様上全く行動していなくてもこの調子なので、間が悪い時にはただの手柄の横取りボケになってしまう事もある。

マイルーム編集

「新選組一番隊隊長、沖田総司推参! あなたが私のマスターですか?
 ……え? 羽織? それがどこかにいってしまいまして……」
召喚時の台詞。この際に彼女が着ているのは桜色の着物であり、トレードマークである新選組の羽織は無くしてしまったとのこと。宝具って紛失できるのか……。
「主に斬れと言われれば斬る。ただそれだけです。斬り合いの場で主義主張なんて何も意味もないですからね」
マイルーム会話「会話3」。口調は軽いが戦闘に関しては冷徹な人斬りである。
なお、主に斬れと言われなくても敵と判断すれば速攻で斬りに行く模様。
「病弱が治るんですか? やったー! ……え? 英霊としてのスキルは治らない? 願いが叶うって言ったじゃないですかー! うわーん!」
マイルーム会話「聖杯について」。
召喚に応じる動機である「最後まで戦い抜くこと」とはまた別に、生前苦汁を舐めた最大の要因たる「病弱をなんとかしたい」という切実な願いを持っている様子、なのだが……。
あくまで「スキル」という扱いのためなのか、あるいは「後世の印象」が原因のためか、万能の願望器である聖杯ですら彼女の病を治すことは叶わない模様。
なお、スキル強化によって病弱が絶刀になった後もこれを言うため、どうやら後世の印象は運営でも治せない…という事なのだろうか。
「彼女とは因縁浅からぬと申しますか、なんと言いますか……。 帝都では酷い目に合わされましたよ。……ま、相性的には私、ちょー有利なんですけどね!」
マイルーム会話「織田信長」。
因縁のライバルである信長の方も沖田について「ワープとかおかしいじゃろう、ワープとか!」と天下取りの邪魔をされたことを忌々しく語っている。
対神秘の能力は沖田には大したことがなく、銃撃は縮地で対処できるのでちょー有利
……の筈が『Fate/Grand Order』特有のクラス相性の概念においてはこちらが不利であり、オマケのように向こうの騎乗特攻にも引っかかっている。『Fate/Grand Order material Ⅱ』ではこの相性の逆転劇について嘆く一言を寄せている。
「回避不能の魔剣……ええ、私も彼の剣技には大変興味があります。ぜひ一手指南をお願いしたいのですが……え? ツバメを斬るところからですか?
 はぁ……、ツバメってあのツバメですか?」
マイルーム会話「佐々木小次郎」。
全く同時に三撃を放つ点で共通する対人魔剣「燕返し」に興味を持つが、流石にマジで燕がきっかけとは思ってなかったようで困惑気味。
なお、これ以外にも「敏捷が互角のA+、対して耐久と魔力が最低のE、心眼(偽)もAランク」と佐々木小次郎とは共通点が多い。
「あなたがかの有名な『二天一流』宮本武蔵さんですかー! はい、同じ女剣士としてよろしくお願いしますともー! ……え? 武蔵さんって女だったんです!?」
マイルーム会話「宮本武蔵」。
佐々木小次郎同様、同じ日本出身の名高い剣豪に興味あり……だったのだが、さすがに女性だとは思っていなかったのか、ワンテンポ遅れて驚いた。
もし生まれた時代が逆であれば、似たような言葉が武蔵の口から語られたのではないだろうか。
「誕生日おめでとうございます! 贈り物に新選組の羽織はいかがですか?」
マイルーム会話「誕生日」。プレゼントに新選組の羽織をくれるようだ。……それ沖田さんの宝具じゃないよね?
ぐだぐだ明治維新でも隊士・隊長にしたがっており勧誘にも思えるが、アサシン時の贈り物は自分の物と同じ型のジェットパックであり、この羽織もただ同じものを一緒に着たいだけかもしれない。
何にせよ、沖田にとってとても大事な物を贈り物として選んでいることだけは間違いない。
「天才剣士……ですか? うーん、そういうつもりもないのですが……
 大体、斬り合いなんて気合が全てです。剣が折れたら鞘で、鞘が折れたら素手で……
 戦場では誰も待ってくれないんです。とにかく気合ですよ、気合!」
マイルーム会話「絆Lv1」。天然理心流を修めているからか、手段は選ばない。
超絶的な技巧と天賦の才を併せ持つ正真正銘の天才剣士(プロフィール5)だが、本人は控えめな評価……というより興味がなさそうである。
ただ、李書文が槍を捨ててステゴロすることには思うところがあるらしい。
「色恋沙汰ですか? うーん、私はそういうのには疎いみたいでなんとも。土方さんはそういうの大好きみたいでしたけど……というか、やりすぎでしたけど」
マイルーム会話「絆Lv2」。生前は色恋沙汰と縁が薄く、その手のやり取りは苦手らしい。性別改変の影響か、史実と違って相手は居なかった様子。
「マスターは優しいですね。人斬りの私に気安くしてくれたのは、近所の子供ぐらいなものでした……ああっ! いえ、決して、マスターが子供っぽいとか、そういうことを言いたい訳ではないですよ?」
マイルーム会話「絆Lv3」。陽気な沖田だがやはり人斬りとして避けられていたようだ。史実と同じく子供と遊ぶこともあったのだろうか。
「あの……言いにくいのですが……マスターといるとなんというか……安心するというか……その……胸が高鳴ると申しますか……変ですね……こんな事は生前一度もなかったのですが……また熱でも出てきましたかね……」
マイルーム会話「絆Lv4」。生前経験のない不思議な感情に戸惑う。同僚と子供程度しか気安い関わり合いのなかった彼女にとっては、現在のマスターとの関係性は理解の埒外にあり、同時にそんなマスターを恋い慕うようになる。
「え? 袴とブーツですか? いえ、こちらが私の本来の仕事着、なのですが……ところでマスター、私の羽織知りませんか?」
霊基再臨1回目の台詞。羽織はまだ見付からない。
「いい調子です、マスター! はい、かつてないくらい絶好調ですとも!」
霊基再臨2回目にて。2度の霊基再臨を経て調子が良いと語る沖田さん。だがやっぱり羽織は帰ってこない。
「お待たせしました、マスター! やっと羽織が見つかりました! ここからは、最強無敵の沖田さんにお任せくださいね!」
霊基再臨3回目にて。やっと羽織が見付かった。宝具なのに見付かり難いってどうなんだ
斬り合いは気合が全てと語る彼女にとって、新選組の羽織を纏うことは心の強さに繋がるのかもしれない。
「好物ですか? お団子とか金平糖、甘いものは割と好きです。あ、せっかくなので今から食べに行きませんか?」
マイルーム会話「好きなこと」。冷徹な人斬りという一面もあれば、甘いものが好きという女の子らしい一面も。
「沖田さんレベルアーップ! です!」
レベルアップ時の台詞。戦闘時は凛々しいが、戦闘時以外では明るくて軽いノリの沖田さん。

イベント編集

「私だって好きで付けているわけじゃありません! 外したくても外れないんですよ!」
「うう…… どうせ私はいらない隊士ですよ。こんな幕末に誰がした……!」
『ぐだぐだ本能寺』にて。スキル「病弱」についての嘆き。
「たまに行動不能になったり、敵前で無防備になったりする程度の能力」であり、基本人当たりの良い主人公にすら「いらないスキル」「致命的」と言われてしまった。
聖杯に懸ける願い事も「病弱を治したい」だが、英霊のスキルは聖杯では治せないと知らされ泣いてしまう場面も(上述)。
デメリットしかないただのマイナススキルのはずだが、何故かFGOの戦闘では「クリティカルスターを自身に集中」というメリット効果が発揮される。「頭痛持ち」といいこれといいどうなってんだ。
「今日は病欠でお願いします。こふっ!?」
「…………(死ーん)」
同上。
相手にランサーのクー・フーリンがいる為、好相性のセイバーとして期待されるも、戦闘前に力尽きてしまった。
どうみても外れセイバーです。本当にありがとうございましたのじゃ(信長談)。
「いまこそ薩長に鳥羽伏見の借りを返す時が来ましたよ、近藤さん!!」
「ええ、ついでに土佐も何となく許しませんとも!!」
直後、島津、毛利、長宗我部の名を聞いて。薩長死すべし慈悲は無い。ついでに土佐もなんとなく許さない。
悲しみと八つ当たりを力に変えて瀕死状態から復活し、誓いの羽織をその身に纏う。
この戦闘のみ沖田は大幅にパワーアップして鬼気迫る強さ(具体的に言うと霊基再臨第三段階)を見せるも、戦闘後はすぐに和装に戻り力尽きた。
「強いサーヴァント、弱いサーヴァント そんなの人の勝手…… 本当に強いマスターならですね……、こふっ!?」
同上、倒れて動けない沖田にノッブが使えないサーヴァント扱いにされると言われた際の台詞。
元ネタは『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル(ハートゴールド・ソウルシルバー)』の登場人物・カリンの台詞「強いポケモン、弱いポケモン、そんなの人の勝手。本当に強いトレーナーなら、好きなポケモンで勝てるように頑張るべき」。
「あのー。確かに私は正義とか悪とか気にしませんけど、ホーエンハイムさんのその言い分には引っかかるものがあると申しますか、ぶっちゃけ貴方、森宗意軒と同じ大義を建前にした鬼畜ド外道なのですか?」
『セイバーウォーズ』にて、パラケルススに「斬ること以外は無能」「人斬りでしか存在意義を示せない」と斬ることを急かされての反応。
不服そうではあるが、自分でも思うところはあるのか、否定はしなかった。
ちなみに森宗意軒とは天草四郎時貞と深い関わりのある人物。型月世界では魔術師だった可能性も指摘されているが、沖田の出生前に没しているはずの彼とどこで面識を持ったのだろうか……?
「えー!? 私もそっちに入りたかったのにー!? 降伏した相手を殺すとか壬生狼でもしない事を――!?」
「なぜそこで満足そうなんですかこの男!? 何やっても自己満足して死ぬタイプですかぁー!?」
同上イベントにて。パラケルススに騙されて連れてこられたことに気付くも時すでに遅し。
沖田はセイバーであり、しかもアルトリア系の顔なのでヒロインXの抹殺対象ど真ん中。戦うつもりもないのに問答無用でエクスカリバーの極光に飲みこまれてしまった。
ちなみに史実の新選組も基本は殺害ではなく捕縛に留めている。というか斬るのは身内が多かった
「え? ばれんたいんは意中の殿方に気持ちを伝える日? 意中って、好きとか嫌いとかそういうのですか!?」
「……………………………。」
「こふっ!?」
自身のバレンタインシナリオにて。
早朝から並んで限定品のチョコを手に入れるものの、バレンタインの意味を渡した本人の口から聞かされ、動揺のあまりいつもの発作を起こした。
「わたしなんかに好かれてはマスターもご迷惑でしょうし部屋に戻って寝てますね……。」
「え? 一緒に縁側でチョコを? ……わ、わたしとですか!?」
同上。従来のネガティブ思考で落ち込むものの、一緒に食べようと言われ、長い沈黙を挟んで「どこでもお供しますね!」と笑顔を見せた。
「素直で可愛い沖田さんは今日もフレポをたくさん稼いじゃいました。ところでノッブはフレポ……、あっ(察し)」
『空の境界/the Garden of Order』でのメタ発言。名前はノッブに合わせて「おき太」になっている。
ノッブからの又聞きとはいえ煽っている。だがコンビニでノッブのアイスを買って帰るなど、やはり仲は良い。
変質した英霊が住みつくオガワハイムにいる理由も、単にノッブに付き合って(巻き込まれて)いるだけと思われ、不逞浪士を三段突きして大勝利する日々を送っている様子。
「世界よこれがMIBUROダ。」
『魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~』にて。
魔法少女界を救うべく、魔法少女の波動に目覚めた魔法新選組一番隊長の誇らしげな前口上。
しかし実際はシャドウサーヴァントもどきの偽サーヴァントとして具現。衣装差分や追加音声などは与えられず騙されたと嘆く結果に。
なお戦闘時の名前表記は『偽魔法剣士☆沖田』。偽者なので当然魔法は使えないし衣装も新選組の仕事着。つまりはいつもの壬生狼。
「薩長死すべし! 今必殺の『無限・三段突き!』」
「あ、言葉のあやです。とにかく沖田さん絶好調ですとも!
 この調子なら今日は黒いビームとか出せるかも!」
『ぐだぐだ明治維新』にて。舞台が鳥羽伏見だったからか、薩長への殺意を新たにしていた。だが「どこからともなくビームは出ない」と言われたらしい。
黒いビームの元ネタは魔神セイバーの絶剱・無穹三段。後に設定変更してまで本物が参戦してしまった。
「そうでした……、今の私はマスターの剣!」
「土方さん!」
「───私は、私の『誠』はここにあります!」
同上イベント。自分がいるここが新選組だと叫ぶ土方に向けての言葉。
沖田がサーヴァントとしているここが今の彼女にとっての新選組だという主人公の主張を受けて。沖田はかつての仲間と戦うことへの迷いを捨て、土方とは異なる「誠」の一文字を懸けた。
「踏み込みは足でするものではありません!」
臍下丹田せいかたんでんに気を張り、身体で相手の間を削ぐのです!」
「剣を手先で振ってどうするのです! 剣とは腰で振るうものです!」
『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』にて。撃剣師範の面目躍如。
指導内容が高度で、教え方も荒いが、技の要点と原理を完全に理解しており、天然理心流の伝承資格者としての側面を見せているとも言える。
「あなたはあなたのマスターを守りなさい。」
「それは生前の私にはできなかったこと。私がするべきだったかもしれないこと。」
「さようなら、未来にこうあるべきはずだった私。」
「阿弥陀様に謝っておいてください。私は私のためだけに生きてしまったと。」
「―――そしてそこのあなた。」
「できるならもう一人の私を、その時まで見届けてあげてください。」
同上。指導を終えて消滅間際、もう一人の自分に宝具である羽織を与えての台詞。託された二人はこの言葉を守り、最後まで共に居続けた。
「ありがとうございます……、土方さんを、新選組を最後まで見届けてくれて……。」
「いえ、確かに見届けてくれましたよ、斎藤さんは……。近藤さんも、土方さんも、新選組のみんなを……。」
『ぐだぐだ邪馬台国』第八節「時雨、猛者と無敵」にて、斎藤一との戦いに勝利して。
自分と戦う本当の理由を『二度も沖田に山南を殺させたくなかったから』と察し、斎藤の新選組への想いを受けての感謝。
最後まで見届けられなかった沖田だけにその感謝の念はとても強いものであった。
「……斎藤さんの自由の剣、強かったです。」
「―――今まで立ち合った、誰よりも。」
同上、去り際の台詞。
「無敵なのは自分より強い奴とは戦わなかったから」と言う斎藤の言葉を沖田は認めず否定した。
負けたんだから意味ないと苦笑しながらも、『無敵の剣』もまた『猛者の剣』と並ぶように彼女へと続いた。
「……いえ、なんでもなにも。弱いからじゃないですかね?」
「さて、なんだかよくわかりませんが、どうしたものですかね。
 ま、邪魔ですし、とりあえずみんな斬りますか。」
『ぐだぐだ新邪馬台国』にて、悪夢の中で新選組のかつての同志たちから「自分たちは死んだのにお前は何故生きている」と詰られての返し。
表情も「困惑」としか言いようのない有様で、まるで何でもないかのようにかつての仲間たちを斬り捨てていく。
魔王信長とは違う意味で「失意の庭RTA」状態であり、あまりの割り切りっぷりに仕掛け人であった山南もツッコミを言いに夢の中に現れてきた[注 4]

幕間の物語編集

「私は……私は、みんなと共に戦いたかったのです。」
「あの旗の下でみんなと。」
「……どんなに先の無い戦いであっても、たとえその果てに、無意味な死が横たわろうと私はそうありたかった。」
「こんなふうに、のき先のあたたかな光に包まれ、天を仰ぎたくなどなかった。」
「ただ最後まで―――」
自身の幕間の物語『ここに』で黒猫(主人公)と一緒に日向ぼっこをしながらの独白。
経験値氏の漫画『帝都聖杯奇譚』でも、同様の無念が沖田の口から語られており、これが英霊としての彼女の願いへと繋がっていく。
時系列を超えてやってきた黒猫(主人公)を介することで、新たな旗を得た英霊の自分を見た沖田は、黒猫に微笑みながら眠りについた。

その他編集

『士道不覚悟切腹です!』
期間限定イベント『ハロウィン・カムバック!』で敵として登場した際の名称表記。
アダルトゲーム『行殺♥新選組』で使われた一部で有名な電波ソング「みつめて☆新選組」の歌詞の引用だが、同曲のショートver.の歌詞は「お風呂で身体を洗うとき髪から洗わないと切腹」「卵のカラザを残すと切腹」「ブルマー絶滅したら切腹」などネタまみれであった。

メモ編集

  • 『コハエースEX』初出の新サーヴァントであり、アジア圏初のセイバー。デザインした武内は「手先に迷いなく会心の出来ぞ」とコメントし、コハエースの編集者は今後の展開に責任取れないと困惑気味。因みに秋葉様は「けっきょくセイバーじゃねぇか!ぶっとばすぞ武内!」と経験値の心情を代弁した、いつものノリのコメントをした。しかし経験値も武内描き下ろしの新キャラが本当に出てくるとは思っておらず狼狽を隠せなかったようである。
    • そして真名発表時にも描き下ろされた。「もう描かないっていったじゃないですかー!!」との突っ込みには「セイバーは別腹」との答え。
  • 上記にもある通り、桜セイバーは当初、英霊の力を手に入れたコハセイバーだった。だが興が乗った武内氏によってその如何にも適当な案は却下となり、現在の真面目(?)な設定ができた。
    • この名残で琥珀とは髪型が似ており、『Fate/ぐだぐだオーダー』第17回でも髪色を変えればどこぞの使用人だと自虐していた[出 8]。ちなみに、ここで言う使用人の飛天御剣流っぽい抜刀術とは、『MELTY BLOOD』で琥珀が使うラストアーク(というか緋村剣心の奥義「天翔龍閃」)のことだろう。カンフーといい、武芸達者なコハッキーだった。
  • 『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』において、前代未聞の「一般流通しているライトノベルが召喚触媒となったサーヴァント」という前例を作ってしまった。「ナポレオンの肖像画程度のつながりでは召喚なぞ不可能に等しい」という誰かさんの台詞が霞むようである……。一応「ゲーム会社が景品で用意した玩具のナイフで召喚されたサーヴァント」という前例があるにはあるが、あれは呼び出す側の魔術的な力量が規格外だったのがそもそもの原因であり、正常に作動した召喚システムにおいてここまで神秘性の欠片も無い物品を触媒に用いて成功してしまったという例は前例がない。そこら辺の種明かしが待たれる。
  • CVの悠木碧は沖田登場以前にもジナコ=カリギリのCVを担当している。その演じ分けに両者が同じ声優とは信じられないプレイヤーが続出したとか。
    • その後も酒呑童子ティアマト沖田総司〔オルタ〕と、悠木女史の担当キャラはじわじわと増えているが、どいつもこいつもキャラクターの方向性が違う。それでも見事に演じ分けられている辺りに、声優と言う職業の妙を感じられる。
  • 身長は現代や他国の女性鯖と比較すれば一見平均的だが、当時の女性の平均身長は145cmとより低い。男性ですら155cm程なので、生前ではかなり高い身長だっただろう。
  • スリーサイズは不明だが胸は割と大きい。本人曰く「斬り合いの邪魔なんですけどね」とのことで、戦闘用の装いの時は潰している模様。こんなセリフを聞いた秋葉は当然大激怒。
  • 髪色は一見ピンクがかった金髪に見えるが『コハエースEX』第8話で本人が語るには、どっちかと言えば白髪。何故そんな髪色になったのかと言えば、「患っている病気のせい」とのこと。
  • Fate/ぐだぐだオーダー』のキャラ紹介では主に「おき太」という名前で呼ばれているが、「ノッブ」とは対照的に「桜セイバー」あるいは普通に真名で呼ばれることがほとんどで、全然浸透しなかった。「のっぶ」と打ち込めばそのまま変換出来るあちらと違い、こちらはひと手間かかるためだろう。
  • 同類の原理を持つ佐々木小次郎の『燕返し』は第二魔法の領域に届いたと公言されているのに対し、『無明三段突き』はその点に対する言及はされていない。
    • この点においては「原理自体は第二魔法の領域に踏み込んでいるが、事象飽和によって"魔法"という結果が成立していない」という説があり、『無明三段突き』は「世界の修正力(要するに自然現象)」を利用したものではないかという意見もある。
      • この原理はSFにおける「タイムリープにより同存在が同じ時間・同じ場所にいた場合、互いは消滅し始める」というもの。似た用例に漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンド「D4C(いともたやすく行われるえげつない行為)」があり、あちらは「一つの世界に「同じもの」が出会ってしまった場合、お互いに細切れのスポンジのように崩れ、消滅を始める」という、『無明三段突き』における事象飽和と近しい現象を引き起こすことができる。
  • 一応本業ということもあり「暗殺者」としてのクラス適性も持っている。このクラスで召喚されると相手に忍び寄る「気配遮断」と一瞬で間合いを詰める「縮地」が合わさって、李書文並の最強の暗殺者の一角となると言われている(あくまで当時基準で)。反面、宝具の一つが使用不能になるとか。
    • 『Fate/ぐだぐだオーダー』第9回では、ついに本人がアサシンで召喚された方が強くなるであろうことを公認、[出 9]。その上でクソゲーメーカーなる称号まで認めている。なんでもこの組み合わせで薩長を赤ちゃん扱いできるとかなんとか[出 10]
      • ただ、気配遮断と縮地は共に「間合いを詰めるためのスキル」で完全に用途が被っている。気配遮断は「気配を殺して間合いを詰められるが、その後戦闘態勢に移るとランクが下がるので見つかってしまう」と言う所に弱点があり、必要なのは間合いを詰める方法ではなく「気づかれた後いかにして殺すか」である。縮地も「どんな状況でも間合いを詰められる」スキルであり、近づくために気配を消す必要はないし、そもそも遠距離で縮地を使った時点でそれを「戦闘態勢」と判断されて気配遮断のランクが落ちてしまうと思われる。そのため説明文を読む限りでは、スキルの相性が良いとは言い難いように見える。
      • もちろん実際のアサシン沖田は、この問題点を上手く解消出来る戦術を取れる可能性はある。また、『無明三段突き』は「いかにして殺すか」を突き詰めた防御不能の必殺宝具であるため、これを使用出来る時点で「アサシンとして強い」と言っても良いだろう。
      • 『Fate/Grand Order』における性能は高性能のQuickに加えてクリティカルヒットを主眼に置いたスキルを持ち、アサシンの特性をセイバークラスに付加したような調整となっている。アサシンに向いていると言う設定を反映した性能と言える一方で、「セイバークラスの時点でクリティカル率がカンストするので、アサシンになってクリティカル率を上げるスキルである気配遮断を得ても、ただ過剰なだけ」とも言えてしまう。
      • なお、2019年に『Fate/Grand Order』で登場した自身の水着バージョンは実際にアサシンクラスとなったが、戦い方が暗殺者としてなんかおかしいので、あまり参考にはならない。
    • アサシン時に封印される宝具はその特性上「誓いの羽織」の方が有力と見られていたが、水着バージョンのプロフィールにおいて、封印されるのは「誠の旗」(正確には所持はしているが使用できない)であることが発覚した。
      • そもそも、この羽織が最も有名になった池田屋事件は「夜中に池田屋を襲撃して尊攘派志士を殺す」と言う明らかなアサシン仕草なので、後知恵ではあるがアサシン時に封印されないのは当然と言えるだろう。
  • 稽古時での気性の激しい逸話、「馬鹿野郎」と叫び隊士の襟首を引っつかんで頭を畳に押し付け引きずり回して鼻の皮を真っ赤にすりむいた等の逸話、薩長への反応を見る限り激しい一面などを持っているが、「狂戦士」のクラス適性について経験値は「帝都聖杯奇譚の沖田にはないんじゃないかな」と微妙に否定している。
  • ステータスは先に出た刀使いである佐々木小次郎を強く意識している。「筋力~魔力までの4ステータスが全く同じ」「心眼(偽):A」や、何より「全く同時に放たれる対処困難な三段攻撃」など。比較した場合、沖田は「縮地」によって瞬発力、機動力に勝り、宝具でのステータス強化も可能だが、「病弱」のため長期戦は不利。逆に小次郎は「宗和の心得」を持っているため長期戦に強い。また、双方の魔剣を比較した場合、「無明三段突き」は防御不可で対物破壊に優れるが回避は可能、「燕返し」は回避不可能・防御困難だが一つ一つの斬撃は普通、となっている。
    • しかし、性格ではロマンチストな小次郎とリアリストな沖田とで大きく違っており、小次郎はあの剣技を目的(人生)とした剣術家だったのに対し、小次郎は剣術を手段(道具)として捉える兵士であるなど、剣の先にある根本的なものが対照的となっている。
  • 死生観は非常に割り切ったもので、斬り合いや拷問など自らの行いについて他者の価値観を受け入れようとしない節も見せている。一方で病による脱落には歯痒く感じている。『帝都聖杯奇譚』では性能こそ高くないが、不意打ち闇討ち上等という点で扱い易いセイバーと言われている。
    • そんな最後まで戦い抜く信念、願望を持つ桜セイバーだが、『帝都聖杯奇譚』の原案段階におけるマスターは平和ボケした価値観を持ち、特にこれといった信念もないなどとあまり真逆な人物像。今の所、残念な人という沖田評しかないが、もしも実現していたらどうやって最後まで生き残っていたのだろうか。……などと言っていたら連載漫画として件の彼の活躍が描かれることになったようである。今後に期待しよう。
  • 騎乗の低さの理由として「新選組が騎馬を駆って活躍したという逸話は無い」と言われるものの、正直Eランク止まりかと言えば微妙な所。新選組には馬術師範がいたとされ、馬に無縁だった訳では無い。
  • 同じ幕末モチーフと言う事で、漫画『るろうに剣心』とはいくらか設定の類似が見られる。
    • 新選組が存在していて、同じ組の別隊隊長の斎藤一が登場していて、主人公の剣心が「幕末で決着をつける事ができなかった相手」の一人として沖田を挙げておりちなみに土方については晩年の写真の穏やかな様子に驚いており、「腕はそこまでだが、二度と戦いたくない」とげんなりするような目にあわされたとか、回想シーンでも在りし日の沖田の姿が描かれているため、同作でも沖田総司が存在する事は間違いないのだが、沖田総司をモチーフにした外見で、かつ縮地を使い菊一文字を所持する「瀬田宗次郎」と言うキャラが別途登場する。
    • 剣心(の流派・飛天御剣流)には神速を最大限に発動させて九つの斬撃を同時に打ち込む回避不能の技「九頭龍閃」が存在する。まるで燕返しや無明三段突きの上位互換のような技だが、これらの2つと違って超次元的な現象を起こす技ではなく、あくまで「ほぼ同時」の高速連打である。なのでどちらかと言えばバーサーカークラスで召喚されたヘラクレスの『射殺す百頭』に近い。
      この技は、飛天御剣流の中では「奥義『天翔龍閃』によって発動前にカウンターで潰す」という方法でしか回避できないとされており、弟子に奥義を習得させるための試金石としての役割を持つ技でもある。しかし作中の実戦では他の方法で回避されたことが複数回あり、そのうち一回はなんと「高速回転による乱打技で九撃全てを相殺」された。つまり回転してから再度繰り出される打撃でも十分速ければ間に合う程度の「ほぼ同時」であるということ。ちなみに沖田モチーフの宗次郎は発動直後に縮地で目の前からいなくなることで普通に回避した。
    • 沖田モチーフの瀬田宗次郎が使う「縮地」はずば抜けた脚力による単純な超高速であり、二歩手前と称する手加減のスピードでも畳の床に穴が開くほどのパワーで地面を蹴っている。しかしFGOの沖田の「縮地」は、詳細な原理こそ明かされてはいないが「歩法」の類であり、呼吸や相手の意識の死角などの要素が複合して初めて生まれる速さであるため、宗次郎の縮地のような力任せのスピードとは異なる(他の要素が複合しての速さであるという意味では、対峙する剣心の飛天御剣流で言う「神速」と同じもの)。
    • ゲーム『炎上!京都輪廻』で『るろうに剣心』の沖田の望みは「たとえ何があろうと、死ぬまで剣に生きたい」だったと描かれている。史実通り、最後まで剣に生きることができなかったようで、斎藤シナリオのサブイベントには、この事を苦にした沖田が化けて出てきたとも受け取れる描写もある。
  • 公式漫画『Fate/ぐだぐだオーダー』で魔人アーチャーともども本編に登場させてもらえない事を愚痴っていたが、登場内定。
    • が、その後も「それどころじゃないからちょっとまって…」と後回しな方向に回しに回され、結局イベント『ぐだぐだ本能寺』にてようやく参戦が叶った。
    • 「事前登録50万とかまあ無理だから実装約束してあげますよ」と言った武内社長が事前登録100万を突破したと聞いて死んだ目で「延期するからマンガでも描いてごまかして」と言ったとか。[出 11]
    • 呼び名の縁なのか、ゲーム内ではセイントグラフの初期段階や最終段階で背景に桜がある。また攻撃エフェクトで桜の花弁が散ったりする。
    • 性能は2枚のQuickカードがトップクラスに優秀で、スターとNPの稼ぎやすさは他の☆5セイバーを余裕で圧倒する。ATK重視のステータスで宝具やスキルも有用なものが揃っており「単体相手ならば最強のセイバー」と専らの評判で長い間愛用された。そもそも「当時残りのセイバー(特に☆3と☆5)の通常攻撃がぱっとしないキャラばかり」「単体攻撃宝具を持ったセイバーすら非常にレアだった時代があまりに長かったから」とも言えるが。
      • 現在ではセイバーにも単体攻撃宝具持ちが充実して一強ではなくなった(それでも☆5セイバーの単体宝具持ちはディオスクロイ以外全員期間限定だが)。とはいえ根本的な各攻撃性能とスキル構成に飛び抜けて恵まれたセイバーは他には☆4の一部のみで、強豪キャスターの中でも攻撃補助が突出しているマーリンスカサハ=スカディとの相性の良さもあって、強化クエストが未実装であったにもかかわらず長らく他の☆5と張り合えるだけの強さを維持していた。現在は縮地に強化が入ったことで瞬間火力がさらに向上しており、強豪セイバーの一角を占め続けている。
  • 因みにFGOの戦闘時にしている構えは「霞の構え」という実際に存在する構え。

話題まとめ編集

真名当てクイズ
初登場後の次の話で元はコハセイバーだったが「新たに真名が付けられた事」が明らかにされ、これを当てるクイズが開かれた。
その次の話で日本生まれと判明したが、まだまだファンの間では熱い議論が交わされた。有力だったのは、
日本で剣豪ということなので、「宮本武蔵
元から女性説があった戦国の将、「上杉謙信
源平合戦で華々しい戦果を挙げ、悲劇的な最期を遂げた「源義経
神代の英雄である「日本武尊」など。
他には「八重の桜ちゃん」「遠山の金さん」「坂本龍馬」「サクラ大戦のあの人」なども。変わり種には「桜」に纏わる逸話を持つ「ジョージ・ワシントン」。
正解者1名には経験値氏からメガドライブのソフトが送られたらしい。
新選組諸説
現在伝わる新選組についての多くのイメージは、後世の小説・講談や様々なフィクションに影響されて形成されたものである。新選組の貴重な史料として有名なのは、子母沢寛の著した小説である『新選組始末記』や、二番隊隊長・永倉新八の老後の思い出話を編纂した『新選組顛末記』等であり、そのため武勇伝や事件の顛末、人物の立場や性格・能力に至るまで、かなりの嘘・誇張・勘違いが含まれている。例えば、かの有名な局中法度も現在では『新選組始末記』の創作である事が明らかになっている。
更に司馬遼太郎の傑作小説『燃えよ剣』で描かれた新選組のイメージが非常に強く、一般に流布している新選組の評判の多くは、この小説に影響されている。他のサーヴァントでは、漫画『拳児』に影響された李書文、横山光輝の『三国志』の影響が強い呂布などにも近い立ち位置と言える。
ただし、彼女の場合はスキル「縮地」などは『るろうに剣心』においてその沖田総司をモデルにした瀬田宗次郎である可能性も高く、作者こと経験値氏も彼女の事を「聖杯奇譚の沖田」と現在の彼女と本来の沖田総司を別物として扱っており、現状明らかになっていない逸話に対しても否定的な意見もしている為、彼女は『「沖田総司」を原典にしている経験値氏独自の英霊』と言ってもいいのかもしれない。
宝具「誠の旗」の「発動者の心象によって召喚される隊士の面子や性格が多少変化する」と言う特性も、こういった事情を踏まえてのものであろう。だがこの宝具の説明にあるような「土方歳三は苛烈な性格である」「近藤勇はお固く規律に煩い」などと言う印象ですら、現在主流の説では極めて否定的である。
全てを語り尽くせばこのページだけでは到底足りないため、桜セイバー・沖田総司にとって特に関係性の深い物を何点か下記に記す。
実戦本意の剣術
「斬り合いなんて生きるか死ぬかでしょ」という言葉が示す通り、新選組は元々荒くれ者の集団だっただけに、かなり戦い方が激しかったらしい。副長土方歳三は斬り合いの際、敵に足下の砂をぶつけて怯んだ隙に斬り伏せ、首を絞めて絞殺するなどの凄まじい戦い方を見せ、ひたすら実戦本意の戦技を磨いていたとされる。
沖田自身も、隊では撃剣師範も務め、かなりのスパルタ教官だったらしい。沖田の指導を受けた者達の評判は「荒っぽくて、すぐ怒る」であり、師範の近藤より恐れられていた。
刀で斬るな!体で斬れ!」と教えていたとか。
隊としても複数で一人ないし少数を攻撃する集団戦法を得意としており、沖田の天然理心流にも複数人での連携攻撃の方法論があったりもする。コハエースのおまけページでも必殺戦法:袋叩きとネタにされた。
このように、剣士らしからぬ武勇伝が多い新選組だが……そもそも近藤達が扱う『天然理心流』自体が「剣術」ではなく正確には「総合武術」であるので、そういう戦い方に辿り着くのは当然と言える。『天然理心流』は剣術や居合術だけでなく柔術や棒術まで扱う流派であり、柔術のみの皆伝も存在する。
沖田の愛刀
桜セイバーが使う刀は『乞食清光』と『菊一文字則宗』。史実においては諸説あるが、現在では『加州清光(乞食清光)』と『大和守安定』であったという説が強い。
沖田が菊一文字を使うというのは子母澤寛などの伝記により広まった説だが、そもそも菊一文字なる刀は実在しない。「一文字則宗に菊紋を入れたものを菊一文字と称する」とも言われているが、実際に菊紋の入った一文字則宗は見つかっていない。
またそもそも、一文字則宗は当時の段階で重要文化財クラスの超貴重品であり、新選組幹部と言えど到底手が出るレベルの刀ではない。創作による影響を受け、宝具が変化したパターンとなる。
ちなみに戦闘面においても彼女の代名詞である『無明三段突き』は経験値氏曰くこの『菊一文字則宗』でないと耐えらないという謎仕様が掛けられている模様。もはやその関係図は愛刀とは言えないんじゃ……。ただ、彼女の同僚も『るろうに剣心』で得意技を愛刀ではなく仕込み杖でブッパしたところ、威力の凄さに仕込み杖の方が耐えられずに折れてしまったのでそういう意味なのかもしれない…と考えられていたが『Fate/Grand Order』との都合あわせでこの設定はなかったことになった模様。「菊一文字でないと三段突きはうてないといったな、あれは嘘だ!!」とのこと。
ダンダラ羽織
桜セイバーの宝具であるダンダラ羽織は新選組のシンボルとして余りに有名なデザインだが、実際は導入してから1年ほどで廃止されたらしい。池田屋事件の時に着用していたとする証言が最後の記録であるが、事件の2日後に目撃された隊士の服装は、着込襦袢、襠高袴、紺の脚絆、後鉢巻、白の襷であったという。
ただ、この羽織に関する証言は著しく少ないため、この1年の間でもどれほどの頻度で着ていたかどうかは不明。
「浅葱色は武士が切腹のときに着る裃の色、忠臣蔵の赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをした時に着ていた羽織の柄を、それぞれ参考にしており、赤穂浪士贔屓の近藤局長の案」と言う説が有名だが、これに関しても確定している訳ではない。そもそも浅葱色(薄い藍色)ではなく浅黄色(淡い黄色)だったのではないか、と言う説まであるほど(やや信頼度は低いが)。
また、大村藩士・渡辺昇の証言によれば、黒衣・黒袴であればすぐに新選組隊士であると判ったという。また新選組は黒羅紗筒袖の陣羽織を着ていたという証言もあり、現在ではダンダラ羽織の廃止後はこちらの隊服が主流となったと考えられている。
性格について
桜セイバー自身は「いつも冷静でメンタル面が脆い」「陽気な大和撫子」であるが、沖田総司自身の性格はというとむしろ気性の荒い人物だったとも言われることも多く、土方と沖田が碁を打っている側で三浦啓之助がある事情から他隊士を背後から斬りつけると、沖田は三浦が後ろから斬りつけた卑怯さに激怒し「この馬鹿野郎」と叫び三浦の襟首を引っつかんで頭を畳に押し付け引きずり回し、三浦は鼻の皮を真っ赤にすりむいたという逸話が残っている。
子供好きだった面もあるのか屯所界隈の子供達ともよく遊んであげていたようで、作家司馬遼太郎は新選組を題材とした作品を執筆する際に、幼い頃に沖田に遊んでもらったという老婆を取材している。
病について
『新選組始末記』では、沖田は池田屋での戦闘中に肺結核で喀血して倒れ、以後は新選組の主な活動から離脱したという。しかし、沖田の離脱は『近藤勇書簡』『島田魁日記』では記述されておらず、翌月の禁門の変にも近藤勇・土方歳三・武田観柳斎・永倉新八と共に出動していた記録があり、その後も活動していることが確認されている。
1866年頃、幕府御典医・松本良順が新選組を集団検診した際に「肺結核の者が1名居た」と記しており、これが沖田総司ではないかとする説もある。1867年には周囲が認識し得るほど発病していたらしく、多くの診断記録が残されており、10月13日付で小島鹿之助が近藤へ送った書簡にも沖田の異常を気遣う文面が見られる。
現在、池田屋での喀血・昏倒シーンの元となったのは永倉新八の『新選組顛末記』と考えられるが、これには吐血・喀血の文字こそ見られないものの沖田が池田屋で昏倒したことが記されている。
昏倒の原因は肺病の発症か、蒸し暑い初夏の高温下での激しい戦闘による熱中症等の一時的な体調不良かは不明だが、原因が肺病だったとしても少なくとも近藤や永倉等周囲の者には肺の方の異常は感じさせない状態であったと考えられる。
甲陽鎮撫隊が出陣する際に近藤が沖田を見舞うと、普段は明るく強気な沖田がこの時だけは声を上げて泣いたという。また近藤の戦死について周囲の者は固く口止めされていたため、沖田は近藤の死を知らず、死の間際まで「先生はどうされたのでしょうね、お便りは来ませんか?」と、師を気遣う言葉を幾度となく口にしたとも伝えられている。
そして近藤の死の2ヶ月後、沖田は近藤の死を知らぬ儘その生涯を閉じた。
辞世の句は「動かねば 闇にへだつや 花と水」。
死の際には、植木屋の庭に現れる黒猫を斬ろうとして幾度となく失敗し、己の衰えを痛感した沖田は付添いの老婆に「ああ、斬れない。婆さん、俺は斬れないよ」と嘆いた……ともいわれるが、この話は『新選組始末記』による創作である可能性が高い。
最強であったか、最強であるか
新選組を語る上でやはり避けては通れないのが「新選組で一番強かったのは誰なのか」であり、今もなお語り継がれている議論の一つである。
一般的には沖田総司が最強であったという説がよく伝えられ、桜セイバーにもその説を反映しているのだが、それと同時に沖田と一、二を争う程と伝われている斎藤一や同じ新選組隊士(後に御陵衛士)の阿部十郎から後年「一に永倉、二に沖田、三に斎藤の順」と語っていた永倉新八の方が最強であるという説もあり、誰が最強であったかという話は明確には判明していない。
また、知名度が低い点や途中で御陵衛士に移籍した点からあまり語られる事はないが、油小路の変で数的不利を物ともせず奮戦した服部武雄に関しても評価が高く、彼にトドメを刺した原田は「服部は強いとは聞いていたが、あれ程出来るとは思わなかった」「沖田や永倉、斎藤より強かった」と言った趣旨の言葉を残しているとされる(後にFateでも「永倉と最強を争った」と言う設定で登場している)。
これは当然、サーヴァントである桜セイバーにも避けては通れないもので、サーヴァントのシステム上全盛期の身体能力と晩年の技量を持つとされており、
20数年という若さで亡くなった彼女よりも、生き残りそして長くまで生きたとされる斎藤や永倉の方が技量は高いのではないかという意見もある。
スキルとしても『縮地』や『無明三段突き』という優れたスキルを持つ一方、『病弱』というバッドスキルに伴うステータスの低さも持ち合わせているので、登場した次第では彼女よりも優れている場合もあり得なくもない。
ただし土方の見解によると、その剣を異質染みたものとして感じており、若さ故の未熟の差には関わらず、Fate上ではその名の通り天才型(もとい鬼才型)という扱いをされている模様。
謎の美剣士
生年については天保13年(1842年)、または15年(1844年)の2つの説があり現在未確定となっている。生誕時の月日に関しては特定できる史料が一切出ておらず、夏であったということしか分かっていない。
「若き天才剣士が労咳により夭逝してしまう」という悲劇的でドラマ性に富むその生涯から、多くの文学・漫画・ゲームに登場し、何れの作品でも彼のドラマ性を更に盛り上げるため、『剣に滅法強く、近所の子供たちと遊んであげる明るい性格で、その反面、病弱で色白の美青年』として描かれている。
八木家の者や新選組に関わった人物の証言では、「美青年であった」という明確なものは無く、むしろ「ヒラメ顔で笑うと愛嬌があり色黒」「肩の張り上がった」「猫背」と書かれたものが残っている。この記述から浮かび上がる人物像として、美青年説に疑義を唱える指摘もある。
ただし「総司=ヒラメ顔」説は、佐藤彦五郎の曾孫がテレビで谷春雄の話にのってつい口走ってしまったのが始まりらしく、谷は「総司がヒラメ顔」というのはのっぺらぼうという意味ではなくて、一族や兄弟の写真がみな目の間隔が寄っているからと話している。
沖田哲也はこの説を完全否定し、沖田家では総司の容姿について「色の白い、小さい男だった」という風に伝わっているという。
また明確に沖田の写真が確認されていないのは有名で、「沖田総司らしき人物」が一人で写っている写真、近藤勇と一緒に写っている写真が存在し、これらの写真では確かに目の間隔が寄っている。
眉は短く、髪は真ん中を剃っており、現代でいうポニーテールになっていて、この写真だと美青年である。この写真が現在最も有力なものとされているが、合成だとも言われ、結局の所、沖田総司の顔は謎のままである。
ロマンを考えるとずっと謎のままで良いかもしれない……。
無数に生み出された沖田や新選組を扱った創作の中には、美青年という俗説を誇張したあげく女性として扱った作品もある。つまり沖田女性設定を採用したのは桜セイバーが初めてではない。『コハエース』欄外で桜セイバーに当てられた「沖田総司は○カップ」の名前はそうした先駆者的作品、つかこうへい原作の演劇・映画『幕末純情伝』のキャッチコピーが元ネタである。

脚注編集

注釈編集

  1. 『Fate/Grand Order』ではモーション改修によりEXアタックでビームが出るようになってしまった。
  2. 『Fate/ぐだぐだエース』第25回によれば、「組」長だという指摘もあるが隊長の説を採るとのこと。
  3. 明言されていないが、宝具攻撃時のカットインが『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』でのコマ割りと酷似しているため、その影響と思われる。
  4. 沖田の人生を知っているなら彼女に一番効くのは「自分だけ先に病に倒れて最期まで戦えなかった」事なのだが、山南はそれより前に処刑されているのと常識人よりなのとでそのあたりを突けなかったのではないか?と一部のプレイヤーからは推測されている。

出典編集

  1. 『Fate/Grand Order』イベント「ぐだぐだ明治維新」第二節後節「GoGoみんなの新選組!」
  2. 『コハエースGO』第2回人物紹介『コンプティーク』2015年8月号(単行本未収録)
  3. 『Fate/ぐだぐだオーダー』第8回
  4. 『Fate/ぐだぐだオーダー』第4回
  5. 『Fate/ぐだぐだオーダー』第19回
  6. 『Fate/ぐだぐだオーダー』第2回
  7. 『Fate/ぐだぐだオーダー』 ぐだぐだ大復活!
  8. 『Fate/ぐだぐだオーダー』第17回
  9. 『Fate/ぐだぐだオーダー』第9回
  10. 『Fate/ぐだぐだオーダー』第16回
  11. 「経験値」『Fate/Grand Order Memories Ⅰ』p.189

リンク編集